2011.05.21 高橋、田中、武井、他1
目指した犬麦谷は日原鍾乳洞の先から通行止めとなっていて、巳ノ戸谷へ転進しました。
小川谷滝谷の経験から歩いて行ったら、出合までとてつもなく遠い道のりだということがわかっていたからです。
巨大岩魚が人知れず棲息しているほどの奥地なのです。
で、巳ノ戸谷。これがきれいな谷でゴルジュも手頃で、とても楽しめました。
丹沢の大河、原小屋沢に匹敵するような水量で、秋川とは全く違います。
最初はとんでもなくしょぼい、窪状にちょろちょろと流れているところを、”ここかなあ”と取りついてしまいましたが、出合の3mくらいの滝で武ちゃんが蝉になってしまったのを機会に、落ち着いて皆で検討し直した。
”ここはいくらなんでも違うだろ。トポには1:4とあるけど贔屓目に見ても1:20だろ”(ほんじゃ最初からとりつくなよ)
上流行ったり下流行ったりして、どうにか巳ノ戸谷の出合に辿りつきました。
これは沢初めで、丹沢・秋川の感覚を引きずっていたためと、言い訳させてもらいます。
最初の大滝を右から巻いて、あとはザイルを2,3回出して、すべて水線通しで遡行できる。
奥の二股の手前で倒木がうるさくなったあたりで遡行を打ち切り、下山にかかりました。
ガイドブックでも、このあたりで皆終了としているあたりです。
というのは、稜線まではまだまだ時間がかかりそうだし、車に戻らねばならないからです。
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この下山が大変。適当に左岸の斜面を登っていけばガイドにある仕事道にぶつかるかと、甘く見てました。
それらしいのは何度か横切りましたが、すぐ消失。
結局、隣の日陰名栗の沢と分ける尾根上まで出て、微妙な伐採跡をコンパスを見ながら慎重に下り、ようやく林業の仕事道に合流し、最後は日原川を立派な吊橋で渡って戻ってきました。
ガイドブックでは仕事道を辿って1時間で戻れるとあったのが、4時間近くかかってしまいました。
わさび田の仕事道は、期待しない方がいいです。
稜線の日陰名栗ノ峰か七つ石山まで登って、稲村尾根下山の完全遡行が王道か。
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”出合の発見と下山路は慎重に”
シーズン始めにいいレッスンを受けました。
日原川いいね。東京にあってよかった!
(源流大雲取谷は荒れ果てて酷かったけど。自分が行った時は)
(記:高橋)