■八ヶ岳/横岳西壁小同心クラック

2013.2.9
高橋、大部U、大部1
 前夜にセットしたアラームで4時に目を覚まし、寝不足の眠い目をこすりながら準備を終えて美濃戸の上の駐車場を出発したのが5時頃・・・
 歩き出した時はヘッテンだったのですが赤岳鉱泉に着く頃にはすっかり明るくなってました。

 沢を渡る時に、登る予定の小同心クラックを見てから大同心稜の基部を目指しうっすらと残るトレースをラッセルしながら登りました、大同心の基部でハーネスやアイゼンを装着して小同心の基部を目指して、着いたときは予定通りのほぼ10時、天気も晴れて、無風の最高のコンディションでお天気に感謝です。

 下のほうには行者小屋や赤岳鉱泉、遠くには御嶽山等も見えて気分爽快でした
 登ろうとする小同心クラックはしたから見上げるとガバが沢山ありそうでとても登りやすそうでした・・・(この時はそう見えた)

 1P目は高橋さんがダブルロープのリードでスイスイ登っていくとまだロープが半分も出ていないのに・・
「ヤベ〜!足つった〜!」
 との声、暫く待つと復活したようでまたもやスイスイと登りはじめたようでロープがスルスル出て行き止まった所でビレイ解除のコール。
 ここで私が「この後はどうやって登るの??」
 と聞くと(オーブ)良輔さんが
「エッ!ダブルロープのシステム理解してなかったんですか??・・・(汗)」
 もちろん、理解していませんでした(笑)
 即行でシステムを教えてもらい、まずは良輔さんがスイスイと登り、次に私が取り付き登り始めました・・・
 下から見たときは快適に登れそうだと思っていたルートはかなり見晴らしがよく、どうしてもアイゼンを岩に置くときに、もの凄〜く下の景色までよく見えてしまい抜群すぎる高度感にお尻の穴が窄みっぱなしでビビリまくりでした・・・それでもなんとかビレイ点に到着(汗)

 2P目は良輔さんがリードでスイスイ登っていきました、そして続いて高橋さんがスイスイと登っていくと、最後に取り残された私が必死で高度感と戦いながらゆっくりと登っていきました・・・

 3P目は短く、立ってないので計画では私がリードする予定だったのですが、高度感との戦いに疲れてしまいリードを高橋さんにお願いしました(弱い!!)

 そして最後は横岳に1P、良輔さんのリードで高橋さん、私の順番で無事に登る事が出来ました。(2人方のお陰です・・・感謝!)

 最後までガバが豊富で下から見てると登りやすそうに見えるんですが・・・不思議なもんです・・・
 遠くには富士山も見えてすばらしい眺望を楽しめました。
 道具をかたずけていると風も吹いてきたので絶好のタイミングで登れたんだと思います。
 本当に天気には大感謝です!!

 帰路は硫黄岳経由で赤岳鉱泉のルートで快適に戻りました!

 赤岳鉱泉は朝とは変わって沢山のテントと宿泊客、アイスキャンディーにもクライミングの練習で楽しんでいる方々で賑わっていました。
 トップロープでアイスやっている方を眺めていたら、楽しそうでした・・・

 美濃戸の駐車場に着く頃にはもう日が暮れて真っ暗になる寸前でした。
 
 こうして私の雪稜初挑戦は無事に終了致しました。

大部U 筆


【記録】
2月9日
P発05:00 - 赤岳鉱泉(ストックデポ) - 大同心稜 - 小同心クラック取りつき 10:00 - 稜線 14:00 - 硫黄岳 - 赤岳鉱泉17:00 - 美濃戸P18:00




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