■奥多摩/南秋川 小坂志川 ウルシヶ谷沢[溯行]
2008.12.27
高橋弘、藤野透
藤野さん夜勤明け9時のにため五日市駅10時に待ち合わせ。勤務地青梅から近い多摩川か日原川の支流にしようと考えていたがここにきて急激に冷え込みが続いている為ビビリ、圧倒的に水量の少ない秋川支流にターゲットをかえた。ガイドの写真を解析し、水流がただの黒い沁みに見えるウルシヶ谷に向う。
”小坂志川ね。行ったことあるぞ”と気楽に構えいざ現場に車を止めてどこにアンのかなと地図を調べる始末でウルシヶ谷を同定するのに苦労した。やはりこのあたりはちょろちょろと流れる沢が遡行対象だったりするので難しい。ウルシヶ谷は遡行図にない林道が脇を通っていたのでゴルジュが現れるまでここでいいのか半信半疑で歩を進めた。右俣出会いの滝4段28mはきれいな滝だ。が、細い水流の脇を氷の花がふちどっていて、しぶきが飛んだところはベルグラになって張り付いている。乾いたところを拾って高橋が最初ザイルを伸ばし、2段目は交代で藤野さんがザイルを曳いて行ったが流心を登るしかないところで、水量が無いためシャワーなんかはないものの、ホールド・ステップと氷になっているところを使わざるを得なく落ち口直下は結構緊張した。あとは飽きない程度に小滝が時々現れ、源頭の腿までの落ち葉ラッセルを終えるとすぐ尾根に出て終了。市道山山頂でラーメンを食べてあったまった。この山頂も考えて見れば 3-4回登っている。800mに届かないが2008年最後の山頂だ。下りは左俣を1回懸垂を交えてあっという間に出合いに戻る。帰り道に湯場の沢の鉱泉跡に寄り道してみたけれどあったかい水は出てなかった。コンクリートの湯船があってこんなとこに湯が沸いていたのだろうかと冷たい青空の下、年末にふさわしい無常感を覚えた。
えー、この季節の沢はとにかく静かでいいです。東京近郊でもまず人に会うことはないでしょう。
沢手袋はマストアイテム。忍者(藤野)よりは沢足袋のほうが氷に強い。ゴムじゃねえ・・。フェルトだとフリクションが利くというわけではないのは言うまでも無いが。
因みに藤野さん、初めての沢登りでした!こんなことででいいのだろうか。
年が明けたら丹沢など行ってみたいな。もちろん水流極小のどっかをさがして。登ったことのない大山に突上げるとこにいいのがあればいいのだが。
高橋 記
【記録】
12月27日(土)
出合1100 - 右俣遡行 - 市道山 1230 - 左俣下降 - 出合戻り1400