足尾山塊 ウメコバ沢中央岩峰(凹角ダイレクト、チコちゃん)


【山域】足尾/ウメコバ沢
【期間】2011年9月10〜11日
【メンバー】伊佐見(記録)、関口、荒井(途中参加)
【形態】マルチピッチ(クライミング)

9月10日【凹角ダイレクトルート】
銅親水公園0455 ウメコバ沢出合0730 中央岩峰登攀開始0914 登攀終了1300 基部1400 ウメコバ沢出合1430 落石さん合流1617

 日の出前の薄暗い中、公園を出発。川を渡ってしばらく行くと、右手斜面にslag(鋼滓、゚、金くそ)の堆積が見える。金属の精錬時に分離してくる不純物らしい。そのまま林道を進み、ジャンダルム、幕岩と過ぎ、迷いつつもウメコバ沢出合に着く。ここにテントを張って中央岩峰に向かう。
 中央岩峰まで30分くらい。今回は迷ったので多少時間を食った。凹角取り付きは、中央岩峰基部に沿って歩き、ブッシュに10mほど入ったところの凹角にである。奇数ピッチは伊佐見、偶数は関口さん。
1P目:凹角を登り、出口は左壁のガバを掴んで終了点へ。プアプロとの噂だったが、カムが決まるところがそれなりにあった。
2P目:真上の凹角にはいかず、右のカンテに出て登る。出だしが難しい。核心か?グッとハイステップで乗り込んでしまえば終わり。関口さんは普通に登ってしまった。
3P目:凹角を右へ左へ小賢しく動き回って登る。木の上に抜けかかったハンガーボルトとハーケンが打ち込まれているのが、カムで終了点を取った。足首ぐらいの木で支点を取ると完全なハンギングビレイとなり、他に支点も取れそうにないのでお薦めはしない。足元が切れ落ち、高度感があって最高のピッチだった。
4P目:ここも出だしが悪い。いったん凹角の左のカンテを登っていく。
5P目:すぐに平坦になり、ぐるっとロープが張られた大石でビレイ。浮石多し。
6P目(おまけ?):左のブッシュを登るようだが、スタティックで行くなら凹角を登りたいという関口さんの一言で目の前の凹角へ。外へ押し出されそうなチムニー登りで、抜け口手前ぐらいで良いホールドがある。
 全体的にW〜Xか?最終ピッチのみY-か?(短いけど・・・

9月11日【チコちゃんルート】
発0604 基部0628 登攀開始0730 登攀終了? 基部?

 落石さんが加わり、3人で登攀。下部3Pが関口さん、上部4P(3Pで行けるが…)が伊佐見。
1P目(40m):クラックから右上して行く。取り付きはよく分からないが、錆びていないリングボルトの打ってある所から登った。ナッツを決めながら登るとトポには書いてあったが、カムで問題なかった。出だしはクラック伝いに登ると難しい。右のカンテに逃げると楽。終了点は3人が余裕で立てるテラス。
2P目(30m):リッジを登り最後に少し左へ。凹角手前の岩が飛び出たところでピッチを切る。
3P目(30m):凹角を登り、広い場所に出る。真っ直ぐ割れ目が入った垂壁の手前でピッチを切る。
4P目(25m):垂壁と思いきや、薄かぶり。出だしが悪かった。上に行くにつれて傾斜が落ち、次のカンテの下で切った。頂上までなんだか遠い。
5P目(45m):カンテ(5mほどか)を登る。傾斜の緩いカンテの右に出たら、形状が少なくなって焦った。カンテに戻って越え、次のリッジの右側(暗い)から回り込むようにして登った。
6P目(50m):コンテかなんかで歩いて次の壁まで(10mほど)行けばよかったのだが、スタカットで進んでしまう。そのまま壁に取り付き、限界まで登ったところのピナクルでビレイ。一番簡単なピッチだった。
7P目(10m):リッジを登り、苔の生えたロープスリングが巻きつけられた木でビレイ。簡単。
 1,3,4,5P目が難しく、X級。4P目が最も難しい。これはX+かなぁ。小雨が降っていたこともあってもっと難しく感じた。オンライン上のあるトポを頼りにして登ったが…んー、なんだかよく分からん出だし以外は間違っていないはずだが。

凹角1P目 凹角2P目、核心を越えたところ

3P目を登る関口さん チコちゃん1P目

チコ2P目 チコ3P目、凹角を登る

6P目、頂上直下より5P目終了点を覗く




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