2009.06.14
治田、佐藤、渡辺、武井、他1名(見学者)
【記録】
6月14日(日) 曇時々晴れ のち雨
幕営地(湯沢右俣&大岩沢合流点)07:00-3段20m(左岸高巻き)07:40/08:00-約40m直瀑08:20/09:00(左岸高巻き&懸垂下降)-4段110m大瀑布11:30/12:00-稜線登山道13:00-根名草山(湯沢右俣隊と合流)13:20
幕営地すぐ先の二俣で湯沢右俣隊と別れ、大岩沢へ。最初の3段20mと次の約40mの直瀑は、それぞれ右岸へ高巻き。何れも足場が悪く、落石に要注意。登り中にも適宜ザイルを出した方が良い。
懸垂下降で直瀑の源頭部に降り立った後は、暫く穏やかな登りが続くが、5m程の小滝でもザイルを出す場面が多く、意外と時間を要する。しかし、適度な難易度の美しい滝が多く、心地良い遡行を楽しめた。
最後の難関、4段110mは、少し偵察して大変な難易度と判明し、すぐ撤退。こちらもまた決してラクではない横の草付きと岩稜線を攀じ登り、源頭部へ。
沢の上部は意外な程に雪渓が多く残り、しかもシュルンドがバックリと口を開けている。上部を横断する際は、特に緊張した。バイルを構えて進むか、4本爪アイゼンくらいはあった方が良いのだろう。
端を歩く際に膝程度まで踏み抜くアクシデントはあったが、雪渓の御蔭で藪漕ぎはだいぶラクになり、稜線の登山道に辿り着いた。
記録の少ない奥鬼怒の、更にマイナーな場所だが、「名渓」と言えるルートだった。(記 武井)
下部の穏やかな渓谷美 まだフリーで登り越せる
最初の難所、3段20mの高巻き。一部ザイルを使用 倒木が意外な支えになった
水はまだかなり冷たい 見た目ほど、足場は滑らない
水線沿いは無理 右岸のスラブ状を乗り越す
次の難所、直瀑 右岸の岩壁上へ乗り越す
落石に要注意 岩壁上から約40m懸垂下降で、滝の源頭部へ
無事高巻き完了。遡行継続 数mの小滝も、都度ザイルを出す機会が多い
途中も、ビバーク適地が多い 美しい大滝
ここはフリーで乗り越し 更にまた、美しい2段滝
雪渓の破片脇から取り付く 右岸のザレ場を攀じる
水量は多く、しかも冷たい 真ん中の岩稜も、ルート取り可能
右岸、左岸、どちらもルートあり 次々現れる中規模の滝
右岸の段々を登る 歩き易いゴルジュ
倒木が被さる滝 とにかく水が冷たい
雪渓が見えて来た。水が冷たいはず 4本爪アイゼンくらいあったほうが?
滑落と陥没に注意しながら遡行 最大の難関、4段110mの大瀑布(左手)
とりあえず、下部に取り付く 岩場横断時は、シュルンドへの転落に要注意
たやすく登れる滝ではない事が判明。岩稜帯へ 見た目ほど簡単では無い大滝
高巻き中に望んだ3段目上部 最上部の4段目へ向かう
源頭部に到着 昨日から辿って来た谷を一望
最後は、小滝が連続 雪渓がたっぷり残る沢の源頭部
恐る恐る一歩を進める場所も ようやく稜線が見えて来た
最後まで、滝登りが残る 雪渓の御蔭で、藪漕ぎがだいぶラクに
遡行終了間近 登山道に到着
根名草山(2,329m)。笹原が茂る心地良い場所 湯沢右俣隊の、20分前に到着