■房総/猪ノ川・桑の木沢

2010.01.17 房総・猪ノ川・桑の木沢 2010/1/17


大部 良輔


暖かそうなお昼時を狙って10:15上総亀山駅着。

 

駅を出て右に曲がり、「亀山湖→」の看板に従うと、国道465号線に出、東に進む。右手にやたらと看板が出ている箇所で右に曲がる。「黒滝→」という看板に従って行けばOK。右手に岸壁の見える黄色い橋を渡り、道沿いに歩くと、右手に古い橋がある。その橋を渡るとその先にもう一個古い橋がある。この2個目の古い橋がかかる沢が、桑の木沢。

 

沢におりて入渓の準備。最初は平凡な河原で水は少ししか流れてない。河原の石が尋常じゃないくらい滑る。ツルツルである。すぐに滝が出てくるが、右から簡単に登れる。滝上はナメ。ナメが少し続くとまた河原。少し倒木のうるさい本流沿いに歩いて行くと、釜を持った2つ目の滝。15mほどのナメ滝。

 

下の釜には薄く氷が張っている。釜は左が浅く右が深い。へつるのは難しそう。簡単に巻けそうだが、ここを巻いたらつまらないので膝上まで釜につかりながら左から取り付く。幅3~4mの滝の左端を攻めるも3~4m登ると進退極まる。クライムダウウンを交えながら右にトラバースを試みるも、ウォータースライダーを楽しむ羽目に。下半身と右半身がビチョビチョだ。水はとても冷たい。釜は深いところで腰くらいまで。しかし一度落ちたおかげで、滝の真ん中のラインを登れる。慎重に右上気味に登ると、滝はベルグラが薄く張りついている。新しそうな巻きの踏み跡が右に向かって伸びている。しかし、「巻きは逃げだ!!」と思い、石を拾ってベルグラを叩き割りなが

ら、ホールド・スタンスを探す。一歩一歩慎重にたち込んで登っていく。傾斜は無いので凍ってなければ簡単だろう。下からは分からなかったが、上部5mほどは氷が厚くなり1cmほどある。石でステップを切りながら登る。落ちても釜にドボンなだけで全く危なくないのだが、もう絶対に落ちたくないので緊張した。

 

滝上はナメ&ゴルジュが続く。このゴルジュは他の山域のゴルジュとは明らかにモノが違う。滝上は支沢がたくさん交わる。たまにあるピンクのテープに導かれ、トゲトゲした植物と少し嫌らしい泥壁を超えると登山道に出た。対岸に車道が見え、直線距離だととても近いのだが、回り道な上、アップダウンが激しく所々、道が不鮮明。一回沢に下りて適当な尾根を強引に登り返して車道にでる。三石観音のすぐそばに出た。

 

トイレで着替えて、お参りしてから帰りました。ネオプレーンの手袋様様でした


コースタイム:上総亀山駅1015~1100入渓点1115~1155・2つ目の滝~1225滝上~1305登山道~1325三石観音1400~1500上総亀山駅


 

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