2013年12月14日〜15日
佐藤、佐野
池袋駅を6時に出て、舟山十字路には思ったより早く、9時前に着いた。 一日目はP2手前まで。ここまでアイゼンは不要だったが、深くはないが踏み固まらない雪のラッセルがしんどかった。 その日のうちに阿弥陀山頂まで行けそうな時間ではあったが、明日になれば天候が多少マシになるかもという期待と、酒900mlを消費して軽量化したかったのでここで泊まる。いや、睡眠不足で早く休みたかったというのが本音だ。 整地中う○こが発掘されて撤去作業に手間取った。低温にもかかわらずスコップにこびりついたので、もしもテントに付いていたらと思うと恐ろしい。 それ以外は風があたらず快適なテンバだった。しかしむちゃくちゃ寒い。覚悟の上でも寒いもんは寒い。
翌朝は5時過ぎに起床。どうせ寒くて眠れないからと目覚ましをかけなかったがしっかり寝坊した。 少し積もったが、天気は良くも悪くもなっておらず、相変わらず視界がわるい。 水は夜のうちに十分に作ってあったのでやることはあまりないはずだが、のんびりと準備しているうちに7時になってしまった。 ガス缶は中x2で調度良かったが、予備を考えればもう少し余裕が欲しいかも。
視界は悪く、時折強風に煽られたりもするが、じきにワイヤーのあるP3のルンゼの取り付きに着く。 P3のルンゼ出だし2mが岩であとは緩傾斜の氷と雪。ロープを3ピッチ使用。ボルトのあるところでピッチを切るが35m,35m,10mくらいなので、40mロープで調度よかった。 出だしは少し嫌らしくて、時折強風が吹き付けるたびに、チリチリと雪が流れてくる。 夜、こんな感じだったらいやだなー、うわー楽しくなさそう、なんて話していた通りの雰囲気だった。 その後はちょっといやらしいトラバースがあったような気もするがとくに問題はなく、「あれ?道標がある」と思ったら阿弥陀岳山頂だった。
中央稜から下山の予定であったが、視界が悪いのでやめて、御小屋尾根から下山した。 御小屋尾根がら舟山十字路への分岐はわかりにくい。御小屋山山頂の分岐で間違えることはないが、その後の虎姫新道への分岐に目印がなくわかりづらい。たまたま追っていた人と犬のトレースが続いていたので気が付いたが、もしも赤ペンキに従ってまっすぐ下っていたら美濃戸口にいってしまうところだった。
舟山十字路に着くと車が入山時よりさらに増えて25台になっていて驚く。山中では立場岳往復のハイカーにしか合わなかったので、ほとんどが広河原沢のアイスクライミングのようだ。 もみの湯に寄り帰京。珍しく中央道の渋滞は無し。
この時期の八ヶ岳は冬型の場合、下は晴れていて山の上の方だけ天気が悪い。今回もアプローチの車からは山の上の方にだけ雲が乗っているのが見え、実際登ってみればやはり風雪だった。とにかく寒い。 阿弥陀南陵はメジャーなルートのはずで、寒い中順番待ちなどあったら嫌だなと思っていたが杞憂で、むしろ寂しいくらいだった。
2013.12.22 佐藤益弘
12/14 舟山十字路発9:10~朝日小屋~青なぎ12:15~P2手前のテンバ13:15
12/15 発7:10~ P3取り付き7:45~阿弥陀岳山頂9:30~御小屋尾根~舟山十字路12:30