■足尾/ウメコバ沢中央岩峰凹角ダイレクトルート [登攀]

2010.6.6
高橋弘、治田敬人
"ナベさん、明日は二本登りたいですねっ!″
"こいつ調子のってるからな。難しいところお前なっ!″
 …ほんじゃ、そろそろお開きしたらあ〜

"佐梨奥壁を今語るときではない。まずは明日凹角真剣に対峙だ″
 …酔眼で熱く語ってるが、このひとも解ってるのか?

"今日は早いからウィスキーもこんなに持ってきましたよお〜″
 …早いって、ここ銅公園に着いたのが11時回ってるじぇねえかよ。そりゃ金曜夜出たらO時は軽くこえてたはずだけど。


 俺は風邪で喉がどんどん痛くなって明日出動できるのかさえ心配になってきたので、ビール2杯で隅に寝さしてもらってるが、盛り上がった4人がうるさくて寝れやしない。 "登る前に飲むな。登ってから飲め″のありがたいお言葉があったじゃん。皆様飲み過ぎじゃないんですかあ。

 というわけで、短い仮眠のあとのアプローチ、ナベは足取りから覚束ない様子で意味不明の絶叫を発している。おかげで歩調が早くならずよかったです。

 ウメコバに入って振り返ると4〜5人松木川を渡って来る。あやー、こりゃ凹角はかぶるなと思ったら案の定一足先に取りつかれてしまった。宇都宮の方々で治さんが古賀志の岩場でお世話になっている人たちだった。凹角も何回目かのようでルーファイの心配はなくなったが緊張感も失われてしまったのは残念。ウメコバも人気になってきたということだろう。ルネッサンスを迎えるのか。

 治さん登りたいピッチありますかと尋ねると全部登りたいなどと言うので(笑)、浅い凹角がぶっ立った滑り台のように輝き、高度感あり過ぎに見えるあの3P目を高橋が登らしてもらうことにした。つまり高橋奇数。治田偶数。1P(W)、2P(X)、3P(X+)、4P(W+)までまっすぐ延びるルートは下から見上げて一番目立つラインだし、登ってみても足もとがきれ落ちて快感。心配だったもろさはどこにもなく右ルート、スーパーフレークで感じた、見た目と裏腹の岩の固さがここにもあった。だから再訪してるんだけど。残置は前記2ルート(特に右は残置ほとんど無し)に比べて結構あるし、カムで充分ランニングが取れる。ハーケンは6枚持っていったが使う必要を感じなかった。5P目は堆石帯を越えて渋いチムニーで案外いけてる。6P目20Mで下降用残置ロープに到着終了。

 使用カムはエイリアン黒〜キャメ2番まで。特にエイリアン黒・青・緑は一組では足らなくてナッツで代用したところもあった。エイリアン黒〜オレンジまでのサイズは二組あっても重さはそんなないので、あるなら持ってった方がいいだろう。重量対策に2-3個づつまとめてひとつのカラビナにラックしたが、このようなRCCグレードに岩場ではセットに余裕がるので有効だった。但し、記録によってはもろいという記録もあるので、常に岩のコンディションが今回のようだとは思わない方がいいのだろう??? また3P終了点が支点の甘いハンギングビレイ気味で狭いので3人Pはやめた方がいいと思う。

 中央岩峰の頭まで登って残置ロープを辿って岩屑のルンゼまで降り立つと、大部・ナベは右ルートをあっさりとかたずけたようで、スーパーフレークにまさに取りつかんとしていた。うへー二日酔いじゃなかったのかよ。すげーよ、がんばれと思いながらも問題はこっち。時間はもうすぐ2時。"は、治さん、R6滑り台パスでいいですよね″"飲み過ぎちゃって・・・実は登ってる間中頭がガンガン痛くてあいすんません″"すいませんなんてこっちこそ" ちゃんちゃん。

 憧れの大凹角を登れました!
記)高橋

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