山登魂会山行 2014年無雪期レスキュー訓練


【訓練場所】

三つ峠屏風岩

【期間】

2014年11月14日から15日(前夜発または朝発一泊二日)

【参加者】

小池、佐藤、佐野、高橋、田中、小坂、伊佐見、加藤、新井、大部II、渡辺(剛)、岩田、伊藤、鈴木(秀)、平山、大部I(土曜日のみ)
※担当:佐藤、伊藤、伊佐見、渡辺

【行程概要】

11/14

0800 三つ峠裏登山口出発
0900 テント場荷物デポ
0930 左フェース下フィックス設置
0945 懸垂下降、登り返し
1230 レスキュー基礎
1500 ライジングシステム
1600 テント場に移動
1630 搬出
1700 宴会
※山頂付近のテント場に幕営。水は一人4リットル担ぎあげた。
※大部2の巨大宴会テントは大部1が担ぎ上げ、荒井が担いで下山した。
※山荘でトイレ200円/回、水200円/L、ビール450円/350ml,550円/500ml

11/15

0630起床
0830 岩登り実践訓練
1500 テント場
1540 駐車場解散

【一日目レスキュー訓練】

A班:(治田)、高橋(L)、加藤、岩田、大部I
B班:小池、田中、荒井(L)、伊藤
C班:佐藤(L)、小坂、大部U、鈴木
D班:佐野、伊佐見(L)、渡辺(剛)、平山
※班編成は入会順にA〜D,A〜D...と並べた。当会の経験年数が平均化されるという意図

1.懸垂下降

セルフビレイ
バックアップ
確保器セット
途中停止、解除
自己脱出、登り返し

2.レスキュー

トップのビレイからの自己脱出
セカンドのビレイからの自己脱出
振り分け救助懸垂
カウンターラッペル
ロワーダウン(ディスタンスブレーキ)
ライジングシステム(1/3)
結び目通過(一部の班は時間が足りずできなかった)

3.搬出

ドラッグ方、吊り上げ法
雨具+ザックの背負い
ハーネス+ザックの背負い
※担架は省略した

大まかな訓練項目の度に、まず全員で確認を行ってから、各班で実践するという形をとった。 全員での確認の際、技術を知るものからのレクチャーにより、訓練テキストに入っていない有用な技術を共有することができた。

また、ハーネス+ザックの背負いは現実的に非常に有効なので覚えておきたい。
訓練用にボロいロープを使用したが、ボロすぎるロープでは訓練に支障がある。
訓練終了後、大部I、荒井、岩田は中央カンテを夜間登攀した。

【二日目岩登り】

その場でパーティーに分かれ、それぞれ登った。アイゼントレも行った。

渡辺、小池、平山
小坂、大部II
加藤、田中
鈴木、伊藤
伊佐見、岩田 アイゼン
高橋、新井 アイゼン
佐藤、佐野 アイゼン

【雑感】

 数えきれないほどのパーティーが取り付いている中、訓練に適した場所を利用できたことはありがたかったが、大人数で占拠してしまい少し心苦しい。訓練場所の選定には今後も悩むことになるだろう。

 訓練は繰り返し行うことが重要である。一日でできることに限りがあるため、内容は絞り込まざるを得ない。二日間となると担当の準備も大変だし、参加者も集中力が持続せず難しい。重要だけど忘れやすいことは毎回繰り返しつつ、少しづつでも別の内容を学習できたらと思う。

 今回、下見のときも担当外にもかかわらず荒井、小池が参加してくれたり、担当はもちろん多くの会員が協力的で、会山行に主体的に取り組んでいると感じた。

 また、伊佐見や大部Iの知っている技術を教えてもらうことができてよかった。そのように技術や知識を共有できる機会は重要だ。私自信の不勉強さは置いておいて、担当の一人としてその場を提供できたことはうれしい。今後、担当かどうかにかかわらず、新しい技術を学習したら、会に還元したい。

2014.11.18 佐藤益弘

【写真】

懸垂のバックアップ
登り返し
みんなで確認
救助懸垂
カウンターラッペル
カウンターラッペル
流動分散の工夫
簡易チェストハーネス
集合写真
訓練後