■関越/日白山(スキー)
2014年3月9日(日) 前夜発日帰り
加藤、他
谷川連峰を眺める山。そして登山道がない積雪期限定の山。日白山といえばどちらかといえば玄人向けで、昔から岳人に親しまれてきた山だ。
前夜は止む気配のないしんしんとした上越特有の降雪だったが、れれ?朝には予報に反し晴れている。で結局そのまま快晴となった。
二居集落から地王堂川沿いの除雪された林道を少し入ると広い駐車スペースがある。そこから川沿い右岸を更に進むと堰堤がいくつもあり、適当に左岸に渡り、平坦な台地状をしばらく二俣付近まで行く。
新雪はスキーラッセルでふくらはぎの深さ。その先は稜線上のコルを目指して尾根形状を登るが、斜度はたいしたことなく板を外す程ではない。
稜線上に立つと、全くもって驚かされることになる。
谷川連峰の大パノラマが開ける。手の届きそうな近さに、仙ノ倉、そして万太郎ジャイアンツ。国境稜線がズラリと勢ぞろい。
そのコルから頂上へは緩い稜線がのびやかに続いている。
平標沢側に大きく発達した雪庇は大きく、踏みぬきにさえ注意すれば、頂上への道は平たん、お気楽、かつ素晴らしい眺望で最高の散歩道だ。
思ったよりも三角形に尖がった頂上の直下雪庇を小さく切り崩して、一歩登ればそこは360度の眺望で遮るものはなにもない。
久しぶりのブルースカイ&ホワイトパウダー。しかも無風快晴となんとも手を合わせずにはいられない日和と浄土な雰囲気。
意外な程に広い頂上でのんびりとシールを外して、折角だからと、東谷山側の一つ目のコルまで行って、北面の ふっかふかパウダーにドロップイン。
で、それはもう気が遠くなりそうな、気持ちのいい、滑るとか、加重してターンするとか、全くそういう感覚とは異なる、あの浮遊する感じ!。
気を抜くとどこまでもずっと沢の下まで滑ってしまいそうでした。ここは後日沢の下まで再訪したいものです。
登り返して頂上からの帰路下降もまた気持ちのいいもので、まず往路をコルまでもどるのですが、これが何しろ谷川連峰全山が触れるくらいに近く、その眺めが嬉しくって思わずスキップですよ。
コルからの下降はだいたい往路と同様のルート。
そこは明るく広い疎林帯で雪崩のリスクは低い感じだし、どこでも自由に滑れるし、でルーファイは容易。
しかも傾斜は急ではなく、かといって緩過ぎでもなく、ち ょうどいい傾斜がずっと続くどこでも滑れるルート。ここはオススメバーンですね。
なにしろこの日は品質の高いパウダーがかなり下部まで継続しました。
滑走時に足が取られる、板がひっかかる、足パン(パン)など全くなく、そして板さばきは自在にできて、そして下降後の下肢の疲れは驚くほど一切なく、キツネにつつまれたようでした。
山では天候や季節の違いで全く違ったこんな事象も経験させてくれるのですね。初めての日白山でしたが、もうこれ以上のコンディションはないと思います。
いい日曜日でした。
【記録】
2014年3月9日(日)
二居集落(830m)0730 〜日白山(1630m)1100〜二居1300