武尊木ノ根沢大沢ゴルジュ
寺本です。土曜日に関東方面では大雨が降ったということで、治田さんはじめ皆さん
御心配おかけしました。現地は一時雨という状況で、夜間にやや強くなった程度でし
た。前日から降っていたようで若干の増水が見られました。
9月3日
現地、手小屋沢出合付近で仮眠する。手小屋沢を沢下降するならここでも良いが下山
に林道を利用する場合は少し先の手小屋橋(奥利根観光の大きな看板がある所)が良
いです。
9月4日
手小屋沢出合より舗装道路歩き1時間ほどで木の根沢橋に到着。橋から少し下降する
と大沢の出合。下流部はナメを中心とした構成で綺麗ではあるが水は濁っている。増
水の影響かとも思ったが濁り方がひどすぎる。そのまま進むと林道が川を横切る所で
ブルドーザーの跡があり土砂が流入しており、これが原因と分かる。資料によると大
沢橋下の10m滝で一旦林道に上がると書いてあるが知らずに通過してしまった。橋も
流されたのか無かった。ナメを楽しみながら泳ぎを交え進むと2段25m滝に到着。水
量も多く迫力がある。下段は逆三角形のチョックストーンで流れが2分していて右側
が何とか登れそう。しかし、その上は暗く立っておりかなり時間を食いそうに感じ
た。左側上部に懸垂に使用したのだろうかボルトとチェーンが設置してありピカピカ
光っていた。我々はあっさりと断念して左岸より林道に上がる。林道はすぐ上に通っ
ており25m滝落ち口まで巻く。落ち口上から釣竿を出したが岩魚は走るのに食いはイ
マイチ、すぐに終了して遡行に専念する。だんだんと両岸が迫ってくるがV字状なの
で威圧感は無い。2-3mのチョックストーン滝が続き、よ〜く考えれば全て直登でき
楽しいところだ。ゴルジュと言うよりV字壁の中の細い流れと言った感じか。しか
し、最後の12m直瀑に行く手をふさがれる。流水の右側を高田さんが何度かトライし
たものの、泥砂壁に石が混じったような斜面でピンをとっても効きそうに無い。絶対
落ちない自信があれば行けるでしょう。ボク達はそんな怖い事はせず少し戻って右か
ら巻いた。しかし傾斜がありちょっと悪い。ここで一度だけザイルを出した。次の第
2ゴルジュも問題なく通過してゼビオス沢出合いすぐ手前で終了。ゼビオス沢は綺麗
なナメで出合っている。幕場到着頃から雨が強くなり雷も鳴っている。今日は焚き火
が出来ないので物足りない夜になった。
(P7:30‐木の根沢橋8:15‐大滝25m11:00‐第1ゴルジュ12:00‐12m滝13:
30‐第2ゴルジュ14:30‐ゼビオス沢手前(泊)15:30)
9月5日
今日は朝から雨。このまま下降したい気分だが時間をかけてヤル気を起こす。しばら
く単調な歩きの後、ナメと小滝が続くようになる。現在地を確認しながら水量の多い
方を選んで進んでいくと連瀑帯に入ってきた。ナメ20m2段はフリクションを効かせ
てウリャ!っとやっつける。すぐ次の25m3段はツルツルで直登できず右側の笹沿い
に登る。それ以外は大した滝も無く小滝を快適に登っていくと水が涸れ稜線がすぐそ
こに見えてきた。キツイ藪漕ぎも無く稜線にあがるとすぐ下に登山道があり人が歩い
ている。沖武尊で写真を撮り下山にかかる。手小屋沢避難小屋までは以外に時間がか
かり、ひょっとして通り過ぎたんじゃないかと不安になってきた頃やっと到着。指導
標には手小屋沢林道が示されていたが探しても見つからず、あきらめて沢下降を始め
た。木が覆いかぶさった不快な沢で途中から右岸を登って林道を見つけた。林道は踏
跡がしっかりと付いていてスピードが上がる。延々と林道歩きを続け、たどり着いた
木の根沢本流はビックリする程の濁流が流れていた。大滝は登れなかったが楽しめた
沢でした。
(幕場8:00‐稜線10:50‐沖武尊11:10‐避難小屋12:30‐駐車場16:00)
写真集
下部の遡行。
二人でポーズ!
美しいナメもあります。
所々泳ぎます。
二段25m。断念しました。
周辺は三つの滝が合流しとても美しいです。
ムービーをご覧下さい。
ゴルジュ内にてポーズ。
ゴルジュ出口12m。壁がぼろぼろで諦めました。
二日目。武尊山頂上にて。この後の下山が長かった、、。