<笛吹川東沢渓谷・鶏冠谷左股本谷>


2006年6月28日(金曜夜発土曜日帰り) / メンバー L成田 田中 大部 渡辺

6:00 起床 7:00 発 8:00 入渓 11:50 3の沢出合あたりで昼ごはん 13:50ごろ 鶏冠尾根 15:40ごろ 木賊山 17:10ごろ 林道

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京王線明大前で合流。成田車にて一路東沢渓谷へ。カーナビも地図もなかったがなんとかなるものだ。

例の場所でテントを張ろうとしたら、成田さんテントのポールがない。渡辺テントは3人が限界なので、シュラフの一番分厚い人が外だな、ということになり、ダウンシュラフの成田さんが外へ。結局宴会で夜更かししてしまった。

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毎度のことだけど、夜行日帰りの朝はつらいぜ。テント畳んで出発。成田さん・田中さんはスニーカー持参で下山時にフエルトを温存しようという構え。渡辺・大部は終始沢靴で、(相対的に))金のある2人がフエルトをケチり、金の無い2人がフエルトをケチらないという状況である。多分こういう小さいことが、所有マネーの差を生む…のか?

林道を歩いている段階で成田さんが「水量多いね」と言っていたが、確かに多い。ちょうど1時間くらいで鶏冠谷出合に着き、入渓。すぐに魚止滝に出くわす。左岸からあっさり巻き。その後しばらくは平凡な印象。今回、成田さんとは初めて組んだが、歩きやルートファインディンが僕より断然うまく、年季の差を感じる。

逆くの字滝でロープを1p出す。渡辺リードで、大部くん・成田さんがFIXをユマールやプルージックで確保してフォロー、田中さんがラストで回収というオーダー。リードの渡辺は残置無視を目指したが、あまりの水量の多さにビビッて真ん中くらいで残置ピトンにクリップ。ちくしょー。屈曲点から左上して、ほぼ水線通しに抜けた。右側に大量のスリングが残置してあるが、あんなの使って直上するほうが余計難しいと思う。大岩にロープ巻いて、薄刃ハーケンを叩き込んで補強。全員問題なく登れた。その後二股まで。バランシーなナメ滝があった他はあまり覚えていない。

二股で小休止した後、左股へ。入ってすぐ手ごわそうな滝が出てきて、右岸から巻き。この際、2mくらいのドロドロフェースがあって1ムーブが難しく、残置にA0してしまった。その後1の沢出合と、ちょっと無理そうな滝に出くわす。左岸から高巻きして、その滝の上にあるナメ滝ごと巻いた。以降はちょっとした滝がたくさん出てきて楽しい。小さかったり、難しいのがワンポイントだけだったりしたのでロープは出さなかったが、コケコケのスラブで大部くんが2mくらいスリップしたり(全然危ない落ち方ではない。大部くんは沢自体が1〜2本目らしいが、そのわりにスラブ以外は上手かった)、田中さんに何回かお助けスリングを出したりした。大部くんはシャンクの入っていない沢足袋なので立ち込めないのだろう。というか、水温が低くて、ちょっとシャワー状態になるととたんに体が硬くなってしまう。

3の出合あたりで大休止し、成田さんが「アメリカンソーセージ」なるものを焼いてくれた。ビールが欲しいぜ。さらに田中さんが担ぎ上げてくれたそうめん(麺400g、つゆ

200gぐらい?重い!)を茹でたりして腹を満たす。なおも本流を詰めていくと、本流は流木の詰まった傾斜の強いルンゼ状になってしまった。流量5:2くらいで左岸から滝が落ち込んできている。とりあえずあんなルンゼ状に突っ込む気はしないので、左岸の赤テープに従い左岸の滝上に出ると、支流側は広大なスラブが広がっていた。登りたかったが時間がなかったので本流を詰める。そのうち沢が涸れて樹林帯となる。詰めとしては楽勝な部類だ。ラスト10m石楠花の藪を漕いで鶏冠尾根に出た。

多分多くのパーティはこのまま鶏冠尾根を下るのだろうが、今回は木賊山経由で戸渡尾根(徳ちゃん新道)から下山。木賊山までアップダウンが多くて、少々疲れていたので2時間くらいかかってしまった。稜線では歩道のくぼみとかにちょっとだけ雪が残っており驚かされた。戸渡尾根は一般道なのでスピードが出た。昭文社の地図にはコースタイム3時間とあるが、沢ヤなら疲れていても2時間あれば十分じゃなかろうか。印象としては、きれいな部分と流木などで汚くなっている部分がはっきりしている。流木がなくなれば相当いいだろうな〜。もしもまた行くことがあればあのスラブを登りたい。

下山路として徳ちゃん新道は正解。山頂までの登り返しの分効率は悪いが、山頂が取れるので充実するし、結局時間的にはそれほど変わらないし、何より安全である。

持参ギア TCU#3〜4、キャメロットC4#0.75〜2、ナッツ一式、ハーケンたくさん、40mロープ

使用ギア TCU#3〜4、ナッツ(中くらい)、ハーケン(薄刃×2とアングル)、40mロープ ⇒小さめのカムを数個とハーケン少々で十分対応できる。ナッツがあれば万全。

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二股にて


1の沢のちょっと前あたりの滝。右岸から巻き。
残置にA0ぶっこしてしまった。


1の沢出合の滝。右岸の滝が1の沢。水量多すぎ


アメリカンソーセージ調理中


ソーセージをむさぼり食う。
このあとソーメンも食った


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