3P目をフォローする山田 |
1P(30m)その後、鎖を手に取りながら宝剣山荘まで下り、11時55分のロープウェイに間に合うべく千畳敷へと走り下る。下りながら始めてじっくり見る宝剣中央稜はかなりの傾斜で、自分たちが登ってきたルートを目で追うと良くこんなところ登ったなあと感慨深くなる。あわただしく、ロープウェイに乗り、13時には車にいた。
登りはじめのところが少し怖いが、後はフツーの雪壁。ピンも所々にあるし、それほど緊張するところはない。太い木まで。
2P(10m)
1P目終了点から簡単な雪壁を左へトラバース気味に登ると壁が出てくる。エイドで登るところだ。そのすぐ右下にアングルが2本うってあるビレイ点があるので、念のためビレイ点を移してもらった。
3P(25m)
人工は3ポイント。振り分け式のテープアブミでなので使いづらい。そもそも冬でアブミを使うのは始めてだ!。木下さんから言われて持ってきたキャメロットがうるさい。エイドそのものはそれほど難しくなく抜けて再びダブルアックスの世界となり新品のリングボルトが左側に見えたので、ルンゼを左に外れそのリングボルトに向ったが、なんと悪いではないか。。。強引にリングボルトまであがるも、なんとその上も悪い。。。ハイマツに打ち込んで強引に越え、リッジに出る。「はんぶ〜ん」という声が聞こえたが、疲れたのでそのあたりのリングボルト一本でビレイする。やまつよもそこで苦労していた。
4P(40m)
ビレイ点からいきなり凹角があり、記録を見るとみんなそこを人工で抜けているようだ。確かにピンもあるので私も人工で行こうとしたが、ピンがもう一つ欲しいところにどこを探してもない。結局、凹角をあきらめ右に回りこんで雪壁と化したスラブを登ることに。右に回りこむところが少し嫌らしいが、ここにも残置がある。この上、見渡す限り雪壁。ピンなどは見えない。おそらく、ここにはきれいに走ったクラックがあるのだと思うのだが、そんなものは見えない。あぁキャメロットが無駄になってしまったと思いつつも、右側の雪壁を途中ハイマツや木でランナーを取りながらダブルアックスで快適に越え、ナイフリッジ上のテラスでビレイ。ナイフリッジ直下の雪壁は良くなかった。
5P(50m)
いきなりのワンポイントムーブが難しい。強引なハイステップでナイフリッジに飛び出し、右へトラバースするとピンがあり一安心。そこからリッジを左に見ながら傾斜の緩んだ雪壁を40mでナイフリッジ。すると右側すぐに頂上が見ることができる。ロープはあと少しだが、もちろん行く事に。するとやっぱりロープが足りない。強引にキャメロットでビレイ点を作って、上がってきてもらう。