2009.11.01
高橋 弘(L)、佐野
智子、大部良輔(記)
10/31(土)
21時に西国分寺駅集合。
車を走らせる高橋さんは東名で行くつもりもいつもの癖で、中央道の国立府中方面に進む。ICの手前で気づいたので、中央道~東富士五湖有料道路経由で行くことに。
結局時間はそんなに変わらなかったみたい。西丹沢自然教室より奥の林道のゲート手前で幕営。
11/1(日)
朝起きると天気は悪くない。むしろ良さそう。カップラーメンを食べゆっくり準備。車に乗って出発。林道入り口のゲートが開いてはいたが道が悪そうなので、大滝橋の脇の道に入ってすぐのところに車を停める。結局この先にもう一箇所開いているゲートがあり、林道はしっかりしており、登山道の入り口の脇には駐車できるスペースもあった。
林道をテクテク歩き、途中から登山道に入る。最初は大滝沢沿いだが、だんだん高度をあげて沢が見えなくなる。ちょっと疲れたころに、急に目の前に沢が流れてくる。これが大滝沢。
沢の左岸の尾根沿いに降りる。道はハッキリしているが、急で滑りやすい。ところどころテープもついていた。尾根を下ると、前方に地獄棚沢の大滝が見える。
沢におり、小滝を越えると右手に雨棚がそびえる。
雨棚を眺めながら、ギアを準備したり、しばし休憩。左側の凹角を水が流れ、右壁は思ったより寝ていた。下からだと、たくさんあるだろう残置は確認できない。
ここでクライミングシューズに履き替え、ロープを出す。ここからアンザイレンしようとしたが、右壁には下から7~8mほどにテラスがあり、そこまでは「簡単そうですね」と高橋隊長とオーブで話し、オーブがロープを首からぶら下げて登る。しかし意外と悪く、ロープを一回高橋さんに渡して登り、下からロープの末端を投げてもらい2人を引き上げる。このテラスは広く快適。ボルトも打ってある。
ここでアンザイレンしなおし、高橋さんがリード。テラスからクラック沿いに左上し、クラックが途切れるところから直上。すぐにエイドになる。近くで見ると残置はたくさんある。しかし、下から見ると、傾斜はそこまで急でなく、ビレイしながら佐野さんと「フォローならA0で登れそうじゃないですか??」と余裕をこく。
途中2箇所ほどワンポイントでピンが無いのでフリーで登るとこがあった。カラビナの入らないハーケンや浅打ちのピンにタイオフするために細いスリングは必携。3分の2ほど登ると、高橋さんが「ギアが足んね~」と叫ぶ。しかし、下の2人は冷静に「じゃぁ、高橋さんランナー間引きながら登らなくちゃですね」と余裕をこく。
当事者の高橋さんは支点にかけたヌンチャク&アブミごと外しては次の支点に架け替えていた。上の小テラスの手前で右の凹角へトラバース。まだまだロープは伸ばせるがギア不足により小テラスでピッチを切る。
オーブ、佐野の順でフォローする。佐野さんはアブミを初めて使うらしいが問題なく登る。下ではA0なんて言っていたが、登ってみたらモチロン無理でした。テラス直下のトラバースはラストの佐野さんは振り子でトラバース。
このテラスからオーブリード。右から草つきを巻けそうだが、直上するボルトが見えるので、直上を続ける。浅いクラック沿いに残置が5本ほどあり、アブミを架け替えて登る。そうすると、ピンが無くなる。よく探すと、左上に2本ほど滝の落ち口に向けてリングボルトが打ってある。しかしアブミの最上段に乗って伸ばした左手からはまだ1mほど遠い。ハーケンを打つリスもないし、傾斜もたっていてホールドもないのでフリーなんか考えられない。しかも、ビレイ中寒いだろうと厚着していたので(実際は全く寒くない)、汗ダラダラである。右にはピンがありそのまま草つきに移れそうなので、そこからトラバースし草つきを慎重に直上。木でビレイ。登ってきた2人がそのまま一応安全な場所までリード。そこから沢におり、ギアを整理する。
まだ時間も早いので、このまま大滝沢を遡行することに。しかし大滝沢は特に何もない。滝が何個かと堰堤が結構あった。天気もドンヨリしてきた。藪こぎなしで、登山道に飛び出る。下山を畦ヶ丸経由で西沢方面におりることに。西沢の本棚・涸棚・下棚を観賞して、来シーズンのお楽しみとして下山。最後の車道歩きが意外と長く疲れた。駐車地につくと調度雨が降り出した。町営のブナの湯に入ってから帰京。
雨棚は結構気合いを入れてたわりにはオール残置で登ったうえに、最後の上部は巻き気味に登ってしまったので、そんなに手こずらなかった。
ただ、もし左に続いていたリングボルトに届いてもその先がヤバそうなのでこれで良かったと思いま~す。
しかも、大滝沢がつまらなすぎて、その辛さが雨棚を登った達成感を打ち消してしまいました。
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