■奥秩父/甲武信 笛吹川東沢ホラノ貝沢 [沢 & 岩]

2009.10.04 (前夜発日帰り)


メンバー:L治田、武井、中舘、大部(記録)


駐車地07:00 – 東沢入口07:30 – 08:10ホラノ貝沢 – 二俣08:30 – スラブ11:00 – 核心部(30mチムニー滝)通過11:40/13:00 – 鶏冠尾根15:00 – 東沢15:40 – 駐車地16:40 (夕食:とんかつ ながとろ)


10/3

当初はナベさんとどっかに行く筈であったが、色々あってハルさんに電話してみたらホラの貝沢に誘われたので、いく事に。まだこの季節は沢に行きたかった。

20時、川越駅でピックアップしてもらう。この日の昼に急遽決まったが、武井さん&中舘さんも加わり4人パーティーになった。

22:30ころに西沢渓谷の手前、トイレのある駐車場に着。そこで宴会。25時過ぎまで飲む。餃子やらおでんやら焼きそばやら豪華な宴会だった。明け方までのあいだに小雨がパラついた。

 



10/4

6時起床。朝飯を食べ、沢靴もここから履いていく。この時点では曇り。

 

いつもの道をテクテク歩き、鶏冠谷を過ぎる、水量は少ない。鶏冠谷からは左岸の道をたどる。清兵衛沢で水を汲む。

そこからホラの貝沢はすぐ。ホラの貝ゴルジュの入り口、すぐ手前の左岸に合流する沢だ。正直出合はチンケ。

 

ホラの貝ゴルジュを見学した後入渓。いきなり急だ。水流は少しある。ゴーロというか岩が積み重なった滝のような滝じゃないような所をスイスイ登るともう二俣。

遡行図(東京周辺の沢)の多段の滝は、二俣についてから「さっきのが多段の滝か!!」と気付いた

右俣が本流のようで、左俣はチョロチョロと水が流れている。右俣もすぐにスラブ滝がそびえている。

 

左俣に入った後も同じような渓相が続く。CS滝(水は殆どない)を超えるところで残置ハーケンがあったので1回ロープを出す。左からオーブリード。立ち木でビレイ。簡単。

 

その先の左にスラブを持つ滝(どこからどこまでが滝なのか不明なので高さは良く分かりません、遡行図の25m滝なのか??? ロープを出したのは最後の5mほどだが)はハルさんが左からリード。ザックは荷揚げ。少しムズイ。体を楔にしてズリズリ這い上がる。立ち木でビレイ。

 

そこから少し行くと先にスラブ滝が見える。スラブ滝の下の滝は左から巻き、スラブ滝の基部へ出る。ここは2×2でアンザイレンして登る。治田&オーブがリードしたが上部を右の草付から登る所が少し悪い。良いリスorクラックはあまり無い。滝上右の立ち木でビレイ。

 

その上は30mチムニー滝。チムニー内は無理。左のカンテに残置スリングが何本か垂れていて、それにA0して登るらしいが、かなり悪そう。たっているし、ホールドはないし、残置が古いし、最初の残置がかなり遠い。ここはハルさんにリードしてもらう。2つ灌木をつかんで体を這いあげても最初の残置は遠い。カウンターでギリギリ残置を掴めた。下で見ていた3人は正直巻きたかった。しかし巻きも周りが岩でかなり悪そう。そこからも、いまにも切れそうな怪しい黒ずんだ、ボルト、ハーケン、スリングに体を預ける。完全に足を絡めて立ちこむ。6・7ピンA0すると次のハーケンが遠い。そこからフリーに移る。悪い。フォローする時にはハルさんがスリングを垂らしといてくれたので行けたが、僕にはリードは無理です。フリーに移った後は慎重に直上。立ち木でビレイ。約25m。すごく悪かった。怖かった。無理です。後ろからフォローする武井さんも雄叫びをあげ、中舘さんは悲鳴をあげていた。

 

ハルさんはビレイ点から左に巻こうとしていたが、中舘さんが右にトラバースして滝の落ち口に行ったほうが良いと言うので右上にトラバースして滝にもどる。それで正解。そのまま直上すると正面に大岩がそびえている。大岩の手前でビレイ。沢筋を登っていたつもりが、気付いたら沢上にはいなかった。

 

大岩を右から巻くと沢に戻り、30m岩溝状の滝。少しところどころ悪い。上部は右の草付から超える。この先が二俣になるようだがよくわからなかったのでそのまま沢を詰める。中舘さんは滑って少し苦戦をしていたが、武井さんが何度かお助け紐をたらしてあげていた。

 

ガレや、岩の上に土が乗っていたりして少しいやらしいが、慎重に行けば大丈夫。ただ落石しやすいので注意。

途中で右のルンゼから支尾根に上がる。その尾根を上がりきると鶏冠尾根のチンネのすぐ近くに出た。藪漕ぎは無くて良かった。

 

鶏冠尾根は上の方は歩きにくかったが下部は歩きやすかった。

ハルさんはいつものように「みんな早いな~」と言いながら、ニコニコしてダッシュで下っていた。

 


核心の30mチムニー滝のA0は激悪。支点はぼろいし、ハーケンは新しいスリングを通す余裕のないものもあった。リードしたハルさんいわく、「Ⅴ・A1はあるんじゃないか、次に登るなら、アブミ&ボルトも必要」とのこと。とりあえず大量のスリングは必要。ってか、残置スリングをぶった切って新しいスリングにしたほうが無難。ザイルは50mロープで良かった。ハーケン・カムが決まるような良いリスないしクラックは欲しいところにはあまり無かった。水は殆ど無いのでスパッツも要らない。唯一鶏冠谷出合付近で渡渉の際に足首よりちょっと上までつかる程度だ。

全体を通しては渓相は良くは無かったが、独特な雰囲気の沢で楽しかった。

 

沢登りの総合グレードも2級ってのは、チョット…。まぁ、グレードは参考程度に、って事ですかね…。