西上州甘楽郡 三段の滝、不動の滝、仙人の滝

2003/01/12-13

治田.佐藤.小浜

内容ですが、予想以上の薄氷で浮いた氷をそっと 登る練習ができました。
初日は、薄氷で浮いた氷の三段の大滝を2,3段目 を各自トップを努め6ピッチ、上段は左、中央、右と W程度の難度。
2日目、不動はやはり氷が悪い、遠めにはとても 取り付きたくない状態である。
中央が口を開き水しぶき で、慎重に右側をそれぞれ、多少のラインを変えて 2回づつ。
相対的にW+で、落ち口も不安定で、 全体的に悪い部類の氷である。
次の仙人は正直やばかった。
取り付きから極薄だが、 それはそれなりののぼりで十分クリアはできるが、 問題はその上部である。
そのクライムにおいて、僕はアイスの核心を体験 できた。
つまり人がよく言う、アイスとは簡単に どこでも打てばホールドになり、どこでもピンが 取れるから簡単というのは、アイスをろくに登っていない 若造が言う事と痛感した。
アイスは難しい。
薄氷の岩とのミックスは恐ろしい。
薄氷では思い切り打てないは、いつ壊れるか不明の 氷に引っ掛け静過重静移動で、寸刻みに登る。
期待のピンはタイオフで墜落には耐えられないはで、 万一落ちたら30から40m落ちておしまいだ。
久しぶりに俗に言う悪いピッチを味わいました。
下部氷のグレードは、W+に毛の生えた程度だが、 全体グレードは極めて悪い。
もっとも、氷が厚くなり、つながれば上部はV程度ある。
教訓、染み出し型の単体の大滝は、ベルグラ状の 薄いときは、取り付くべからず。
もし、やるときは真剣な闘志と冷静なクライム、 最悪時のボルトは持参すべきだろう。
共に過去に登っているが、比べ物にならないほど 状況は悪かった。
しかし、 そんな中、笑顔と笑いでみんな楽しんでしまう、 山登魂の面々は一体何者なんだ。
本日の「仙人の滝」は アイスも奥が深いと痛感した有難い記念すべき ルートだった。