中ア/念丈岳 片桐松川

2005.10.1-.2
治田敬人、鮎島仁助郎、石川真也、寺本久敏

10月1日(土) 晴
 私は石川さんの車で、治田さんと寺本さんは寺本さんの車で片桐ダムまで。やはり夜は寒い。私は冬シュラフだった。
 ダム奥に入る林道には柵があるが簡単に取り外せるので外させていただき、朝、行けるところまで行く。トンネルをくぐって、大崩壊のあるクネクネを通り過ぎていくと大堰堤。最初の堰堤は右岸のハシゴを登っていくが、これがエラク長い。ここですでに寺本さんがゼーゼー言っている。よくよく見れば、お腹周りがやたら大きくなったみたいな…。本人ははじめは68kgと言い張ってたが、途中から69kgかも…しまいには最近怖くて体重計に乗って無いんだよなーーとの弱気発言も。おそらく70kg超えは確実だろう。ゴルフでもカート使用で歩いてなきゃしょうがないかも。ここがすでに核心だったかもしれない。
 最初の4m滝(?)を左から巻くように登る。その後はゴーロみたいなナメみたいな渓相を行く。確かに水は限りなく透き通っていて綺麗だ。しばらく行くと、何かが崩壊したようなところへ着く。おそらくこれが烟ヶ滝の残骸なのだろう。昔はこの巻きも悪かったらしいが、今は簡単に大岩の上を行けば滝上に上がれる。
 ユワタル沢出合となり小休止。ちょっと行くとそこから大滑八丁となるが、最初の滝は水に濡れて覚悟を決めれば行けなくはなさそうだ。ただもう10月に入っているうえ、あまり覚悟も無いので定石どおり少し戻って左岸巻き。ものすごく整った道で簡単に沢床へ降りられる。そこから、ヌメヌメするトラバースがあったりするが、新品のトラロープが張られており、不甲斐なくもそれをありがたく利用させいていただくと簡単に越せられる。大ナメ滝20mはロープを出して左岸のルンゼ〜リッジを辿る。途中残置ピンがあるところあたりは嫌らしいところだ。1ピッチ出し、その後は踏み後がありそうな感じだが、あまり良くないので懸垂下降15mで沢へ下りる。しばらく行くと右岸から大鳥沢が入って大滑八丁は終了。こんなものか。
 チョイ行くとCS滝7m。おそらく「関東周辺の沢」で書いてある10m滝なのだろう。治田さんが果敢にハングしたチムニーに突っ込み、悪そうな抜け口もなんとかぬけて落ち口にたつ。フォローするとやはり悪い。よくリードしたな。
 上は小滝が連瀑となるが、どれも快適に登れる。ただ、花崗岩のヌメヌメ岩なのでスリップ注意だ。少し行くと左岸によさそうな所があり、記憶による記録では確か小松沢の上にはいいところがなかったような気がしたので、時間もまだかなり早いが、ここに泊まることにする。やはり同じようなことを考える人もいるようで、泊まろうとしたところにはすでに整地バッチリ、薪バッチリ用意されており、薪なんか鋸で切り揃えられているという準備の施しよう。すばらしいところだった。
 寺本さんは釣りに行くが、まったく当たりもなくショボっと30分で帰ってきた。13時半より飲み始め、21時まで飲んでいた。
その間、寺本さんが細木数子に成り代わって石川さんの新婚生活に夢も希望も無いダメだしを入れたり、ヤマトに女性会員が増加したときのイメトレという名の妄想を治田さんがひたすら語っていたり、楽しい一晩だった。
【入渓0900、幕営地1245】

10月2日(日) 曇
 朝は寒い。
 初っ端の紅葉滝は水流右を登れるらしいが、朝早くで寒い上に誰も登ろうと言い出さず、簡単に右岸のガレガレのルンゼから松のリッジに出て巻く。すぐ上で小松沢の分岐となる。
 この後は出合の5m滝を簡単に登り、すぐ上の7m滝は左岸を巻く。あとは小滝群となるが快適な登高となる。すぐ、ゴーロみたいになり、幕営できそうなところもあるが、昨日よりいいところはなかった。
 連瀑となりナメルンゼ滝となるが、ヌメヌメしていて嫌らしい。もうほとんど靴底にフェルトがない寺本さんには厳しそうだ。
 上は溯行図と合わないというかもうどこだか分からなくなるようになってしまったが、水流が多いほうを選んでいく。ボロボロのスラブとなり、最後は左へ行って笹藪に突入し5分ほどで稜線へ。登山道を15分で念丈岳頂上。きっと景色はいいはずだが、残念ながら曇っていて何も見えない。というか、霧雨のような風がビュービュー吹きつけて寒い。
 よく整備された登山道を下山という名の登りで池の平山を経て、烏帽子岳。ここでようやく下の街が見え始める。ここから1時間ちょっとで鳩打峠。ダムに下りるため、峠の沢(立ヶ沢?)を下ってダムへ行くが、途中岩魚が2匹いた。片桐松川本谷にはいなかったが支流にはいるようだ。車を回収して、清流苑で風呂に入って帰る。
【幕営地0700、念丈岳0915、鳩打峠1230、片桐ダム1330】