<南会津 博士山>


■南会津/博士山

2008.1.20

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鮎島仁助郎、佐藤益弘

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 最近、媒体でよく紹介される山なので、他に誰かいるんでは・・と思っていたが、やはり誰もおらず、また入山口の琵琶首には集落さえない。あるのは雪に埋もれた畑と社ぐらい。しつこいくらいに何度もくる除雪車に追い立てられるように社わきの林道から登り始め、ちょうど『バックカウントリー120』どおりのルート取りで登っていく。沢状から稜線に這い上がるところと、標高1050メートル前後ぐらいのところは、傾斜が強く九十九折れで登っていかざるをえないが、林道の横断地点から先はメローな傾斜のブナ林となり、グイグイ上がれる。ラッセルもヒザを越えるようなことはない。標高1476メートルの小ピークで左へ曲がると、雪庇が右へ張り出したアップダウンのある稜線となり、そこを500メートルほどいけば博士山となる。博士山にも看板がなく、ここまで林道以外は、赤布などの人工物は稜線上に一切なかった。

 風はほとんどなく、視界も500メートルは約束され、雪はちょっとちらつく程度。次第には青空も望まれ、太陽も顔を出す。さらに気温も低く、絶好のパウダー日和である。シールをつけて、アップダウンのないところまで戻ってシールをはずす。ここを紹介してある本には、登りの尾根と下りで使う尾根は違っている(資料ではひとつ北の尾根を下っている)が、行きに見た限りでは、同じような感じがするので往路を戻る。疎林のブナ林でメローな広い斜面をパウダーを味わいながら下る。この表現を悪意を持って書けば、スキーが止まるほどではない緩傾斜をターンすることなく下りた、ということになる。どっちにしろ、林道横断点まではあっという間だった。しかし、そこからが核心。密林かつ急斜面でたいへんだ。こうなってみると、北の尾根が快適そうに見えるけれども、やっぱり同じくらいなんだろう・・。まぁ畑にでれば一安心だ。

●記録

1月20 日(日)曇時々晴  琵琶首(駐車地)0745-博士山1115-琵琶首1300

<Note>

・特に西東京在住者にはオススメしません。遠いし、快適にガンガン滑れるところは限られます。

・ただ誰もいないし、稜線上は林道以外、看板、赤布などの人工物は一切なく、ネイチャースキーを味わえます。

・いくのであれば、磐越道から南下したほうが早いですが、我々はずっと下道(新4号〜塩原・田島・下郷経由)で集合地から琵琶首まで4時間で着きました。

・写真は下部密林帯での2コマです。快適そうに滑っているように見えますが、結構頑張っています。

2008.1.21鮎島筆