■桜沢・鹿股川(高原山・塩原)

2014年7月21日
L加藤、佐野


塩原の温泉街を流れる箒川の支流のひとつ鹿股川はちょうど温泉街で南に分岐する。 沢は上流部で桜沢と名前を変え、咆哮霹靂(ほうこう へきれき)の滝、 雷霆(らいてい)の滝など塩原10名瀑に数えられる滝々があり、沢と並走する観瀑ハイキングコースがある。 スタートは温泉街から南へ5〜6キロ程入った山の駅たかはらで、なんとまずは登山道の下山から。 小一時間程ハイキングコースを下り、スッカン沢との出合まで行くと、そこには 咆哮霹靂の滝(20m)が現れる。遡行はここから開始となる。 沢幅いっぱいでじゃやじゃーんと立派なのが咆哮滝で、小さなインぜルで分かれたすぐ 右手隣にあるちょっとサブ的なのが霹靂の滝。登りは霹靂の滝で、階段状になった水流通しを ちょっとどきどきしながら超えられる(初心者はロープ確保が安全)。 その上はもう天国的なナメ。舗装道路みたいナメストリートです。 で、その 先も、”ナメは続くーよ、どーこまでもー”的な感じ。堰堤そっくりな滝とか、 いろいろ愛でながら進めば、立派なのひとつ。 「雷霆」とは激しい雷のことを表した言葉(2段30m)が現れる。 この日は増水していてかなりの美瀑でした。 中央突破にはロープ確保が必要だが、まきは簡単。とういか並走した登山道あるからね。 これを超えてしまえばおいしいとこはおしまいな感じで、次第にボルダーチックな巨岩がごろごろしているエリアとなる。 巨岩はどれもしっとりした緑の苔で覆われていて、ここのセクションはまさに栃木のミニ屋久島だ。 もうすぐ沢は終わりだなあ思い始めたころに、滝淵セットの深いブルーホールが現れる。淵はブルーハワイ色で一見の価値あり。 程なく沢を横切る道路に出て、アスファルトの道路を20分ほど歩くと、起点の山の駅たかはらに着く。

まとめ

全体で3時間程度の 遡行。登山道並走なのでお気楽な沢で山深さはない。その一方できれいな滝と戯れる系なのです。 湯量豊富でじゃんじゃんかけ流しな塩原温泉につかって帰宅すれば、いい休日といえるでしょう。

でも半日コースですね。近所のひとはお気軽だけど、東京からだとわざわざ行くほどでもなく、増水で転進する 際など思い出して、地図なしでもOKと思います。 まさに今回のわれわれが、朝一で桧枝岐から塩原に転進したのですから。

(加藤)