フリースピリッツ顛末記
 
高田・高橋
2006年10月22日
 
見られていたとは・・・・・
しょうがない。美しくない真実を明らかにしよう。
 
あの時間にあんな下にいる自分たちを全く想像していなかったぜ。
同じルートに17人というが、フリースピリッツは2+2+3+2の4パーティ。
あとはマニフェスト3人、クワトロ3人(ガイド+客2人で俺たちの後ろでフリースピリッツに取り付いたが渋滞を見て1Pで転進)、クウィーンズウェイ2人(クワトロ狙いだったが先行の同ルートへの転進を見て転進)。まあ、複雑に交差しているから同ルートに17人と見えるわなあ。ハイ、おっしゃられるとおり一番ケツでした。でも取り付きについたのは日の出直後の6時10分よ。前日の偵察時に壁がぬれていた為、今日に皆集中するとは予想していたが。
 
高田さんに出発前の一服が命取りだったと因縁を付けられ、"どうしろっていうんだよ。暗闇の中登れってか。ゴメンです。"となだめ、しかしそれでもいらいらするリーダーはルート図集からクウィーンズウェイに狙いをつけ転進を出張したが"不気味すぎて自信ありません。勘弁してください。左岩稜ならいいです"とようやくゆるしてもらった次第。
 
とにかく、自分たちの前のガイド隊(客2人)が特別にのろい。ピッチ毎に待たされるこちらは陰になっているうちは寒さに震え、壁に日が射してからは暑さで干上がって、登攀のリズムガタガタで全く調子がでなくてまいった。客が全然登れない。トラバースで動けなくなったのを見て、高田隊長が怒りの追い越しをかけたが、これ以上遅くなったら上までぬけられないぎりぎりまで我慢したのだから隊長が正解。追い越すほうも危険極まりない。ガイドの責任だ。バーロー。来るなとはけっして言わない。しかしだ。客の技量を知ってるんだから、先行をゆずって最後尾につくべきだろ。それがモラルってもんだ。昨日、夕方5時には真っ暗闇になるのを体験しているので、けつに火が点いたわれわれはそのまた先の学生パーティをも抜き去り日没前ぎりぎりセーフ。ガイド隊は当然引き返し(それならなおさら最後尾に付け!)、学生は明るいうちに無事下山できたのか定かではない。
 
まいったまいった。おかげでルートの印象もいまいち。
パイパン、梅干、パノラマのトラバース3発はいけてるが、岩がもろいってのが初めての明星の印象だ。但し対岸の道から見るP6南壁の勇姿はのけぞって見上げるしかなく圧倒される。下部のクライマーは道より見下ろすことになり、あんた何やってんのって感じだ。
 
とかなんとかいってるが、やったぜ 登ったぜ 充実感で一杯です。
高田隊長!来週は温泉で日和っていいですか?
 
P.S. 先週の黒伏山中央ルンゼルートは見てよし、登ってよし。天気、ルート内容、高度感、眺望とも一級品でした。当たりです。
 
明星山P6南壁フリースピリッツ
2006年10月22日(21日偵察)
L.高田、高橋
 
記)高橋
 

>山田です。
>日曜日、近くの稗田山(日本三大崩れの一つ)というところを踏査していたのですが、
>あっけなく終わってしまったので、見に行かせてもらいました。

>いやぁ、11時ごろに行ったのにちょうど、林道と同じ高さで(すぐ高橋さんの赤ジャージは発見できました)
>あんなに下にいるとは思いませんでした。何時頃取付いたのですか???
>同じルートに17人取り付いていて、ケツでしたもんね。
>いやはや、人気ルートは大変ですな。
>11時であの高さであの渋滞だと、途中敗退するかなと思っていたのですが、
>完登とはすごい。追い抜いた3人パーティーは途中で降りたんでしょうね・・。







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