■西伊豆/雲見崎「時の旅人」[クライミング]

2009.3.28
鮎島仁助朗、鈴木さん(仮名)、渡辺剛士
5P目の苦心部を登るSカリさん
3/27
H大ルームで資料収集後仮眠。

3/28
 鮎島車をかっ飛ばして、沼津で鈴木さんをピックアップ。雲見神社駐車場でガチャをつけて出撃。この間来たばかりなのでアプローチはバッチリ。

1P 鮎島
 直上裏参道とりつきの大岩から左のバンドに下り、そのままバンドをたどってフレークの内面登攀からピナクルに出たところでビレイ。快適。
 ここまでは前回と全く同じ。
2P
 前回は、ここから右上するクラックを辿ったが、今回は左に5mクライムダウンして一段下へ。
3P 鈴木
 右の凹角もよさそうだったが、左の顕著なクラックを上る。見栄えがよく快適だがちと脆い。
 クラック上のガレ場状スラブを、どん詰まりの垂壁下まで。
4P
 右に顕著な前傾クラックがあるので、ビレイ点を右に10M移動してクラック下へ。
5P 渡辺→鈴木
 前傾したコーナークラックを攻める。渡辺は、プロテクションはクラックから取りつつ、前傾した右壁やクラックではなく、傾斜の緩い左壁をうまく使って登るのだろうとあたりをつけてトライしたが、パンプしてあえなく鈴木さんと交代。
 鈴木さんはクラックをアンダーで使って突破。キャメC4の5番が欲しいピッチだった。抜けてすぐビレイ。
6P 鮎島
 右手のフェースがおいしそうだがピンがとれそうにないので、少し上がってから腐れリッジを右上。おそらくここから 時の旅人正規ラインから外れる。正規ラインは腐れリッジの横にあるルンゼを突ききって、樹林の間から見える屏風のような岩の方に行くものと思われる。
7P 渡辺
 前のピッチよりはマシだがそれでも脆い。適当に登るとフェース状になるが、見栄えのする左端のカンテが登れず行き詰まってしまった。右を見ると、顕著なフレークがあり登れそうだったので、フェース基部をトラバースしてフレークへ。
 近づいてみるとものすごく薄くて、カムを突っ込む気になれず、ランナウトで右上。木登りから小スラブを登りコルの樹林でビレイ。なんか見覚えがあるような…そう、おそらくまたもや直上や前回のラインに入り込んでしまったようです!
 このピッチで鮎島氏、ホールド剥離で吹っ飛び自信喪失。
8P 鈴木
 正面のスラブをランナウト。スラブを越えて樹林に入り、カンテ下でビレイ。完全に見覚えがある…。
9P 鮎島
 カンテを左から回り込む。セカンド鈴木はカンテ直上に成功。
10P 渡辺
 頂上壁下のクラックをトラバースしてリッジに移る。実に快適!

 結局、左の稜線に出ることは叶わなかったが、核心ピッチは楽しめたのでよしとしましょう!

渡辺 記

【記録】
3月28日(土)曇ときどき晴
 駐車地0900、取付き0945、終了点1430、駐車地1500

【装備】
 ダブルロープ50m×2、エイリアン(#0.1~#0.5)1S、キャメロット(#0.75~#4.0)、スリング多数、クライミングシューズ各自
※核心5P目を安心して登るためにもサイズ#4.5or#5.0があるとうれしい。

【写真】
3P目(実質2P目)の顕著なクラック。取り付きからもよく見えていた
5P目(実質3P目)のコーナークラック。被っているのは右壁だけなので前傾クラックとは言えない?5番がないと抜け口で怖い
6P目。もろい
一眼レフを構えるSカリさん
最終ピッチ
頂上の手すりでシャチホコ
全員で集合写真
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