丹沢 四町四反沢右又


2004年11月23日(勤労感謝の日)
丹沢四町四反沢

目覚ましの不調により、現地出発予定時刻の7時半にやっと牧野さん宅に辿り着く始末。

希望より手前の塩水橋のゲートでさえぎられ、キュウハ沢出会いに急行すると、ん〜、冬枯れって感じじゃないな。清冽な水が結構な勢いで流れて
いる。悲しいような、うれしいような。堰堤を4つ越えた最初の小滝で腰までつかることを強要される。軽装の牧野さんは左壁から抵抗するも結局
は同じ途をたどるはめに。この日のために新調したモンベルのウェット手袋はあわれ、ここでザックの天蓋送りになる。パーミングがきかないので
ある。でも、百円では売りませんよ!牧野さん。あとは盛夏も斯くやいった沢登りをつづける。四町四反沢に入ると10Mくらいの滝が3つテンポよく
現れ牧野さんがザイルをひっぱっていってくれるがシャワーを浴びまくり、見ているだけで寒い。そこじゃないんじゃないでしょうか?フォローが
ためらわれます。

つめはザレザレ地帯をへて、葉を落としたモノクロームの林にはいる。足元は鹿に食べられ短くなった笹でジス イズ タンザワの世界。稜線にぬけ
ると、西丹沢の山並みの向こうに真っ白な富士山が浮かび上がっている。最高の日和で通りかかったハイカーのおじさん(俺より年配だからね)も
眺望にニコニコしている。だが、ハードボイルドな世界に完登の握手はないのである。誰かのペースにひきずられ、石川さんも行ってしまったよう
だ。100名山の丹沢山の頂でパンをほうばる皆と再会を祝す。そして下りがやってきた。

まっすぐおりるのはやめてください!牧野さん。鹿にも劣るその所業。せめて道なりに走ってください!!

日の陰る谷あいの林道で汗でダクダクになった体を冷ましながら、両岸の紅葉を愛でながら塩水橋までの帰路につく。

四町四反沢はキュウハ沢の下部をたどる部分にそのいいところを大分負っているといった印象をうけました。つまり四町四反がよければ本谷のキュ
ウハが勝るとも劣るはずもないのですが、地獄のつめがない分だけ助かりました。うわさ通りのナメはみあたりませんでしたが、天気とメンバーに
恵まれ晩秋の充足感に満ちた山行でした。

10:00キュウハ沢出合 - 13:00稜線 - 13:15丹沢山頂 - 天王寺尾根経由 - 15:00塩水橋駐車着 

記:高橋

 


キュウハ沢出合近くの滝。

シャワークライミングでどんどん越えます。

四町四反沢手前の滝。高橋さんのみ直登。

出合近くの10m滝を牧野さんリード。


終わり間近の12m滝。またまた牧野さんリード。

シャワーを受けつつ登ります。
しかし、あまりの寒さに中断で撤退。左岸を登りました。

最後は丹沢らしい笹と鹿の糞地帯。
でも穏やかな雰囲気でとても気持ち良いです。

百名山丹沢山頂上にて。
11月にしては暖かったですが、この時期でもまだまだ沢の出来るものですね!

下山路にて。
紅葉はちょうど良かったようです。