足尾山塊/ウメコバ沢中央岩峰「右ルート」


期間:2010年6月6日(前夜発日帰り)
メンバー:渡辺・大部(記録)
形態:クライミング
※同日に凹角ダイレクト隊=治田・高橋とオロ山ピークハント隊:武井が入山

行動概要:
6/5 西国分寺集合→東鷲宮にて治田さんピックアップ→銅親水公園にて仮眠
6/6 6:10出発(武井分離)→8:10中央岩峰基部(凹角隊・右隊分離)→12:20右ルート登攀終了→14:00スーパーフレーク→15:40撤退開始→16:00中央岩峰取り付きより撤退開始→17:30銅親水公園


完全二日酔いで出発。詳細は高橋さんの記録参照。
約2時間歩いてウメコバ沢出合いだがどうやって歩いたのかは全く覚えていない。
相変わらず陰惨な雰囲気ですな〜。
千鳥足で渡渉し、渡渉の冷たさでようやく目が覚める。
思い頭で命からがらF1〜2を越えると中央岩峰が屹立。すげーな。
治田さんたちと別れて、俺たちは目の前の寝ている部分から取り付く。何か知らんが開拓当初のペイントが残っており間違えようがない。

1P目 ナベ 30m V+
目の前の階段状フェースに取り付く。見た目ほど簡単ではないがさりとて難しすぎず、そして岩は硬い。要するに快適なクライミング。
右側に残置のピトンが固め打ちしてあったので、それをNPで補強してビレイ。

2P目 大部 40m W‐ 
見た目にはいけてないピッチだったが、フォローしてみると手ごたえ十分。チムニー状の抜け口が渋かった。

3P目 ナベ 60m W+
すぐ左に凹角ダイレクトを登っている宇都宮Pが見える。あまりに近いので、トポと照らして「もう少し登ってから左のフェースを直上だな」と判断し、岩峰基部のルンゼを10mほど上がると、なんとなくガバが繋がり、所々クラックのあるフェースを発見したので、ここから岩峰のフェースの入る。
残置皆無。傾斜は垂直。途切れ途切れのクラックを拾い、ガバを繋いでの際どいクライミングが続く。ルートファインディングをミスるとえらいことになるので慎重にザイルを伸ばす。
やがて50m一杯になってしまったので、カム2個かまして仮ビレイにし、大部君にフェースの基部まで上がってきてもらい、再度ビレイに入ってもらってから登攀再開。10mほど伸ばすと残置ピトンがあったので、さらにカム2個かましてビレイ。個人的には人生最高のクライミング。命懸けという点では鹿岳南壁の方がやばかったが、ナチュプロが適度に決まる快適さもある。こういうのを登ると、この世から全部残置消えないかなあとか思うが、そうすると俺はW以上登れなくなってしまうのでそれも困るのであった。

4P目 大部 40m W
ちょこっとフェースを登るとルンゼ状にぶちあたって、その先のチムニー状が核心だったと思う。
ルンゼ状に入ってからはそこそこ残置ピトンがあるが大部は全部シカト。それはまあいいが、都合のいいクラックもシカトするのはどういうこと?その代わり全く頼りにならない潅木からスリング巻いてランニングにしている。
ビレイ点に着いて、「お前クラックあるんだからもう少しランニング取れよ」というと、「いやあ、ここで取っちゃうとあとでカムが足りなくなるかもしれない、と思うとなかなか取れなくて」などと言っている。そりゃそうだけど見た目核心の前くらい取れよ!

5P目 ナベ U 50m
出だしを越えるとあとはゆるいスラブにガレが載っている危ない地形。下降用FIXの近くで潅木からビレイ。

一応頂上とってからFIX伝い(左稜沿い)に下るが、いやあ、これは危ない。毎週やったら死ぬとみた。登り自体は岩初心者でもトラバースがないためなんとかなるだろうが、下降はヤバイす。登りにはボルト不要、ていうか打たないでくれって感じだけど、下降ではぶち込みたかったっす。ていうか誰か打ってくれ。ウメコバって太い木がないから懸垂が極めてやりにくい。

FIX伝いに左稜を降り、裏のルンゼから岩峰基部沿いに下降中しているとスーパーフレーク取り付きに出たので、荷物デポして一旦中央岩峰基部まで降りて、メシを食った後スーパーフレークに取りつく。

<1P目> 大部 X 30m
出だしのチムニーがまずいやらしい。ていうかむずい。
そしてそこからのフレークのトラバースがエグイ。エグ過ぎる。
とりあえず、フォローも気合入れないと大変なことになる、ということだけは言っておきたい。

<2P目> ナベ U 20m
インディージョーンズとかで出てくるような「岩棚」をトラバース。簡単だが現実離れしすぎている。
もっと高ければ面白いのだが。

時間切れで、3P目に取り付く切り株のあたりから懸垂。


いやあいいルートでした右ルート。残置極少。
おかげで自分自身の力で登れたので、岩壁の上で自由を謳歌できました。
カム・ナッツがバチ効き。
ピトンはビレイ点で1回使用したのみです。

使用ギア:ダブルロープ、スモールサイズカム1S(メトリウスマスターカムの#00〜3くらい)、キャメロットC4の0.4〜4までを1S、ナッツ1S。
スモールサイズのカムは2Sあればハンマー&ハーケン不要だと思う。

<写真>
※フレークの写真はいずれもイマイチだったので掲載せず。登りながら撮ったらよかったんだろうがそんな余裕一切無し。

ウメコバ沢中央岩峰全景
ウメコバ沢中央岩峰全景。



右ルート取り付き

右ルート中間部

右ルート取り付き。 右ルート下部。(多分)大部が登ったチムニーがよく見える。

右ルート1P目

右ルート2P目

右ルート1P目をフォローする大部。 2P目をリードする大部。
右ルート3P目。 右ルート4P目
3P目をフォローする大部。 4P目をリードする大部。

中央岩峰凹角ダイレクト

R6すべり台

次は凹角ダイレクトだ!(スーパーフレークの続きも!) 対岸。よく観るとR6滑り台に人が取り付いています。チャンピオン岩稜はよく分かりませんでした。どこも岩の塊で・・・




山登魂HPへ