■北ア/黒部川別山谷左俣大スラブR3

2008.10.11-.13
鮎島仁助朗、大部良輔
 黒部にはもちろん魅力的な沢がたくさんあるけれども、最初に踏み出す一歩目は別山谷と決めていた。それは身近な人の「いいよ」と聞く言葉、そして京大の素晴らしい文章に惹きつけられてしまったからだ。曰く、「お伽の国は確かにある」と。俺はスラブが好きだ。大好きだ。その大スラブへ行きたい。スラブ好きなら一度は踏み入れ、自由にその上を歩いてみたい、攀じってみたい、そう思うのだ。

F3のリッジから大スラブを眺める

2P目のスラブを登る大部
 1日目。天気予報が悪いので、出発を遅らせ東京を朝7時に出て、大町で買出しを済ませ、扇沢についたのが11時過ぎ。すでに駐車場は一杯で臨時駐車場にしか空きがなく車を停めて準備をする。・・と、明らかに前の車で準備しているヒトも沢屋っぽい。うーん、カブったかなぁ・・。お互い準備していると、向こうもこちらが沢装備であることに気づいたのか、「あ、お宅、沢屋ですか?」と聞いてきた。「普通、沢屋ですかはないだろ」と内心思いつつ「えぇ、まぁ」と答えて会話すると、向こうは新越沢だったのでちょっと一安心。でも、新越沢って何だ?聞いたことがあるようなないような・・と思いつつ、会話を続け、身分をお互い明かすと、向こうはあの成瀬さんだった。おぉ「オレは沢屋だ!」の成瀬さんか。なるほど。だから「沢屋ですか?」と聞いてくるわけね。変に納得しつつ、向こうも「山登魂ですか!」となんかうれしそうだ。八ヶ岳南沢大滝でのヒトトキは今でもとても懐かしいらしい。「治田さんによろしく!」「お互い気をつけてッ」ということで別れた。
 扇沢駅に行くと時間は11時30分を過ぎていた。次のバスは・・?ガーン、12時30分!普通30分おきに走っているのだが、なぜ12時ちょうどの便だけがない!?。話しすぎてしまったようだが、結局、すぐちょっと後に来た成瀬さんたちと再び1時間近くも話し込むことになってしまった。あのO内さんが小川山に来るということで、ちょっと小川山に行きたい気持ちもあったが、ここでもこうやって大物と会って長時間話せるのはなんだか大変うれしいものである。いい感じで汚れた毛下着を着ていたし、まったくギラギラしていないし、言うなれば"寺本さんティック"な親近感を湧かせる、いいおっさんだった。
 黒部ダムにつき登山道で黒部川に架かる橋まで降りる。そこに「別山谷出合には大きく雪渓が残っています」と看板があった。2004年と05年の記録は出合には雪がなかったので、今年も密かにないことを期待していたのだが、やはり甘かったようだ。まぁしょうがない。ここで成瀬さんたちと別れ、黒部川左岸を下る。快適に登山道を下る。内蔵助谷出合を過ぎると、さらにもヘルメットを持っている2人組がいる。まずは服装でどこに行くのか覗う..。内蔵助を越えているから丸東じゃないし、でも沢靴を履いてない。結局、どこに行くのかわからんので聞くと、危惧していた通り同じ別山谷だった。しかし、我々が行く左俣ではなく、右俣それもジョナサンスラブ。「へっ?なんでそんなところに?」という感じで少し話をすると、再び「あぁ山登魂ですか!」とくる。ヤマトも有名なんだなぁ。しかし、ここに付け足された言葉が「ゴーシ君元気ですか?」。ん?ヤマトでナベか?なんか聞いたパターンだなっと思ったらやっぱり昨冬の八ヶ岳権現東稜のアプで会った富山大の2人だった(高橋さん、佐藤さん、覚えてますか?)。加えてオーブ君が文登研で一緒された方のようで、あぁ登山の世界は狭いねと思うこと仕切りだ。向こうは今回、冬山の偵察も兼ねているということで今日は十字峡まで行くということで再び一安心(今日の幕営地もカブらない)し、別れる。それにしても冬の偵察で十字峡とは、黒部横断するってか!頑張るなぁ。
 新越沢(出合から厳しいぜ、成瀬さんたちはこれをやるのか!)を過ぎ、少し行けば別山谷出合だ。3時間もかからなかった。やっぱり出合は完全に雪渓でふさがれている。別山谷の右岸側、日電歩道から10mほど上がったところに平らなところがあったので、少し整地するとちょうどいい広さになったのでそこに張ることにし、残置杭でしっかり結びつけてテントを張った。水場は日電歩道を5分ほどダム側に戻ったところにあり、雪渓が崩れる音さえなければ快適。ちょっと偵察して、夜は持ち寄りナベ。軽量化を図り、それなりに成功した。

 2日目。4時に起きるが全然、寒くなかった!夏シュラフを持ってきたが必要ないねと思うぐらい。テントはいいね。まったく狭くないし、快適そのもの。
 明るくなってから出発。すぐそこの右俣との二俣までは断続的にSBが残っているので、右岸を巻いて左俣に降り立つ。ちょっと悪いところもあるが、ロープを出すほどでもない。
 しかし、無難に左俣に下りたったはいいけれども、50m先にドカンと雪渓が再び塞がっていた。再び右岸を小さく巻きながら様子を覗うと、雪渓はF2まで安定して続いていた。そしてなんとか雪渓に登れそうなところもあったので、そこまで泥つきトラバースする。かなり悪いが支点もとれないのでノーロープ。
 乗り移りポイントで軽アイゼンを装着し、まず私がオーブ君のハンマーを借りて空荷でダブルアックスで5mで雪渓上に登り、荷上げ&フォロー。オーブ君はダブルアックス初体験らしく、ちょっとぎこちない。あとは雪渓上を200mサクサク登る。F2。F2左壁には簡単に登れそうなルンゼがあり、そこが正解だなというのはすぐわかる。しかし、問題はどうやってそこまで行くかだ。完全にシュルントが開いているのよ!すぐそこに天国が待っているのだが、そこまでは・・。しょうがない。雪渓上にいくらでも転がっている木の枝を雪渓に埋めて、それを支点に懸垂ぢゃ!いわゆる"竹ペグ懸垂"っていうヤツだ!!せっせとバイルで溝を掘る・・・・。おイッ。オーブ、キョロキョロしてないで溝を掘るのを手伝え!まぁ不安で他に手段がないかを探りたくなる気持ちもわかるけどね。基本的に今回の山行において、いろいろ判断する場面ではその都度オーブ君の意見を聞くようにしていたのだが、ここは例外。竹ペグ懸垂をしないとなれば、さっきのところまで戻って右岸を高巻くしかないのだが、過去の記録ではものすごく悪いと書いてあり、また見た目にもハマリそうなこと確実。一方、この竹ペグ懸垂だけ乗り切れば、すぐ前には簡単に抜けられそうなルンゼがある。となれば、竹ペグ懸垂でしょう。とりあえず、私の下又白谷でやった経験を聞かせ、またこの支点が抜けても何とかなるシステムを説明すると、ちょっと納得してくれたようで、手伝ってくれるようになった。5cmほど溝を掘り、木の枝をしっかり埋め(このようになるまですごく時間がかかった)、その上にまるでケルンのように雪渓上に転がっていた石を置き、さぁ懸垂だ。よしっまず、オーブ行けぇ!ん、え?俺がまずやるんですか?という感じで見るな。だって、オーブ君のほうが体重軽いし、上から確保するから実は先に下りたほうが安心なんだぜ!・・・実のところ、俺も竹ペグ懸垂はしたことはあるけど、竹ペグ"空中"懸垂はしたことがないから怖いだけなんだけどね・・。まぁそんな本音は隠し、ここは体育会系のノリでまずヤらせてしまった。オーブ君が空中に突入する。よし、大丈夫だ!対岸に乗り移り、雪渓上と同じ高さまで登り、しっかりカムでアンカーを作る。荷物を渡し、今度はオーブ君が私を確保した上で私が懸垂。よし乗り切った。ウマイこと、対岸に渡れてよかったぜ。でも、ロープを引いてしまえば、もう戻れないということだ。ちょっと緊張する。
 ロープを格納し、目星をつけたルンゼを登る。オーブ君がそのまま行くが、「どう、ロープいる?」と聞けば「いらないっすね」と答えがある。が、悪いじゃん。しっかり復讐されてしまった。ここはロープを出しても良かったと思う。あとはノーロープのまま、簡単な泥つきをトラバースするように登り、最後はビビッて小指程度の潅木にスリングを残置して懸垂10mでF2上に出た。が、下から見れば、しっかりバンドが続いており、懸垂しなくても良かった。でも、第一の核心で、最大の核心だと思っていたF2越えまで、懸垂2回以外はノーロープで来れたわけでとっても順調、順調。
 なんと、この滝上にツエルトが張ってあった。3人パーティがいる。誰もいないと思っていたのに本当によくヒトに会うなぁ・・。話してみれば、わらじ+ブナ×2の混成パーティ。昨日はあの雪渓を右岸から巻いたらしいが、ここに着いたのが21時半だったと言っていた。っで、一人が肋骨をやっちゃったらしく(見た目にはピンピンしているのだが)、今日は帰るだけとのこと。うちらは前へ進んだが、あとあとで見ると、このF2の左岸にボルトを打って雪渓上に立っているところまでは確認できたので、おそらく無事に帰れたと思う。
 すぐの30mぐらいの滝は左岸のルンゼを簡単に登り、リッジに出る。ここから見る大スラブの光景はとてもいい。でも問題が一つある。ここからどうやって10m下の滝の落ち口に下るかだ。傾斜があって怖いぞ。よくよく探すとハーケン付きの残置スリングがあり、懸垂支点があった形跡はあるのが、完全に抜け落ちていて使い物にならない。空荷でクライムダウンしようかということになり、オーブ君が率先してクライムダウンするが、悪そうだ。それでもしっかりルートを取り、安全地帯まで下っていく。荷下げのあと、いざ、自分がやってみると、おぉ悪ぃ。。それにしてもよくルート見つけたなぁ。あぁ怖かった。ここは、ボルトを打ってでも懸垂すべきだった。でも、結果的には無事、大スラブ取付きまでやってきたわけで、それも出合からわずか2時間半という驚異的(?)なタイムで辿り着くことができた。いろんなアブないことをやりながらも勘は冴えている方なのだろう。
 ゆっくり休憩し、クライミングシューズに履き替え、R3と本流の出合からへ本流側へ20mほど行ったところから大スラブを登り始める。下部は草付も多いし、斜度も緩いのでノーロープ。しっかり選んで登れば怖くない。200mほど登り、ハングへとつながるジェードルの右に入るように登る。傾斜も強くなってきたので、適当な潅木でロープをつけることにした。
1P(大部、V+、35m)
 じゃんけんに勝ったオーブ君から。ハング帯を左から乗り越すようなルート取り。斜度の強い草付を登る感じ。ところどころ悪い。なぜかハング帯(実際は垂直以下)の途中でカム2つでアンカーとしてピッチを切る。
2P(鮎島、W-、45m)
 出だしから悪い。上は一面の大スラブだ。ものすごい景色が目の前にある。でも、ホールドも細かいし、残置支点もなく、高度感もあって非常に怖い。途中、ナイフブレードと赤エイリアンで支点を取って右上すると、一つRCCボルトがあった。なおも右上すると、草付ルンゼ状クラックがあり、そこに入ればあとはV級のぼり20mでロープ一杯。アングルと細い木でビレイ。
3P(大部、V、45m)
 この草付ルンゼ状クラックを忠実に。潅木でビレイ。
4P(鮎島、V+、45m)
 この草付ルンゼ状クラックを忠実に。ちょっと悪いところもあるが潅木まで。
5P(大部、V、45m)
 なおも草付クラックを行き、ちょっとテラスっぽいところまで。ここで一息、休憩する。まわりは本当に素晴らしい景色だ。ここは確かに「御伽の国」。『大海原が岩と化したような大岩原が無限の広がりを見せて』いる。しかしなぁ。『尽きることのない大砂漠を、僕は裸で走りまわる。縦横無尽に走りまわる。邪魔するものはなにもない。自由がある。無限の自由がそこにある。』(京大山岳部『報告15』より)とあったが、それはウソやんけ。どこでも登れるという雰囲気は一切ないやんけ。自由なんてないやんけ。俺だって、願わくば全裸で走り回りたいとも思ったさ。しかししかししかし!5.8程度スラブをノーピンで200mもクライミングする勇気も実力もない者にとっては、そんな自由はないのだ。上から見れば豆の木の弦のように走る一本の草付ルンゼ状クラックにルートを取るしかないのだ。まぁでも素晴らしい景色だね。それはそれでよし。
6P(鮎島、V、45m)
 草付クラックを別れを告げ、カンテを登り、さらに右の潅木沿いのカンテを登るとロープ一杯でリッジに出る。
7P(大部、V-、45m)
 リッジをそのまま。このピッチはロープは必要と感じない。
8P(鮎島、V+、35m)
 リッジを行く。出だしはちょっと悪いスラブ。そこを15m登ればナイフリッジとなり、適当なテラスまで。
9P(大部、V、40m)
 リッジを忠実に行く。木登りピッチ。
 ちょっと、R3から離れすぎてしまったようだ。ここでようやく、リッジの左側は潅木になっているので、スタカットはやめ、コンテでヤブをこぎながら左へトラバースする。150mほど行って様子を覗うと、このあとも潅木が続いていそうなのでロープをしまった。このあたりまでくると、二人ともバテバテで、ペースも上がらない。しっかり休憩を取ったのち、なおも潅木帯をヤブ漕ぎトラバース。最後は、潅木を伝いながら50mほど下ると、広河原に着くことができた。めでたしめでたし。
 予定ではこの広河原で泊まる予定だったが、あまり良い場所はなく、明日も長くなりそうだったのでもう少し頑張ることにする。クライミングシューズから沢靴に履き替え広河原上の滝は左側から登ると二俣。ここは右に取ってなおも進むとまた二俣。ここは左へ。このあたりは、微妙なスラブ滝が連続し、フリクション勝負のところもある。私はステルスラバー靴なので良いが、フェルト足袋のオーブ君は嫌そうにしていた。黒っぽい滝を右からヤブこぎしながら巻くと、この滝の上はゴーロとなり水が涸れていた。伏流のような感じもしたので、50mぐらい様子を見るが、復活しないので滝上まで戻ってそのあたりのゴーロを整地してテントを張る。結局、水も近く、ものすごくいい場所だった。但し、頑張りすぎてほとほと疲れ、焚き火をする元気もない。マルタイを食べ、わざわざ担ぎ上げた焼肉(!)を食べれば、眠くなってしまった。

 3日目。うぉぉ。寒い。さすがに寒い。テントでよかったと思うが、夏シュラフをやっぱり持ってきてよかったと思うことしきりだ。なお、オーブ君がテントの外に出していた軍手はちょっと凍っていたらしい。
 ゴーロをゆっくり登っていくと次第に傾斜が増し、スラブとなり水流も復活。でも、このあたりになるといいテン場がないので、昨日泊まった所は大正解。竹ペグ懸垂といい、今回はエラく勘が冴えている。
 二俣っぽいところは左へ。基本スラブだが、ちょっと濡れているところは凍っていてよく滑るので注意が必要だ。最後は潅木になり、左上するように簡単なヤブを漕いでいくと稜線に出た。
 あぁ別山谷は終わった。黒部ダムがすぐそこに見えている。ブーっとサイレンが鳴り、観光放流が始まった。まだ7時か。意外と早いな。空には雲ひとつの欠片もない。
 ここから南峰右ルンゼを下るが、稜線をコルまで下りるのも大変そうなので、ルンゼ上の草付き帯を立ち木を支点に懸垂下降50mを3回するとコルへの沢との出合。あとはガレ場を歩く。途中、ちょっとしたナメ滝があるが、まったく問題ない。ガンガンとガレ場を下り、ちょっと白いナメみたいになると10m滝。これは右岸から潅木を伝って巻き下りる。すぐに10m滝があるので、再び右岸の潅木から巻き下ろうと潅木を伝って5mほど降りると、なおもその下で20m滝があるのが見えたので、懸垂をすることにした。潅木にスリングを残置し、懸垂下降30mで下の20m滝下まで降りる。なおも15m滝があるがこれは右岸の草付を巻けば簡単に下へいける。そのあとすぐで南峰左ルンゼと合流し、あとはゴーロを下るだけだ。日も照り、ものすごく暑い中、水が流れる内蔵助谷目がけて。
 内蔵助谷からちょっとヤブ漕ぎをして登山道へ出れば、あとは2時間弱。最後のダムへの登りはきつかったが、それほどでもなかった気もするのが、ちょっぴりうれしい。12時05分のトロリーに乗り扇沢へ戻ると成瀬さんの車はまだ置いてあった。薬師の湯に浸かり、ナベから教えてもらった昭和軒でガッツリ食べれば、あぁ戻ってきたなという感じがするのもまたうれしいものだ。

 今年やった3本のBig Route―小又峡、早出上流部、別山谷―の中では、もっとも難しく、またやりがいのある山行だった。泥つきトラバース、雪渓ダブルアックス登り、竹ペグ空中懸垂、小指潅木での懸垂、変なクライムダウン、自分で支点作り・ルーファイするマルチピッチクライミング、潅木ヤブ漕ぎトラバース・・・。この別山谷はフィジカルだけでなくメンタル的なタフさも要求する。特に下部は雪の量によって登りかたが大きく変わるだろうし、巻きはグズグズで悪い。下部は二度とは来たくないけれど、大スラブには行ってしまえばいいね。特にあのハング上の大スラブ。デカい。白い。美しい。その場に行った者しかわからない。あぁ本当にきてよかった。条件も恵まれていたと思うが、登れてよかった。
 オーブ君、サンクス。今回、竹ペグ空中懸垂などおそらく初体験のことをいくつもやらせてしまったけれど、一言も弱音をはかないばかりか、時に率先してやってくれ、大変心強く、また非常に頼りになりました(上から目線で申し訳ないね)。どうもサンキュです。この経験を糧に、来シーズンも頑張ろうぜ。よろしく。

2008.10.15 鮎島 筆

【記録】
10月11日(土)曇
 黒部ダム1300、別山谷出合幕営地1530
10月12日(日)晴
 幕営地0530、F2上0730、大スラブ取付き0800-0830、広河原1430、水枯れ上幕営地1615
10月13日(月・祝)快晴
 幕営地0545、稜線0650、内蔵助谷出合0930、黒部ダム1140

【使用装備】
 ロープ(8mm×50m)2、ナイフブレード1、アングル1、カム(#0.1~#1.0)各1、クライミングシューズ各自、軽アイゼン各自、捨て縄3、テント(1~2人用)
※特に2日目幕営地は寒かった。テントで大正解。 ※ボルトも持って行ったが使用せず。

【写真】
黒部ダムから見た黒部別山(成瀬さんにとってもらった記念写真) 1日目。別山谷を偵察後、テントに戻る(すごいテン場だが、結構快適!)
F3のリッジから大スラブを眺める 1P目。大ハングを左から越えるようにルートを取る。結構傾斜があり悪い
2P目。寝ているように見えるが、高度感があり結果的に核心ピッチ 3P目。草付きルンゼ状クラック。
4P目。草付きルンゼ状クラックが後にずっと続いている 7P目。リッジ状を登る
R3にて。後に見える山は右から五龍岳、唐松岳、白馬三山 黒部別山南峰右ルンゼをクライムダウンする(後に黒部ダムが見える)