4P目。フリクション限界傾斜を駆け上がる! |
1ピッチ目(V、50m、ナベ)一の沢を出合ったあとは『キタナイって言うか、まあ尾根まで短くて助かった』と高橋さんが書いていたことは覚えていて、キタナイのは覚悟していたが、どこが短いの!?倒木が多くてボサボサでキタナイのところが長い。加えて、詰めの急傾斜も長いよ。確かに終わってみれば1時間半程度とそんなに長くはないけど、ものすごく長く感じた。まぁ、シーズンも中盤となればこれも慣れてくるのかな。
水流左の何もないスラブを攻めるべく、ハーケンを打とうとしていたが、“カランカラン”といい音立てて落ちて行った・・。結果、無理せず左から登っていた。こっちは残置もあって快適。
2ピッチ目(V、40m、鮎島)
全然、難しくはなく、快適だ。でも、残置が一切ない。段差のところまで。あーここまでは、余裕だったなぁ。
3ピッチ目(W+、35m、ナベ→鮎島)
滝の水流すぐ左にラインが見えたが、落ち口のスラブがどうしても登るように思えず、段差を登り、草つきがはがれたような黒光りする壁をナベが行くが、何度も上がっては下り、上がっては下りを繰り返す。とりあえず、トップ交代。違ったラインから行くことにするが、体感はW+!クソッ。ほしいところにリスがない!目を皿にしてよくよく見ればボルトが根こそぎ折れているやんけ!キビスィ!濡れているし、傾斜もあるし、ホールド遠いし、とりあえず今回のテーマ曲“やるなら今しかねぇ”を反芻させながら、ちょっとずつ拾って登っていくしかなかったぜ。でも、帰ってから高橋さんの記録をもう一度読むと、あの不可能そうに見えた滝左ラインはそんなに難しくなく登れるらしい・・。ガーン。まぁいいや。
4ピッチ目(W、40m、ナベ)
何もないようなスラブになぜか“唐突”にあるポケット状のアンダーガバに緑キャメでランナーをとったあと、水流左をヒタヒタ、いやスタスタと一気に駆け上がる。でも、ランナーがあれだけでフリクション限界のスラブというのは・・おそらく、ナベも“やるなら〜”が脳内にあふれかえっていたことでしょう。
5ピッチ目(W、25m、鮎島)
正確に言えば大スラブ滝上の15m滝。通常、左岸をまくらしいが、資料なんか見てなかったので一連の大スラブの続きだと思っていた。水流左を直登。空身で登るが、もちろん支点もなく、傾斜もあり、ちょっと渋い。
6ピッチ目(W−、30m、ナベ)
これも正確に言えば大スラブ滝上の20m滝。通常、右岸からまくらしいが、同上。水流左を直登。支点はないが、よく見れば細かいホールドが多数あり、それほど難しくはない。
@スラブ1段目から。 スラブが青空と新緑に映える! |
A1P目。登っているのではなく行き詰まって下りてきているのです。 でも、スラブって下るほうが怖いのよ。 |