八ヶ岳中山尾根  2007 2/4


行者小屋に着いた時、横岳の岩稜はまだガスに覆われ一瞬姿を現しただけで状況はわからず。中山乗越から樹林帯のトレースを登ってる途中にぐんぐん晴れ間が広がって雲ひとつない晴天になりました。樹林を抜けると取り付きで、2人Pが下部岩壁を抜けようとしているところで、3人Pが登り始めようというところ。そのあとにも別の3人Pが寒そうに待っていました。早朝美濃戸口から山荘への坂道を高級チェーン装着の寺号が登れず一時間余計に歩いた我々が取り付きに着いたのは9時半。前のパーティーが2人組ならまだしも3人組では我々の完登はもう無理と判断しました。寺さんは下部岸壁だけでも登って懸垂で下りればいいじゃないとやる気だったのですが、自分は強風であまりにも寒くて待てませんでした。そして壁はいやな感じに雪がついていて想像していた以上に難しそうに見えました。皆、ルート図の通りに右に5mくらいトラバースしたところの凹角から取り付き(正面を登ろうとしてすぐやめたパーティもいた)、斜め左上してビレー。下からは見えませんでしたが、その上が特に難しいようで(上部広めの凹角?)そこで詰っていましたね。1P目もよく見さしてもらいましたが悪そうでした。20メートルくらい右にトラバースするのはどうかよくわかりませんが、左の岩稜を登ったんですか?見たルートの他は登れそうもありませんでした。というわけで、今回はびびってしまったわけですが、もっとあったかい時期に再チャレンジしますよ。横岳の岩稜では一番かっこよいので。
記 高橋