北アルプス北部/錫杖岳前衛壁/ジェードルルート
期間:2010/10/24(前夜発日帰)
隊員:L高田(記録)、天田
>烏帽子岩前衛フェースには、2本のジェードルが存在します。
>@左方カンテから入るもの
>A北沢フェースの左に派生するルート
>今回は、@をセレクトします。
注文パーティともにお疲れ様でした!先週の秋山郷布岩に続き、錫杖ジェードルートもあまり登られていないので、簡単に記します。
まずジェードルの位置は、
左方カンテ4Pのチムニーの終了点から右に踏み跡があり、この草付を少したどると立派なジェードルが現れる。しかしクラックは閉じていて、途切れ途切れのクラックと比較的新しいペツルが打たれている。まあ、これではなさそうだが、とりあえず登ってみる。
クラックというよりフェイスクライミングで、難しさは5.10dと感じた(帰宅してからロクスノの資料を見ると、北沢デラックスの2P目を登ったようだ、グレードは5.10bcとなっていた)。
このまま、先に行くか悩むが、見上げるラインはA0でもやばそうだ、一旦下降して仕切りなおしする(北沢デラックスの3Pは5.12c!危なかった(笑))。
さらに左方カンテ5Pのフェースを登り、傾斜が無くなったところで振り返ると、目の前がジェードルートだった。
グレードは、
1P、35m、5.10bc、天田リード
見事なコーナークラック、しかしハーケンが連打され、木で作られた!?アングルなどもあり、なんか痛々しい。
出だしはレイバックで進み、くの字に曲がり傾斜が強くなる箇所が核心だ、クラックは指が入らないサイズとなり、周りのカチを使ったり、なんとかごまかしながらずり上がる。そのあとの垂直の凹角は、ステミングで傾斜を殺しながらじわじわと登った。結構テクニカルなラインだった。
2P、35m、5.10ab、高田リード
ネットのトポでは「鼻血が出そうなレイバック」と書かれている。自分はレイバック好き??なので鼻血ぶーにはならず、かといって鼻歌がでるほど余裕はなし、程よい緊張感で登ることが出来た。
ここはリングボルトありすぎ!と思ったが、あればあるだけヌンチャクを掛けてしまうのが悲しいところ。最後はクラックが閉じてしまうので右に少しトラバースして終了。
あと1P伸ばすと左方カンテの終了点と合流するが、ここから上は藪漕ぎに近く、懸垂で左方カンテの取り付きに戻った。
体感グレードは2Pともに、1グレード下と感じた。
行かれる方は、注文…を登り、左方カンテの合流点から懸垂下降して取り付いたほうが、充実すると思います.
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