房総・小糸川三間川(さんまがわ) (沢登り)

■房総・小糸川三間川(さんまがわ) (沢登り)

2011.3.6
大部(山登魂)、他1名

最初のナメと小滝

開墾場の滝

開墾場の滝上
 木更津駅8:00発の日東鴨川交通の安房鴨川行きバスに乗り宿原まで(970円と高い)。三島湖まで一回戻り、湖を渡り林道を進む。
 奥米台隧道の手前の左の素掘りのトンネルをくぐり藪っぽい踏み跡を辿り鉄橋に下り立つ。そこで装備を整えて入渓。ゴミがチョット気になる。

 最初はただの河原歩きだが徐々にナメになる。なかなか綺麗なナメだがコケのせいか水中はやたらとヌメル。後輩は何度もコケていた、オーブも2度こけて水没。ところどころ屈曲点では側壁が高く聳えている。20〜30mはあるか。
 幅広の滝を2個越える。ナメ&河原歩きが続くと右岸から直角に開墾場の滝が落ちてくる。開墾場の滝上はトンネル状にくり貫かれている。かなり不思議な光景。滝は両岸ともFIXロープが垂れているが使いたくないので(ポリシーの問題ではなくボロい)、右岸のFIXのもう1m左を登る(踏み跡あり)。落ち口のトラバースで一応後輩にロープを出す。
 その先も同じような光景が続く。ナメ&河原歩き&片側だけやたら高い脆そうな側壁。その側壁の上が台地状になっているのも不思議だ。支沢の流入の仕方も珍しい。そしてグネグネと蛇行。また蛇行。林道が横切る箇所では素掘りのトンネルを抜ける。
 正直ここらへんでこの単調な沢に飽きてくる。にしてもナメの沢床が部分的に深くえぐれていたりと不思議な地形が満載だ。
 右岸に林道が接近する地点で右岸のトンネルをくぐれば林道に簡単にあがれるが、時間も有るのでまだ遡行を続けることに。その先の堰堤を越えると二俣。左が本流だが、下山のことを考えて右俣へ。沢の規模は小さいがゴルジュのようなゴルジュじゃないような地形が続く。倒木が少しうるさい。本流っぽいとこを詰めていくと、水が無くなるあたりで古タイヤの山。おかげで林道が近い事が分かる。左岸の林道に上がる。
 林道を戻るのはつまらないので少し北上した箇所にあった看板も何もない登山道に突入。何も疑わずに道を辿っていくと沢の近くまで降りたとこで道を見失う。最後のテープ付近で道を探すが見つからない。対岸に道路が見えるので取り敢えず沢に降りることに。登山道をまた登り返すのも面倒だし、他に案もないので(下流の湖まで泳ぐという案は一応あった)、対岸の道路に上がれそうなとこに目星をつけて渡渉。オーブは胸まで、背の低い後輩は首まで浸かってしまった。後輩は滝洞谷を彷彿させる南アジア越えだった。
 全身ビショビショになって車道にあがり近くにあった看板を見て、そもそも予定していたのと違う登山道を下っていた事に気づき唖然。ビチョビチョのまま車道を歩き、途中のトイレで雨具に着替えるも、清和県民の森のバス停でバスを目の前で乗り過ごしてしまった。なかなか散々な下山だった。何だかんだで8時間行動もしてしまった。
 房総の沢は、梨沢・桑の木沢と毎冬1本ずつ遡行してきたが、三間川がナメが綺麗で1番遡行価値があるような。人工物が多いのが気になるが房総なんてきっとどこもそうだろう。来年はキンダン川だな。

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