妙高・三田原山スキー
結果から言いますと、風雪と視界不良で消化不良ってト
コですか・・・。
長野付近までは星空だったのが飯山を超えた辺りから雪となり、妙高高原インターに
着いたときには前が見えないくらいの暴風雪。
コンビニに入るのも決死の覚悟でした。スキー場の駐車場でテントを張り高橋・青山
組と合流し宴会していると、除雪ブルドーザーから、これまた強烈なプレッシャーを
かけられ、スゴスゴと車に避難することになる。
(杉の原スキー場の駐車場でテントはダメです。さもないと雪と一緒に捨てられちゃ
います)
26日 翌朝も雪と強風。状況が悪い為、火打山はあきらめ三田原山往復に変更して出
発。
ゴンドラとリフト1本乗り継いで1850mまで上がる。先行者はボード+スノーシューの
2人組。
ありがたくトレースを使わせてもらい2300m付近へ2時間弱で到着。ここでボーダー
達にトレースの御礼を言い三田原山に向け出発。
少し視界が良くなり天候も回復傾向に思えたので欲が出て高谷池ヒュッテを目指す事
にした。(後から思えばこれが苦労の始まり)
吹雪の中、稜線を進み三田原山を越えた辺りで進むべきルートが分からなくなってし
まった。ガスで視界が無い為、大きな谷の様な地形にルートを遮られた感じがして前
進できなくなった。どう見てもルートが分からない。道が途切れたようにしか見えな
かった。
相談した結果、とりあえず黒沢側に滑り降りて様子を見ようと言う事にした。
樹林帯のイイ感じの斜面が続いているが、雪が深すぎるせいか直滑降でしか前に進ま
ない。しばらく降りると一瞬視界が開け、前方に見覚えのある斜面がかすかに見え
た。以前、笹ヶ峰から火打山に行ったときに登った富士見平へ登る斜面じゃないの。
という事はやっぱり下降地点が早すぎたか尾根から左へルートをはずしてしまった
か。
もうずいぶん降りてきてるし、ここで休憩をかねて話し合う事にする。このまま無理
に前進しても、この雪の状態では明日帰ってくるのは難しい。高谷池ヒュッテの快適
な一夜も魅力だが、ヒュッテを探し出せる保障も無い。それよりも今日中に、滑った
分を登り返しておいたほうがいいでしょう!と言う事でUターンする事に決定。
シュプールに沿って1時間ほど登った樹林脇を今宵のねぐらに決定。丹念に整地をし
てツェッルトを2つ、入り口をくっつけて張る。
せっかくだから夕食はみんなで食べましょう、って訳で2−3人ツェッルトに5人が
ムリムリ入り込み宴会の始まり。しかし、調理をしだすと結露で全身ビショビショに
なるは、酸欠でストーブは点かなくり、目は痛いし頭はガンガンするしで早々にお開
きとなりました。夜は一晩中強風が吹き荒れ、寒いしツェルトは雪で埋まってしまい
最悪の一夜でしたが、そんな状況を楽しむ余裕は少しありました。
翌日も雪。9:30と遅い出発です。深雪ラッセルを1時間程こなしやっと稜線に到
着。歩行中、高橋・佐藤のシールが外れて紛失、あわてましたが何とか見つけ出し三
田原山に到着。寒さもかなりのもので、手足の指先の感覚がない。
高橋さんは2300m地点まで行くつもりのようでしたが、寺本が三田原山からの滑降に
こだわり2347m付近から滑り込むことにした。
雪は深く直滑降でしか前に進まない。涸沢沿いに滑り不満タラタラのまま1335m付近
の笹ヶ峰牧場事務所に出た。
この頃になると天気は回復して山頂から各尾根や谷筋がはっきりと確認できる。やっ
と全容が理解できた。
この後、雪に埋まった車道を交代で黙々とラッセルして4時過ぎにやっとスキー場に
到着。スキー場終了5分前ギリギリでリフトに乗り込むことが出来た。薄暗くなった
ゲレンデをパトロールに追いかけられながら5時過ぎに駐車場に到着。
内容はともかく無事下山できたことを握手で喜びました。春になって雪が締まったら
リベンジ考えてるけど誰か付き合ってくれるかな?また、今回の山行で装備の工夫、
改良を何点か考えちゃいました。次の山行で試したいと思います。