■関越/湯檜曽川抱返沢[溯行]

2007.8.12
高橋弘、長嶋剛
 行って見ねばならなかった抱返り沢を終えて暫しの余韻にひたっています。
 十字峡から見える部分は出合から一気に立ち上がる連瀑帯の1/5程でしかありませんでした!
 この沢の全貌は旧国道の白樺小屋の付近から一条の滝となって見ることができる。自分は紅葉の時期に2度旧国道から眺めたことがあるが、一度は湯檜曽本谷の帰りでこれでもかと正面に見え続けるこの沢の圧倒的な姿態に登ったばかりの本谷が霞んで苦い思いをしたっけ。これで溜飲が下がりました。
 充分期待はしていったのですが、それ以上に素晴らしい内容でした。
 本谷を十字峡まで堪能し、抱返り沢に入り明るく爽快な連瀑帯で急激に高度を上げ終わると一転、沢は源頭の様相を呈し、つめは大倉沢に乗換えて池塘のある草原という構成は出来過ぎで非人情の香りすら漂わせる。この沢には中間部というものがないのである。
 登山体系にあるように巻いてしまうなら別として、ポイントとなるのは十字峡出合いの滝で、我々は落ち口で別れる2条の水流の左の細い水流の左から登り始め右上し水流に入って落ち口に抜けた。ピトン4本使用しカムでビレイ。岩は堅く4級くらい。そのあとザイルを使用した滝が2つあったが3級〜3級+くらいなもの。あとはノーザイルのナメ滝というのかスラブ滝というのかドーン、ドーンと続き唖然とする。連瀑帯をおえてからの8m滝のみ左岸を小巻したのを除き、全ての滝を直登できた。何日も晴天が続き(多分)、当日も快晴というコンディションに恵まれたのだろう。密かにザックの底に忍ばせたウォーターテニーの出番はなかった。こいつは2003年、会でウェットたびに出会って以来使っていない。
 日帰りとはいえ、会心の沢だった。個人的に湯檜曽川3部作(本谷、大倉とあわせて)完了です。にゃははは。長さんも朝日・笠・白毛門の3山掛け達成。予定の清水峠から旧道経由の下山路は日曜で翌日仕事の関係上止めました。登ったルートを目で追って更に焼き付けたい気持ちも強かったが理性が勝った。

高橋 記

(より精密な画像はこちら)


【記録】
8月12日
 谷川新道入り口発05:30 - 朝日岳14:00 - 白毛門経由 - 車戻り18:15

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