2010/12/18(土) (金夜発土曜日帰り) 高橋、武井、田中、佐野
美濃戸口06:00 – 赤岳鉱泉08:10/08:45 – 石尊稜取付10:10 – 下部岩稜登攀終了13:00 – 赤岳鉱泉15:00/15:40
– 美濃戸口17:20
田中さんにやられてしまった!
計画書に行者小屋-中山乗越-石尊稜-地蔵尾根として
"ルート・アプローチ各自研究のこと" と送信したところ、間髪入れずミポリンから返信があった。
“赤岳鉱泉から中山尾根方向10分ぐらいの赤い橋から登山道を左折して山頂方面にラッセル?で行きます。“
“だから、スタートは鉱泉からがいいと思いますが。”
もしかして登ったことがあるのか?赤岳主稜3回登ったと言ってたから、可能性あるな。やっぱそうでした。ある年の3月、前日アプローチを偵察し翌日トップを切って取り付いたそうな。ほんじゃ、ついていけばいいか。研究終了。
下山口の行者小屋にアプローチ用のダブルストックをデポしようともくろんでいたのだが、武ちゃんが使わなくなったらストック担ぎますと言うので、異存はない。でも、そんな簡単なもんじゃないと思うよ冬の登攀は。
一般道から別れる赤い橋までは、立派なもんだった。だけど誰でも、あそこまでは迷いません。
皆で安心して着いて行ったら、石尊稜が無いと言い出し、ここはどこ?
しまいには、右手の藪尾根を"ここ、ここ。あそこから取りついてどうのこうの″具体的描写まで始めるが、少なくてもここじゃないのだけは、その他三人に確信はあった。ここ登ったら、中山乗越への登山道に出るだろうよ。横岳の稜線は眞反対だぜ。
相変わらず武ちゃんは元気で、前後左右にポジションを取ってパチパチ撮ってるので、敬意を表して写真に沿って振り返ろうか。
それにしても”中退”って意味不明。”敗退”だろ!
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ハンガーボルト2本の取りつきから灌木目指して浅い凹角を左上。25Mノーピン。かと言ってハーケン打つ余裕も無し。
マジ、キビスかったっす。途中オーバー手を脱いで薄手袋になって登る。
痛恨のピッケル落下~ 完登の可能性0%に。すみません大反省です。命にかかわるな。
そうなのです。ピッケルを落としてトドメを刺したのは、不肖高橋です。
ドント
ビリーブ ミポリン ツー なんてのは、研究を怠った自戒を込めて言っただけっす。(でも四尾根でも同じのがあったなあ)。
北鎌に続いて反省です。ネバーアゲイン。
母さん、私のあのピッケルは、どうしたでしょうね。
そう、昔、松本駅に置き忘れてしまった、スチュバイのメタルシャフトですよ。
わずかな付き合いだったけど、あれは名器でしたよ。
同じものをメスナーが使っていたのを、写真で見ましたよ。
今回落としたとき、このままなくなってもいいと思ったのとは、大違いでしたよ。
今回は慈悲深い八ヶ岳(頂上最低マイナス13°風やや強い)のおかげで、結果的にアイゼントレもできたし、日の岳稜も見て来れたし、佐野・武井は新しい靴の履き慣らしにもなりました。
冬山の厳しさは最低、気力・気合がなければ登れるもんじゃないという、当たり前のことを思い出しただけでも、有意義な山行だったことは、確かだったのです。オーケー、肝に銘じたぜ!
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以上 (記:高橋)