■関越/仙ノ倉谷西ゼン(滑降)

2007.2.25
寺本、青山、高橋、鮎島、武井

西ゼンを滑る鮎島
 土樽に高橋さんの車をデポして、5人で寺本さんの車に乗り込み、平標山登山口へと向かう。
 チョイ準備して、小学校脇の林道を歩いていく。除雪はバッチリだ。除雪がなされていないところから板を履き、ヤカイ沢を詰めていく。スキーを始めて毎年、ここへきているが、それにしも今年は本当に雪が少ない。緩傾斜帯のブッシュがやたら出ているので、なんか風景違うなぁ・・と思いながら登っていく。
 今回、平標山への登りは頂上すぐ右の肩へと突き上げる尾根を選んで登ったが、これがまた登りづらい。下が硬いところにパウダーが軽くのっている感じの斜面に、傾斜が強くシールが利かないのだ(高橋さんのスーパーファットはさすがにシール面積も大きいので大丈夫そうだったが・・)。結局シール登高はすぐあきらめて、キックステップで担いで登る。皆ですねぐらいのラッセル登ると11時30分ほどに山頂に着いた。
 山頂は快晴だ。それに気温も低い。昨日は雪が降ったみたいだし、なんだかパウダーが期待できそうだ。
 12時、いちどコルまで下がって、西ゼンへドロップイン。直下は強風で雪が飛ばされてカリカリだ。しかし、すぐ吹き溜まりとなり・・。Ohooo、Nice。最高だ。雪が軽い、軽い。本当にショートターンが簡単に決まる。スキーが上達したように思えて、ものすごく楽しい瞬間だ。頂上のカール地形は傾斜もそこそこで本当に楽しい。やがて源頭部へといくと両岸が狭まってくるが、雪崩れる雰囲気もなくいいねぇ。ここもパウダーだ。
 夏は第二スラブの終わりの大滝となっているところであろうところはノドとなって、少し水流がでている。加えて少し斜面が固い上に40度近い傾斜で緊張するところだ。まぁ慌てずに左へとトラバース気味に行けば大丈夫だが、バランスを崩してコケてしまった。まぁ止まるだろうと思っていたので、慌てはしなかったがスキーが外れてしまったときは少し慌てた。それでも15mほど落ちたところで止まり、まぁよかったが、やはり流れ止めはつけなければだめだなぁ。それに前の開放値が低いようだ。反省々々。同じ箇所で青山さんはスキーをはずして下ってくる。あぁそういえば、俺アイゼンもってくるの忘れたなぁ。ダメだな、俺。という反省はともかく、ここからはさらにパウダーが続く絶好の斜面。ずっと、ずーっと激パウダー斜面が続いていく。いつの間にか第一スラブへと突入しており、そしてあっという間に出合について、イイ沢出合で一休み。
 余韻を楽しんでおこう。確かに、これはもう私の『Public』史上最高の斜面であったことは間違いない。いい。いい。いいよーー。スキー最高。パウダー最高。寺本さんも高橋さんも、長いスキー歴でベスト3に入ると言い合っている。(ベストかもしれないとも言っていた)。もちろん、私の中でもベストスキーなのだ。
 そこからは川をよけながら下っていくが、やはり雪は少ないようだ。群大ヒュッテに出るまでに3回ほど渡渉した。そして落ちた。靴がびしょびしょである。また、川の渡り方に5人それぞれで行こうとするので、途中、武井さんとはぐれてしまった。我々4人は群大ヒュッテ前で1時間ほど待っていたが来ない。カリカリして、結局戻ってみるとトレースが群大ヒュッテのはるか上を通っている。どうやら林道へ先に行ってしまったようだ。しょうがない。我々も下っていくと、ちょうど高橋さんの車のところに武井さんが待っていた。
 寺本さんの車を回収し、東京へ帰る。関越道は事故でものすごい渋滞だった。

2007.3.6 鮎島 筆

【記録】
2月25日(日)快晴
 元橋駐車場0700、平標山1200、土樽1600