■西伊豆/波勝崎海金剛「TORIBOND」[クライミング]

2009.3.30
鈴木さん(仮名)、鮎島仁助朗
 とにかく、前日の赤壁。・・・。果てしなくヘコんで、その日のうちにマジ帰りたかったのだが、鈴カリさんはまだまだなぜかヤル気満々。面接のため、東京に帰るというナベを修善寺まで送るが、そんな口実でも帰れるナベが本当にうらやましい。あー、いいなぁ。どこかに行くのはしょうがないとはいえ、そんなハードなのは勘弁なので、顔色を伺いながら、城山とか、太刀岡山とか支点がバッチリありそうなところを提案してみるが、妥協してくれない・・。参ったぜ。しょうがない、海金剛にしましょう!その前に、長渕でとにかく気合注入させてください!「いきて、いきて、生きて、いきて、いきていきてイキまくれェぇぇぃ~」
懸垂下降して下る
 しまった。朝食を食べて30分ぐらいたってもなかなか明るくならないなーと思っていたが、5時起床の予定が実は4時起床にしてしまっていた・・。あ~ん。
 雲見の倍、赤壁の1/4のアプローチを辿り、30分程度で基部に到着。平日なので、もちろん先客はいない(後続ももちろんいない)が、対岸の岩礁には釣り人が3名ぐらいいる・・。平日にもいるのね。お互い、ヒマだねぇ。
 いちおう、狙いはSurf&SnowからVAGABONDを継続したラインである「秀峰会ダイレクトルート」。一番簡単そうなルートなのだ。だいたいが、鈴カリさんはめぼしいルートは全部やっているらしいから、左壁から中央稜に沿って簡単そうなラインで行きましょうということだ。

1P(鈴木、5.9+、30m)
 中央稜からちょっと左にいった顕著な左上クラック。うん、これはTORITONの1ピッチと同じですね。難しそうなので、鈴カリさんリード。簡単そうに見えたのだが、案外いやらしい。特に抜け口は厳しく、鈴カリさんも山崎モード(気合が充満すると鈴カリさんは山崎という名の本名に変身するのだ)のクライミングで2テンぐらいで抜けて行った。フォローの私は・・。すいません。ダメでした。ゴボーです。情けない・・。時の旅人核心よりは難しい。木まで。
2P(鮎島、Ⅲ+、45m)
 木からスラブを登ってロープ一杯の木まで。スラブがちょっと怖かったりする・・。
3P(鈴木、Ⅳ‐、40m)
 木から右上。一度、木でピッチをきるが、中央稜をまたいで右へさらに10mあがると残置支点があるのでここまで伸ばす。
4P(鮎島、Ⅳ・A1、30m)
 VAGABOND上部核心ピッチと同じ。まったくフリーで登る気もないので、5mのぼったところからあっさりアブミを取り出して登った。先人クラックに沿ってカムのカム架け替えから左のリングボルトへ逃げて、3本打ってあるリングボルトまでは5ポイントのエイド。そこまでは支点がたくさんあるが、その上がいきなりない。目の前には凹角があってネイリングはできそうだが・・。う~ん、ネイリングは怖いので、最後のボルトから一段上がったバンドから右トラバース10mのフリー、そこから簡単な凹角を直上して下部要塞下のバッチリしたビレイ点についた。なお、VAGABONDオリジナルはそのネイリング凹角を登るらしい・・。はい、逃げ逃げラインです。っえ、スーパーレインってこの先人クラックをフリー(5.9)で登るんだ・・。俺にはムリだな。
5P(鈴木、Ⅳ・A1、30m)
 VAGABONDと同じ。フリーで登ると5.8?ウソでしょ。カム架け替えのエイドから右のスラブ、スラブを登りきったところから左上で潅木まで。まったく記憶ないが、むかしの私もやはり同じようにカムで架け替えエイドだったようだ。

 その後、Ⅲ級程度の歩きで頂上にいけるが、ワタシも鈴木さんもすでに頂上は踏んでいるので、ここから懸垂下降で降りることにする。懸垂下降2P+歩き+懸垂1Pの都合3Pで下りきれた。それにしても支点がバチ利きでうれしいね。

 11時には下の広場に降りて、12時前は車で走っていた。あぁ、アプローチ、結構近くていいね。それにしても、平日だというのに人が結構いる。今日もLovers Pointは満車だ。でも、納得。海に桜に富士。日本の美を象徴する景色が全部そろっているのだから。あぁ生きてるっていいね、鈴カリさん!?
 このTORITONからVAGABONDをつなげるライン。一見不自然そうだけど、登ってみれば自然とこのラインに導かれたわけで、まぁいいラインでしょう。1ピッチ目が問題だが、あとはそんなに難しくないし。
 あぁでも、いいね。支点があることはいいね。赤壁と比べると傾斜も緩いし、岩は固いし。
 それにしても、今年にはいってよく西伊豆に来てしまったなー。当初はやっぱり冬は雪山に行きたかったのだが、なんか天気サイクルに恵まれず、それで代替案っということで西伊豆のマルチピッチになっちゃんたんだよなー。まぁそれでも今年、同じ西伊豆でも違うエリアをいろいろ登れたことでなかなか面白かった。雲見崎、千貫門、海金剛に赤壁。西伊豆で記録のある壁は全部、触れたわけだ。まぁ赤壁は登れなかったのでエラそうなことはいえないのだけれど、それぞれに特色があっていい、全部オススメです。
 西伊豆はいいエリアだよ。何より、自分で登れるところがいいし、他パーティも大概はいません!また、来年・・・。課題はやっぱ、赤壁・・・???勘弁してください・・・。。

2009.4.1 鮎島 筆

【記録】
3月30日(月)快晴
 駐車地0545、取付0615、登攀開始0645、終了点1015、取付き1100、駐車地1140

【装備】
 ダブルロープ50m×2、エイリアン(#0.1~#0.5)1s、キャメロット(#0.5~#3.0)1s、スリング多数、アブミ各自、クライミングシューズ各自
※上手い人ならアブミは要らないでしょう!

【写真】
1P目の核心部。厳しい。
先人クラックの上
5P目。本当に5.8??完璧にエイドです・・
懸垂下降して下る
千貫門と雲見崎がきれいだ
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