西丹沢/玄倉川小川谷廊下

期間:2009年5月31日(日帰り)
メンバー:佐藤(トーマス) 石川 渡辺(ナベ:記録)
形態:沢登り

F1を登る石川さん


どうにも天気がはっきりしないので、サクッと終わり、かつこの時期がBESTな沢…そんなのなかなかない。
で、色々考えて、やはり本格シーズンインすると人が多すぎて行きたくなくなる小川谷廊下はどうだろうと思いつく。
この時期ならそんなに人はいないだろう。
MLで参加者を募ると、トーマスさんと石川さんが乗ってきてくれた。


5/31 
7:20新松田駅集合 8:30尾の平橋手前駐車場出発 8:45小川谷出合(遡行開始)
11:30崩壊した堰堤の先の河原(終了点) 12:20駐車場

新松田まで小田急でアプ。結構登山者風の身なりの人が多い。
丹沢は実は初めてなのだが、やはり人気のある山なのだなあと思う。
新松田でトーマスさん、石川さんと合流。トーマス車に乗り込み、玄倉から林道に乗り入れ、途中で左に入って西丹沢県民の森方面へ。
 で、尾の平橋手前の駐車場に停め、ちょっと戻ってへんな柵づたいに沢へ降りて、堰堤を3つくらい降りたら小川谷出合。ここから遡行開始。「よろしくお願いします」。
 
連日の降水で水量は結構多い。F1は楽勝。CS滝のF2は左の水流は取り付いた瞬間ぶっ飛ばされそうな感じなので右から。鉈目まで入った倒木を活用すればフリー(?)で行けただろうがめんどくさいので残置にA0。
 その後、ザイルを出していた先行Pに追いつく。(結局、沢の中であったのはこの人たちのみで、下山後車を数えたら、我々を含めて4Pが入渓していたようだ)抜かせてもらってずんずん進む。
 まあ水量が多いかもしれないが、我々は全員鮎タイツ(2.5mm厚の鮎釣り用ウエットスーツ)を履いているのでなんてことない。ジャブジャブ浸かって進む。
 結局、F2のA0を除けばオールフリー、ほぼ水線通しに登攀できた。ただ、大滝だけは弱点の水流左の凹角にも飛沫がかかっている始末だったのでおとなしく左から巻いた。まあかかってなくても、突っ込むとなると気合が入るだろう。落ち口から見た感じX+くらいか?残置はそこそこあったが…。
 崩壊堰堤の先の河原から右岸に上がり、広場みたいな樹林からさらにもう一段右岸側に上がると踏み跡があったが、危険度で言えばこの踏み跡を使った下山のほうが遡行より高いかも?崩壊トラバースやスリップしたら終わり的斜面のトラバースが何箇所か出てきて結構危険。ヘッドラ行動は論外って感じ。
 下山後、新松田駅前で何か食べようとしたが、商店街はシャッターに蜘蛛の巣が張っている有様で話にならず、さっさと解散。

 きれいな沢で、「近い、楽しい、でも簡単」という3拍子そろった沢でした。人気があるのもうなずけます。初心者でもOKですが、下山を考えるとちょっと怖いですね。


持参装備:ザイル50m1本(大滝を登るなら必要、大滝を巻くなら30で十分)、ナッツ(不要、節理的に使いにくい)、カム(不要、節理的に使いにくい:ただし大滝を登るなら使うかも)、ハーケン(残置がたくさんあるため不要だが、「残置頼り」だとかっこ悪いのでパーティに3〜4枚あったほうがいい。大滝を登るならもちろん必要)

小川谷廊下F2  小川谷廊下下部 
F2CS滝の右側をA0で登る。残置豊富。
 
F4くらい?まあサクッと。 
小川谷廊下下部ゴルジュ   小川谷廊下の大岩
登れる滝が多いが、これは巻いた。
有名な大岩。左に残置FIXがあるが我々は右を攻めた。
 
小川谷廊下上部   小川谷廊下の大滝
渓相がいい。

大滝が見える。水量が多くて取り付くシマなし。
小川谷廊下大滝の巻き   小川谷廊下上部
大滝は左巻き。途中から残置豊富だが下部ランナウト。

 こんなところも水線攻め。

小川谷廊下上部   小川谷廊下の崩壊堰堤
基本へそまでなのでウエット着ていれば楽勝。
有名な崩壊堰堤。この上の河原から登山道へ脱した。


山登魂HPへ