2009.06.27
高橋、田中、佐野、武井、中館(見学者)
神ノ川ヒュッテ(08:50)~曲ノ橋(09:20)~伊勢沢出会(09:30/10:00)~50m大滝(11:50/14:00)~稜線(15:50)~姫次(16:00/16:30)~公園橋(18:40)~神ノ川ヒュッテ(19:00)
丹沢のジャイアント蛭ヶ岳・檜洞丸に囲まれているとは思えない静かな神ノ川の流れ、青い山山・・・今年もやってこれました丹沢、アプローチの林道から気持ちよい。水量が多くて、つまり長いってことだが、かつ堰堤がないってのは主脈の向こう側ではないものねだりなのだが(でも、好きです)ここ伊勢沢はそんな沢だった。丸太搬出のワイヤーくらいは仕方ない。これも歴史と思えば味わい深いくらいだ。上部でわずかに伏流するものの水流が復活してからはつめ直下まで涸れず、圧巻の大滝を含め滝は全て登れる。西丹沢が滝登りの修行場としたらここは沢登りを楽しむ沢といえようか。西国分寺からもとっても近い。
踏み跡をたどって河原に降りる。車出発時に既に全装を身につけていた私が上流に向かう。”伊勢沢出合いがなかったら戻ってくるから、戻んなかったら適当に上に来てよ”ということで先行し出合いで持っていると三々五々出合いに集まってきたが、一人遅れてやって来た中館さんの装備にびっくり。ガチャガチャがいっぱいくっついている。ザックもでかいよ。特に迫力があるのはたすきに肩に回した補助ロープの束と鉢巻だ。さあ来い!まあ、とにかく溢れ出るオーラが凄いのだ。さすが・・・・だ。武チャンがわずかに対抗出来るだけで、高橋・佐野・田中はぺらぺらのザックで申し訳なく直視できない。F2が結構悪いってのはガイドで知っていたので、”まずF2登ってみて大滝が登れそうか判断するよ”なんてことを言っていたのだったがチャンチャラ問題外、独りよがりで恥ずかしい。というのは中館さんが先頭を切ってすすんで取りつきでザイルを結び始めたからだ。一応おずおずと近づいて”ザック持ちましょうか?”と伺うが”背中のクッションになるからいい”???と言われてしまった。そしてあれよあれよという間にハーケンをバキバキぶちこんで登ってしまった。”登られてしまったねえ(笑)どうすんの高橋さん?”ってミポリンが心配してるのか、いや多分面白がっているに違いないが、ほんとにどうしようかねえ。複雑です。大滝も登ってもらったほうがいいような気はするが・・・。ところでこのF2、悪相で簡単じゃないよ。後続は時間がかかった。
大滝が見えてきた。
マジ?こんなの登んの。
デ・カ・イ・・・・
直線の水流が美しい。
とはいえ、飛瀑となっているわけではないので近づいても瀑音に圧倒されるということはないし、実際合図の笛もよく聞こえた。見上げると首が痛くなるので下がって、そして横から観察。水流の左がきれいなリッジになって落ち口まで延びている。そのまた左は水流の細く流れる凹角になっていて楽そうだが?見栄えがするのはリッジに決まってる。50Mロープでも届くか心配になったので一段5Mくらい凹角から回り込んでスタートすることにする。今度は中館さんも慎重にルートをうかがっているので隙を突いて登らしてもらうことになった!右上してリッジにでるまでが細かくハーケンもうまく打てずランナウトする(が、岩は硬い。支点のない分Ⅳ+にしておくか)。リッジに出てからはぬるぬるだが傾斜が落ちて豊富なホールドに余裕もできてすぐ右の水流を眺めながら落ち口まで高度感のある気持ちいい登り。沢足袋でよかった。アクアステルスのラバーであのぬるぬるは不安だ。実は今回の山行で一番不安だったのが重いハンマーを振り回すことだったが取りつけばそんなことは忘れるしかなく落ち口の確保支点も含め結局7-8本力いっぱい打ち込んでしまった。リッジに出たとこに残置が一本あったがこれは後続が知らずに抜いて自分のものにしてしまった。ただ、自分が見つけられなかった残置が一本あったそうだが。&小カム2ケ使用。
”タイブロック怖えー!”by佐野
”肩が上がりましぇーん!”by田中
リハビリ仲間も楽しそうにあがって来た。
大滝の落ち口から眺める光景は空間が広がりいつもながら素敵だ。
大滝の後も体を労りのんびりと進む。中館さんも引きずられて脱落し、とうとう武井さんが50mザイル2本担いぐことに。”武チャン重くて悪いねー”と声をかけると”全然大丈夫ですよおー”などと言うから仕方ないのだ。奥の二股は水流のある右にルートをとるとまだ快適な滝が時々現れ尾根直下まで水が途切れない。姫次というジャンクションには登ったが帰路の袖平山は10mの登りを4人が敬遠してザイル100m担いだ武ちゃんだけが登頂。へろへろ(俺だけかも知んない)になって帰還。高橋は足攣りまくりで最後はミポリンにザックを預けました。”私のより軽ーい”
うるせーな。後ろにぴったりついて”ガンバッ”て武チャンがいうけど根性でどうしようもないことだってあるのよ。林道に戻ってからは足袋の足先が痛くて佐野さんのサンダルに助けってもらったし、チームワークはばっちりでした。エアリアのコースタイムをぎりぎりでキープし暗くなりかけた7時前に車に到着。一年で一番日の長い季節で助かった。
ああ、そういえば、蛭は全くいませんでした! 記)
高橋
西国分寺06:30 - 長者舎P09:00 - 伊勢沢出合10:00 - 稜線(姫次)16:00
- 長者舎P18:40