寺本です!先週の沢の報告を少々。
下山連絡にも書きましたがケガが多かった山行でした。
でも、行動不能となるような事故で無かったことが幸いでした。

治田さん家を22:30出発し足尾方面から赤城山麓経由で吹割り滝へ。
足尾手前から赤城山麓を回りこんで老神温泉へ抜ける道は、今春新しいトンネル
が出来て快適なドライブが出来ました。(途中、峠族が群れていましたが・・・)
泙川(タニ川と読む)沿いの林道を三重泉橋の先へ進み平滝付近で泊まる予定でした
が、
先日の台風の影響か奈良(なろう)集落のすぐ先で土砂崩れの為、これ以上進めず奈
良の一軒屋近くで
泊まることに。ここは小田倉沢への入渓点です。(地形図を見て、えーウソでしょ!
地形図の左から右まで2/3も歩かなきゃ)
明日の長い林道歩きに不安があったもののまずは入山祝いで乾杯!

眠い目をこすりながら1.5時間程歩き、平滝隋道を過ぎたあたりが沢に一番近い場
所。
綺麗なナメ滝(平滝)が見えたので沢に下りる。準備をしてここから出発。
この付近はとんでもなく広い河原が続き、関東周辺とは思えないような(関東の黒部
とも言われているらしい)
景観です。水も綺麗でみんなでスゲ−・ヤベ−と連発しながら先を進む。
釣竿を出したいのを我慢して湯ノ沢出会いまで歩く。
やっと、ここから釣りスタ−ト。オバちゃんが早速1匹掛けたのを皮切りに釣り大会
の始まり。
いい淵が続き前小屋沢手前までに32cmを頭に良型を10匹ほど釣り納竿。
ここでケガ人第1号。オバちゃんが竿をたたむ時にリリアンの取れた穂先で誤って親
指を突き刺し、
なんと親指貫通!血は止まっていたが腫上がって痛そう!
スルノ沢の先の右岸台地を幕場として、ケタ外れの焚き火で大宴会。岩魚も美味かっ
た。

翌日は歩き始めるとすぐに宿堂沢出合。2段30mはあろう大滝で出合っています。
この先、特に困難な所は無かったのですが10m程の滝を登っているときにケガ人2
号発生。
治さんが先に登っているときにこぶし大の落石が起こり、下で待っていた松澤君の右
腕を直撃。
外傷は無くなんとか腕も動くようなのでそのまま遡行を続ける。
稜線に出て1991mピ−クを超え宿堂沢を下降。ナメ沢を快適に下り出会いにあった大
滝に突き当たる。
懸垂も出来ず左岸から巻いて降りることにしたが、かなり急傾斜で足場も悪く途中2
5mの懸垂で三佐衛門沢に下りる。
この途中でケガ人3号発生。浮石の多い急斜面を下降中、寺本が誤って落石を起こし
下にいた治田さんの右手甲を直撃。
右手で体を支持していたため避けることが出来ずモロ当たってしまった。切れて出血
し腫上がっており大事に至らないこと
祈るのみでした。軍手をしていたことが何よりも幸いだったと思います。
痛む右手をかばいながらも何とか無事下降できホッとしました。
落石の起きそうな所では下につかない、下に人がいるところでは十分注意して行動す
るという、基本的な事をおろそかにした結果
招いた事故であり大いに反省しています。

沢自体は困難なところは皆無で、不便さゆえか遡行者にも出会うことはありませんで
した。
また、林道はいたるところ土砂崩れが発生しており、今後いつ整備されるかわからな
い感じです。
その分、人も少なく静かな山行が楽しめることと思います。