■東北/飯豊 地蔵岳周辺連続滑降 [スキー]

2011.05.02-06 大日杉~大曲沢・大岩沢・本社沢

メンバー:山崎(L)、佐藤


5/2 小雨のち霧強風 やきうどん-行動食-キムチ鍋

6:30南陽市役所前 – 9:00 登攀開始 – 11:30 地蔵岳 – 14:15 小屋

 

二十分ほど早く着いたバス停にはすでに佐藤が待っていた。早速大日杉に移動。

途中ピケットで封鎖されていたが、そんなものは突破。

さらにブロックが道をふさいでいたが、スコップで除去。我々をさえぎる物などないのである。

大日杉の林道終点には先行者が一名。白髪の方がテレマークの準備をしていた。

曰く、昨日来たけれど雨が酷いので沈澱していたのだとか。

装備をつけて登り出すも尾根線に上がった瞬間雪が切れる。せっかくはいたばかりのスキーを脱ぎ捨てて登山道歩きとなる。

雪が回復したのは御田の少し下。御田から上はザラメ雪が続いている。

地蔵のピークで先ほどの方に追いつく。風が強いので谷筋に降りるというのと別れて我々は稜線を行く。

強風にあおられて飛んでくる雪つぶてに叩かれて非常に痛い。切合小屋で泊。


5/3 晴強風 うどん-行動食-マルタイラーメン

6:15起床 – 7:45 出発 – 9:15 本山小屋 – 9:45 出発 – 11:00 御西小屋 – 御西沢 – 大岩沢 – 16:15 本山小屋

 

クラストが緩むのを待って遅めに出発。

出しなに三国小屋から上がってきたという単独後者が先行していく。草履塚の下降は登山道をとる。

ここからしばらくは岩稜帯になる。クラストがきついと怖いだろう。

御秘所沢上部の大斜面を登ると本山小屋である。本山小屋では例のテレマーカーが雪待ちをしていた。

泊装備をおいて御西にむけて縦走。御西小屋からドロップイン。

本山行最初の大滑降に歓声を上げつつ斜面にシュープールを刻む。

もともとの計画では合流点まで下って秋田平に登り返すつもりだったのだが、ゴルジュ部の状態が判然としないので1540mの舌状台地から登り返す。

稜線に近づく頃から強まった風をついて、大岩沢源頭に移動。

さらに急傾斜の沢筋をかけ下り、500m分の位置エネルギーを浪費する。

稜線までの位置エネルギーを取り戻すのに音をあげそうになる。


5/4 晴 稜線強風 麻婆α米-行動食-喜多方ラーメン

6:00 起床 – 9:00 出発 – 9:35 二股 – 11:15 地蔵岳 – 12:40 大日杉

 

本日もあいかわらず強風であった。どれぐらい強風かというと、窓から捨てた水がシャワーになって吹きもどされるぐらい。

登ってきたスキーのパーティもあおられまくっていた。彼らの視線を浴びつつドロップイン。

稜線直下の100mほどはクラストしていたが、そこからはコンディションがよくなり、本流まで900mの大滑降を存分に楽しむことができた。

出合いでシールをつけ、200m遡って地蔵からの支流にはいる。右叉右叉とルートをとり、地蔵岳南西側の台地に登る。

地蔵ピークでまたシールを外して滑降。細い尾根を快適に回り、御田の下まで滑り降りることができた。

尾根末端付近で登山道が消え、しばらく行きつ戻りつしたが、左側の斜面に鎖を発見しブッシュを掴んで3mほど下って雪面に立つ。

ここから10分も滑ると大日杉の林道終点である。

驚いたことに、出発時に小屋にいたはずの単独テレマーカーが荷物の整理をしている。

地蔵から沢を下ってきたとのことだが、すさまじい早さだ。蕗などを摘んでから帰途につく。


 

 

 


 

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