磐梯山 山スキー

2005.2.5


鮎島仁助郎、山田剛士
 どうも金曜の夜は都合が悪い。鮎島は仕事で、山田は合コンで。えぇい、くそ。早速、頭の中で限りある知識で数式計算。。。
(2日間丸々かけて行くところではない)+(日帰りではもったいないところ)+(百名山)−(車)=バンダイサン!
 というわけで、新宿駅、朝7時半発会津若松行きバスで猪苗代駅。そこから猪苗代スキー場行きバスに乗り換えて現地まで。しかし、予想外にも磐越道が吹雪で通行止めで迂回路が渋滞。到着時間が1時間遅れる。そんなわけで、後ろの席のカップル(会津若松の彼女の実家に結婚報告する様子で彼氏は結構既に緊張している様がアリアリ)はモメ出すはでなかなか楽しいアプローチ。彼女いわく,、、
 「今思えば、貯金もなくて良くプロポーズしたよね。というかマイナスじゃん。うちの親にバレたらどうするの?」。。。。
石川さん、大丈夫ですかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?
 それはさて、スキー場到着が午後の1時半。計画では弘法清水小屋まで行くことになっているが、猛吹雪であがる気にもならない。で、16時半までスキーゲレンデ練習。それにしてもここのゲレンデ、なかなか難しい。上級者コースが本当に上級者向けだ。私にはとても手におえない。ちらりと視界が開けると猪苗代湖も望め、なかなかロケーションが良い。
 スキー場の上部リフトの営業終了時間後にそこから10分ほどあがったところを整地して幕営。それにしても風が強い。ハッスルでの小川vsインリンへの興味が絶えない。

 朝起きれば、風はやむのかなと期待していたが、まったくその気配が無い。4時45分起床、6時出発。赤埴山を適当にトラバースして沼ノ平。風は依然と強い。覚悟していたラッセルはそれほどでもなく脛までで納まる。沼の平にいた時はまだ風はマシだったが、弘法清水小屋の稜線に時にスキーを担いだりしてなんとか上がると風の強さは兇暴に酷い。突風に吹かれると、体ごと持って行かれそうで、なかなか前へ進めない。そんな中でゴーグルもかけず、目出帽も中途半端だっためか、右頬3〜4箇所凍傷ができてしまった。凍傷になったのは初めての経験だが、自分の無用心さを誡める。そんな苦しい状況の中、誰もいない磐梯山の頂上に立てば視界がパッと開け、会津若松の市街地が一望できたがそれも一瞬のこと。カメラも電池切れで残念。風は収まることを知らず、さっさと下る。
 とりあえず南稜へ、、、と思って、南にしばし進路をとるが、またや視界が開けたときに見ると愕然。全然違う。そう南稜は、東稜から派生するため、しばらくは東へ進路を取らなければならなかったのだ。、、、登り返し、、、俺凍りそう、、、。2回目の下り、今回は大丈夫だろう。上部は雪質がめまぐるしく変化し、自分にとり超難度だ。が、斜面は広く圧迫感はまったく無い。しばらく行くと安定した深雪になり、まだ滑りやすい。、、、っが、またもや視界が開けると予定したコースの一本右の沢を滑っていることが判明。岩でゴツゴツした斜面をスキーを担いで5分ほどトラバースし、そこからは樹林帯を強引にスキートラバースし、予定した沢へ。ここも、雪崩る雰囲気ではなく安定しているが、ここにきていきなり晴れだし、気温も上昇。雪も腐り始め、もう水が流れ出しそうな沢を右へ左へ交わしながら、雪で埋もれた林道まで。スキーをしながら太ももが攣ってしまいそうだ。もういいやというほど長い。
 林道をシールをつけて左へ左へと進めば猪苗代スキー場へ着くというが、シールがダンゴになりスキーが重い。もうバテバテになりながら、猪苗代スキー場到着14時。でも荷物をデポしたのがスキー場の中央の更衣室。到着した左端からはちょっと登らなければならない。そんなわけでリフト1回券。予想していたよりもハードで充実した山行だった。

2005.2.8 鮎島 筆