■奥飛騨/荒城(あらき)川柳谷左俣左支流[溯行]

2009.8.1
鮎島仁助朗、山田恵、寺本久敏
 畳岩にむかう予定だったが、天気予報はどんどん悪くなっていく・・・。雨ぢゃー。。「顔が命」の寺本さんと、「晴れ女」のメグさんがいれば、絶対に晴れると確信していたのに・・・。  でも、寺さんと久々に再会してみれば、なぜ晴れないのかはわかった。寺さん、げっそりしてて顔の形変わってるやん・・・。うおぉぉ。すげぇ。聞けば61kg台突入とか・・・。4年前に行った片桐松川のときの「テラえもん」状態を知っているだけに、ちょっとショックだ・・・。オレもやせないとなーー。
 というわけで、朝2時に合流して、2時間飲んで、寝て、7時半おき。うん、ネムい。畳岩なんかまったくやる気なし(合流の時点ですでになかったが・・)
 雨ということで方針通りで荒城川柳谷に転戦することに。この沢、あまり情報はないが、岳人の「乗鞍周辺の沢」で一通り目星をつけていた「鮎島一押し」コレクションのヤツだ。売り文句は「道路のようなナメが延々続く・・・」と。っネ、なかなかよさげでしょ。しかし、寺さん曰く「道路のようなナメなら、この国道を歩けば充分じゃんっ!今日はゆっくりしようよ〜」・・・・。っえ、ええ〜〜〜??今、なんと言いました??ナメ床と国道を同じにしました??ウソでしょ。思わず耳を疑ってしまった。このオトコにはロマンっちゅうのを持ち合わせていないのか!?びっくりだ。こんなオトコが「ハートの熱い」を標榜する山岳会の前代表だったんだ。。。うん、ショックAの出来事だった。
 とにかく、なだめに宥め、林道ゲートまでなんとか車を走らせてもらう。ゲートまでくれば、しょうがない行くか!という雰囲気にもなるもの。まだ雨も降ってなかったし。でも岳人の資料では全然触れられていなかったので現場に着くまでわからなかったが、とにかくゲートから入渓点の柳谷橋までが長いのね。GPSをよくよく見れば、5kmちかくもあるやんけ。でも、「あのお方」に言うと、せっかくやる気になってきたのにここで「やっぱやめる!」と言いかねないので、ダンマリを決め込むことに・・・。
 長い林道歩きの末、柳谷橋に到着。しかし途中から雨足も強くなってきた。・・・無言。いや、でも、もう、ここまできちゃいましたからねー。
 メグさんに「ゴーロ歩きの真髄」を教えつつ、左俣のゴーロをしばし歩く(魚もけっこう走るよ)と、左俣右支流との分岐。右支流は20mぐらいの滝となって流入している。やはり増水効果もあってなかなかの迫力。左支流に突入するとすぐに10m滝。これは登れないので右岸まき。これがグズグズで少し悪い。
 しかし、この滝を越えると確かにすごかった。ナ〜メ滑ナッメ〜なめッナメェなめ〜〜♪(ナベごめん;パクった)。ひたすらナメ。一度だけ5分程度平凡になって途切れたが、また再開・・・。ナメナメナメ。「道路のようなナメが延々続く」…その通りでした。いやぁ、いいよ。林道歩き長かったけれど、来る価値あるよ。「鮎さんのヤツ、意外とヒット率が高いんですよねぇ」という評価はウソじゃないでしょ。ねぇメグさんっ?何と行っても個人的にも結構、上位に来るナメ床なのです(イチバンはやっぱり赤水沢!)。しかし、あのオトコっ!ひたすら続くナメに、どうやらすぐに飽きたらしい。感慨に浸るでもなくグングンと行っちゃうんだよな・・・。ちょっとぉ〜、ここは3人で感動の共有化を図りましょうよ・・・。
 複雑な地形のナメの二股を右にとった後も一部の倒木帯をはさんで、なおもナメ。う〜ん。すごいっ。最後は笹薮となって消えた。
 終了点には林道が横切っているはずで、GPSでしっかりルートどりして、笹薮を15分程度こいで林道到着っ!おそらく、最後の二股は右ではなく左をとった方が正解のようだ。
 それにしても、豪雨になってきた。イヤー寒い。サクッと帰るか。カエルやらがぴょんぴょん跳ねている林道をそのまま歩いていく。・・・ひたすら歩けばつくはずだと信じていたが、途中からこの柳谷右俣の右岸を走る林道が「あれっ」というくらい崩壊していく。っちゅうか、林道の体をなしておらず藪こぎに・・・・。う〜ん、柳谷橋につくころには寝不足も重なって疲労Maxだ。しかし、まだまだ林道歩き5km・・・。結局、駐車地に到着したのは17時頃になってしまい、充実の1日になってしまった・・・。
 その後、温泉に入って、再開を祝しての大宴会。特に飲み始めて4時間経過したころからが近年にない楽しいヒトトキだったなー。鮎&メグは某氏をイジリにイジって、あんなことやこんなことまで聞き出しちゃいました。特に、プロポーズのシチュエーション。ロマンティシズムのかけらもない超現実的な場面設定にドン引きです・・・。「だってその場面なら相手は絶対に断らないじゃんっ」・・・。っえ、そんなんでいいんすか??T現代表の子供の命名法といい、人生を決める重要なシーンのはずなのに本当にそんなんでいいんですか??びっくりです。ショックです。いや、確かに説得力はありますけれど、いざ自分が・・・となるとやっぱ、ちょっとね。う〜む。もっとも私には、当分そのシチュエーションはまわってこないだろうけれど・・・。
 もちろん、翌日朝は大雨のため(という理屈をつけて)、早々にやる気なし。朝9時まで車道脇でガァーガァー不貞寝を決め込み、なにもせずに帰ることに。こんなんでいいのかなーと思わなくはないけれど、ま、いっか!
 とにかく寺本さん。浅イイ話、サンキュウでした。やっぱりご一緒できてとっても楽しかったですよ。また、大御所山行(?)で、お会いしましょう!。個人的にも充実した週末となりました。メグさんもこれまでいろいろ引きづりまわしまして、どうもすいません。ま、結局、目標地にはいけませんでしたけれど・・・。こればかりは私の人徳のなさによるものなので、あきらめてください。でも、どうもありがとうございましたっ。また、ぜひ遊んでください!

2009.8.3 鮎島 筆

【記録】
8月1日(土)雨
 林道ゲート0900、柳谷橋1030、林道1330、駐車地1645
【使用装備】
 特になし

【写真】






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