■丹沢水無川無雪期訓練2011/3班「水無川モミソ沢」

2011.11.12
高橋、武井、荒井、亀田

3班の隊員

訓練風景
仁義なきロープまとめ抗争の末、メンバーは高橋さん、武井さん、亀田さん、私となった。(み、み、みんな、早ぇ〜)
さて、沢選びであるが、高橋リーダーの「いや〜、なんか、ここ(モミソ沢の資料を出す)」の一言で、満場一致、モミソ沢をセレクト。

他のチームに先駆け、テン場を出発し、モミソ沢の出合を目指す。途中、新茅ノ沢を通過し、その暗さ、鬱蒼した渓相を見て、「ここ(新茅ノ沢)じゃなくて良かった〜」とみんなでハモる。「さすが、高橋さん、知っているな〜」と言えば、高橋さんも「だろ〜」と得意気な笑顔。素敵な一日となりそうだ。

モミソ沢に入渓後、4m、6mの滝が出てきたものの、いつもの調子でノー・ロープ。高橋さんから「ここで(ロープを)出さなくて、いつ出すんだよ〜」と、叱咤が飛び、以後、3m程度の滝でもロープを出す。

≪3mの滝≫
荒井リード ⇒ 武井 ⇒ 武井 ⇒ 亀田 ⇒ 高橋
2つの支点からビレイするが、うまく流動分散されておらず、思いっきり一つの支点に荷重がかかっている。
本も読んできたのに・・・。やっぱり、実践で訓練しないとダメなのね。

≪4mの滝≫
高橋リード ⇒ 荒井 ⇒ 亀田 ⇒ 武井
FIXを張り、フォローはタイブロックを使う。
さてさて、高橋さんのビレイ点は・・・。おお!しっかり流動分散されている!
ここで高橋さんから流動分散のショート・レクチャー。

≪3段11mの滝≫
亀田 ⇒ 高橋 ⇒ 武井 ⇒ 荒井
ここでもFIXを張り、フォローはタイブロック。
ここで、亀田さんから「あの〜、実は・・・」、(ひょっとして、、、)「ハンマーとハーケン忘れちゃいました」(YAPPARIね!)荒井のハンマーとハーケンを貸す。「お、何かいい感じで(ハーケンを)打っているじゃない」と「我ながらいいことしたな〜」なんて満足感に浸ってしまったのが落とし穴。最後のフォローをルンルン気分で登り、「さーて(ハーケンを)ブッコ抜こうかな〜」とホルスターに手を伸ばすが、スカっ、スカっ・・・。俺のハンマーがないじゃん・・・。高橋さんにクライム・ダウンしてもらい、ハンマーを借りる。「ハンマーを忘れた亀ちゃんもダメだけど、一番ダメなのは荒井だよな〜」とグーの音も出ない高橋さんの一言。

≪5mチムニー≫
武井リード ⇒ 荒井 ⇒ 高橋 ⇒ 亀田
5mチムニーと言っても、小滝が連続しており、ロープがグングン繰り出されていく。「ロープ半分!」「ロープ残り10(m)!」「ロープ残り5(m)」とコールが飛び交うものの、ロープは変わらずグングン繰り出されていく。ロープが足りず、核心のチムニーはノー・ロープ。

≪12m大棚≫
荒井リード ⇒ 高橋
亀田リード ⇒ 武井
最後のハイライト、大棚に着く。ここで2手に分かれ、別々のラインで登ることにする。途中まではサクサク行けるものの、核心部で蝉。ホールドは何とかなりそうだが、スタンスがない。 残置支点はあるが、使いたくない・・・。うーん、うーんと奮闘するものの、シビレを切らした高橋さんから「もう、残置使えよ〜」とグサリ。残置支点の心強さもあり、甘いスタンスに立ち込む。フォローの高橋さんも、「いや〜、なんか、ワルイじゃん、最後」と一言。そう言ってもらえると、ちょっと安心。
と、ここで、下からガシャン、ガシャンとガンダムっぽい音が・・・。なんと、アイゼンで沢を上がってくるパーティが。ブナの会の方々で、アイトレとのこと。「すげ〜」と思う前に「アイゼン、減っちゃいそ〜」と考えてしまうところがちょっと悲しい、、、。
彼らのアイゼンクライミングの横で、我々はプルージックの登り返しの練習。想像以上に登れない。こんなことにならないように、懸垂下降は慎重にやらないとダメなんだと痛感。ほんの少しの距離だけど、えらい労力を使います。
と、ここで予定時間終了。沢の左側の尾根沿いに降り、無事訓練終了。

高橋リーダー、武さん、亀さん、ありがとうございました!

(記:荒井)

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