雪訓練@巻機山


治田です。雪上訓練泊まり隊は無事下山しました。
初日は日帰り隊と別れた後、徐々に天候悪化、雪洞掘りの最中は雪。
その後に雨とカミナリ。でも雪洞も上手く掘れ、もぐり込んで飲めや食え
やで最高。
本日は風強く視界がないため頂上アタック。したものの、稜線に抜けた
ところであきらめた。そこからのわずかな往復が危険に思えたからだ。
視界がないため、戻っての滑降ポイントが明確に出せない。万一変な
ところで滑り出したら取り返しがつかない。泣く泣くというかホッとして
雪洞に戻り、往路を下山。昨日の雨のため雪がグサグサで天候も悪いため
予定の滑落停止はやりませんでした。ただ、その代わりと言っては何だけど
帰りに滑停ならぬカツ定を平らげてきました。

今回は実際の山の中で、登山を通じて適当な箇所で訓練しました。
結果はかなり良かったと思います。体力も使い、荷を担いでの登降練習。
ビーコン、埋没と日帰り組と寒風吹く中で訓練。雪崩対策の弱層テストは
簡単なものだが有意義だった。自分のいる斜面が実は幾層にも弱い接合
部分があり、弱い力で簡単にずれて落ちてしまう。特に山田さんの上に人
が乗り、力を加えてどう雪面が影響するかは勉強になった。ただ、この
弱層テストの結果を実践でどう生かすのか、その判断のあり方は逆に
難しいと感じた。つまり、知らない状態では予定通り突っ込める。弱層を
知ってしまって、その中で斜面や谷筋を伺いながら行くのか、戻るのか
迂回するのか。おそらくどの斜面にもどこの雪面にも弱層はあると思う。
それをどうするかが、僕ら登山者の判断の難しいところだ。
また、雪洞もそこに泊まるしかないとなれば真剣に作るしかない。くたび
れながら、この非常用シェルターは外がどんなに荒れ狂っても自分達を
守ってくれる頑強な頼もしい即席我が家だと痛感した。
以上、毎年コンスタントに行ってはいるが、毛色を変えて見るのもいい
ものだ。参加者の皆さん、いろいろご協力ありがとうございました。