妙高、火打山スキー

赤：シール登高、青：滑降

【ルート】

杉の原スキー場～妙高山～火打山

【日程】

2015年3月7日～8日（前夜発一泊二日）

【メンバー】

佐藤、佐野、伊藤、荒井、武井

【報告】

ここのところ、2，3人の少人数で行動することが多かったので、5人パーティーというのは本当に久しぶりだ。足並み、ペース、宴会などいろいろ心配だ。集合場所に登場した武井さんは、昨日会ったばかのようなかわらぬニコニコ顔で2年ぶりだということを感じさせない。しばらく見ない間に超イケメンになっていたらどうしようなどと噂していたのだが安心した。

3/7 晴れのち曇りのち雪

前夜の宴会は当然ながら長々とやってしまった。だがそれは想定内だ。しかし8時ころに杉ノ原スキー場についてみたら、第三高速リフトの運転開始は９：３０とのこと。遅いー。でも、しかたがない、上で待つのも寒いかもしれないので下で待ち、だらだらして、9時ころにようやく出発、ゴンドラ、第三リフトと乗り継いで、歩き始めは９：５０。スタート時点の空は快晴、すでに暑い。それにしても人がものすごく多い。しかしいつの間にか抜いてしまったのか2300m稜線上にはほとんどいなかった。さて、予定では天気が悪かったりペースが遅かったりしたら妙高本山はスキップのつもりであったが、ペースはまずまず、この時点では天気もまずまず、どーしようかなー、えーい、行ってしまえ！というわけで、まずは、大正池方向に滑り込む。シールの着脱の手間を惜しんで、シールを付けたまま下ったが、斜面が硬いところがあり神経使うし、かえって時間がかかったかもしれない。そもそも楽しくないので失敗だった。しかもだんだん天気が悪くなってきた。あーあ。そのまま外輪山と妙高本峰の谷間を時計回りに進み、夏道登山道と合流するあたりで荷物をデポ。山頂を往復する。どうにかぎりぎりシール登高で上部で平坦になるところまで登り切った。ここで先行3人パーティーに追いついた。南斜面を滑るそうだ。日帰りかな。我々はここからツボ足で山頂往復。視界無し。時間がないので南峰はあきらめた。荷物デポ地点までの往路滑降は樹林で硬めの腐った雪で楽しくなーい。荷物をピックアップしてから、さらに降下。意外にも、ここから長助池への滑り込みは雪が軽く無木立で快適な滑降だった。ただし木がないので真っ白け。下りきっても真っ白けで大倉乗越は見えない。コンパスと地図とＧＰＳと勘をフル活用して弱点を目指して登る。最後５ｍくらいは板を外したが、雪庇に苦労することもなく、すんなりと上がれた。計画段階ではここが初日のポイントと思っていたので、ほっとした。大倉乗越から黒沢ヒュッテへはシールをはずして一滑り。またまたシールを付けて茶臼山へ。で、またシールを外して高野池ヒュッテへ。久々にシールの着脱を頻繁にやった。到着時刻は17:15。予定よりだいぶ遅くなりすごく疲れた。出発が遅いので行動時間はいつもと変わらないはずだが、とにかく疲れた。

高谷ヒュッテは他１パーティのみですいていて良かった。21:00過ぎに宴会をいったん終了した。その後一部はまた密かに飲み始めてしまった。

3/8 曇りのち晴れ

まずは軽装で火打山頂往復。朝まで雪が降り続いていたようだ。天気が悪くて気が滅入る。なんとか出発し、山頂に立つと徐々に視界が回復し始めた。滑り始めると青空も見え。ちょっとうれしい。雪質は今一だったけど、楽しい滑降だった。一気に谷底まで。登り返して天狗の庭経由で高谷池ヒュッテへ戻る。天狗の庭付近では、ホワイトアウト状態だった。ヒュッテで荷物をまとめ、昼ころに出発。まずは茶臼のコルへ一登り、コルから黒沢池へ滑降。シールを付けて、三田原山へ。今日もシールをつけたり外したり忙しいが、二日目ともなればだいぶ慣れた。三田原山の登りの後半はばてばて。ここへ来てドラゴンがぶっちぎりで飛ばしていく。それにしてもドラゴンは山ボード4回目、しかも山スキーをやったことも無いのに滑りも登りも強い。道具による得意不得意は大きいが、一回一回大幅に進化している。

三田原山を越え、2300mコルからスキー場へ向けて滑る。スキー場で一回ルートミス。駐車場に戻れずリフトに一回乗った。

久々に5人ものパーティとなり、どうなるか不安でいっぱいだったけど、どうにか予定通り妙高、火打に立ててよかった。天気予報から、晴れは期待していなかったけれど、ときどき晴れて景色を楽しませてくれた。雪質はこの時期ではこういうものなのだろう。パウダーなどでは全くなかったけれど、ラッセルがないことはラッキーだったとも言える。しかし、当初の思惑は、人が少なく、且つ、雪のいい厳冬期に高野池ヒュッテベースで滑りたいというものだった。やっぱりいつか厳冬期に来たいな。パウダーや、もっといろんな斜面を楽しみたい。

2015.3.16 佐藤益弘