メンバー:岩田、寺門(会外)
期間:2014年11月29日〜30日
形態:積雪期登攀
クライミングを始めて間もない去年、たまたま記録を読んで、なんとなく興味を持っていた。
宝剣岳という名前がかっこいいなぁ。というだけだったような気もする。
しかし、無雪季は頂上から懸垂で取り付かなくてはいけないらしく、「いいルート」なんてよくわかってない自分なりに「頂上から降りて登り返すのは、なんか違うなー」と思っていた。
とすると、冬に行くしかないわけで、それこそ絶対いけないなぁって思ってた。
そんな夢のように考えていたルートだけに、ピークに出たときの感動はすごく大きかった。でも、終わってみると寂しい気持ちになってしまうものなんですね。
まっ!そんな感傷に浸るほど大したことしてないですね!!笑
雨→曇(ガス)→晴天
ロープウェイ乗り場行きのバス停"菅の台"駐車場で仮眠を取り、冬季始発の8:00に間に合うように準備を始める。
すると、係員がやってきて「天候不良のため、ロープウェイは定刻どおり動かない。待ってもらえば運行開始時に連絡する」という。
この時点でF沢はほぼあきらめ。昼前に動けばなんとかなるかな?という望みをかけて、二度寝。
11:00頃おきて、車から出ると「1分後にバスがでるけど、乗れますか?準備ができてないようなら次が30分後ですので」と係員。
おいおい…連絡くれる話はどうなったのよ。
次に乗ることにして準備をしていたら「雨量の規制で今日はもうバスが出ない」と言い出す。
・・・ぷちん。
を"ヤマトのみんなも大好き?茨城弁"でぶちまける。
やってきた偉い人にも同様の内容をぶちまけると、「わかりましたこちらの不備もあったのでバスを出します。でもロープウェイ動かなかったらそれは勘弁してね」とのこと。
天気は回復傾向のはずだったし、承諾してバスをだしてもらう。ロープウェイも無事動いた。
そんなこんなでひと悶着あってのスタート。
まぁこのゴタゴタで、どっちにしても今日は取り付けないだろう。
ロープウェイを降りて、ホワイトアウトの中、宝剣山荘へ。夏道を示すロープがあって助かった。
山荘脇にテントを設営して、中途半端に余った時間で中岳→木曽駒ケ岳へハイキング。
復路ではすっかり快晴となり、まっしろに染まった山が綺麗な橙に染まっていた。
やっぱり冬山はきれいだなぁ。
快晴
撤収し、宝剣岳中央稜取り付きへ。
バンドまでの草つき交じりはフリーで。
おそらく、難しいほうのラインを選択してしまった。今までで一番難しかった。
バイルもアイゼンもいつ外れるかわからない感じで、進んでいくもバランスを崩してA0。
残置がなかったら怖くていけなかった。
立ち木で終了。かなり時間がかかった。
1P目
かぶった岩を左から回り込み、ホールドの乏しい3m程の悪い凹角をあがり、右上していく。
2P目
またもやかぶった岩を回り込み、スラブの上に形成された雪壁を行く。
ここはオケラクラックのはずじゃ・・・難しくないが、15mくらい?のランナウトは初めてでめちゃくちゃびびりました。ハイマツ?でビレー。
3P目
ドガバで乗り越して、クラックとハイマツ沿いをすすむ。
クラックに詰まった雪は安定してなくて、イマイチ使えない。
4P目
雪稜チックな歩きを経て、ピークへ。
10:00開始〜14:00終了。
丁度ピークに突き上げる非常に気持ちのいいルートでした。
15:00発のロープウェイに乗り、ソースカツ丼を食べた。
よいシーズンはじめとなりました。
先週の会山行でドラツーで遊んでおいてよかったです。
カム・ナッツ1setを持っていったものの、なかなか決める余裕がなく、残置メインとなってしまいました。
これじゃ人があまり入らないルートにはいけないなぁ〜・・・要修行です。
記 岩田