2010年10月23日(前夜発日帰り)
隊員:山羊座の井草と小坂
以前から行ってみたいと思っていた注文の多い料理店。登攀当日の前の週末に行った小川山の帰りに小坂車の中で話が進み急遽翌週に行くことに・・・ ということでスーパーレイン以来の山羊座隊の再結成へ
前日金曜新宿に20時集合、0時少し過ぎに中尾温泉無料駐車場に到着…即就寝…。
当日6時30分に駐車場出発、テレテレ歩いて9時ちょっとすぎに
り付きに着くとだれも居ない!しかし、まったりと準備していたらあっという間に10時・・・
そろそろ行きますかと、小坂さんがP1を志願、断る理由も無く了解。でも井草は、実はP3が登れる自信が無いのでラッキー!
下記は小坂と井草の共同記。
1P ー 小坂
草付きのいわゆる本チャンっぽいあまり美しいとはいえないセクション。
フェースではあるが右の凹角から入り左方向大テラスに向かう、
キャメ3、0.75、1、0.4が決まった。
2P ー 井草
左上へ伸びるクラックを追いながら、プロテクションはクラックへ決める。
とはいえ、ジャミングのスキルを求められる訳ではなく、フェースっぽい動きを求められる訳でもなくなんとなくラインを追って行くとクラックが終わりフェースに移って終了点。
3P ー 小坂
2Pのすぐ上にハング。核心ピッチらしい難しそうな雰囲気をかもし出している。
いきなり飛び出したハングの下にキャメ3、抜け口に4を決めてレイバック(テン)で乗っ越すと、5を使うが上を見上げればまだワイドが続く、思わず引っ込め、1で切り抜け、ワイドの出だしに5、途中4と3を投与、ここのピッチ苦手なハングが辛い。
5.9だからとビレーヤーの励が飛ぶ!
最後は少々ランナウトしつつも特に難しくなく快適なフィニッシュ。
4P ー 井草
これまた分かりやすいクラックのラインが続くピッチ。
しかし、クラックが広すぎジャミングは出来ないので大きなキャメ4を決めてクラックのリップやフェースを使い高度を稼ぐ。
しかし、すぐに大きなキャメは品切れし、右のシンクラックからプロテクションを取り、クラックが終わるとこまで行くと鬼畜のトラバースが・・・しばらく途方に暮れるがプロテクションを取れる場所を見つけエイ、ヤーで右のテラスにトラバース。動きは大したことは無いが、持ち合わせていない度胸を試されるのはちょっと・・・
5P ー 小坂
左側フインガー、右側ワイドを使い左足は左に置き左方カンテ合流。
ランナウトするフェースを終了点まで。
クラックのセクションは簡単でクラックを使った楽しいクライミングができるがその後のフェースは、2P目から4P目の性格と異なり、草付きも多くフリークライミングとは違いどちらかと言うと本ちゃんらしいセクションでした。草付きあったりで他のピッチに比べたら易しい。
終了点で左方カンテ8ピッチを登り下降して来た【九十九山の会】3人パーティーと会話し(井戸端会議)
「いらっしゃいませ、いらっしゃいませご注文料理の味はいかがでしたか」とフォローして来たいぐやんに尋ねてたら大笑いされちゃいました。
登攀終了は14時ちょっと前、九十九山の会の人たちが懸垂するのを待っていると県の防災ヘリコプターが辺りをゆっくり飛んだりホヴァリングをし始めた。明らかに何かを探しているようだった。下山後他の登山者に聞いてみると本岳(ってどこ?)で事故があったそうです。ヘリを眺めていたり、待っ(たっ)ていたりで取り付きに戻るともう15時。遅くなってきたので、アプローチ登りの途中他のクライマーから聞いた”近道”を下山道に使ってみたらこれが失敗!よけいに時間がかかり駐車場に着くと17時30分。
計11時間行動になってしまいました。
雑誌等でも取り上げられ記憶に残る名前のルートなので以前から行ってみたいと思っていた注文の多い料理店。
確かに美しいクラックを追いながら楽しめるマルチピッチルートでしたが、クラッククライミングをしたいという人には若干期待はずれかも・・・
バッチリ決めたテーピングはほぼ無傷のまま下山出来ました。
井草的には5つ星マルチ、2つ星クラックルートでした。
また、運動不足の新生児の父としてはアプローチが核心でした。ちなみに3日たった今日でも筋肉痛がまだ治りません。
P3核心部 | P5出だし(ビレーしろ:小坂の目談) |
P5を行く小坂 | 登山口で下山時に |