【記録】西上州/神流川野栗沢川支流所ノ沢

2015年6月28日(前夜発日帰り)
形態:沢登り
ナベ(記)、伊佐見、伊藤

6月28日

6:45 胡桃沢集落行き止まり 7:10最初のゴルジュ入渓 7:30ちょっとした淵 7:55大滝 8:45大滝上 9:30左岸から支流と出合う(1173m三角点のある尾根南側の沢)  9:35 最初の二股(標高約990m) 10:00二番目の二股 11:00最後の二股 11:15稜線 11:40大ナゲシ分岐 12:15大ナゲシ 13:10赤岩峠 13:30赤岩山 15:15駐車場 

堰堤まで車が入る物だと思っていたが、集落の橋を渡って所ノ沢沿いの林道の入口の所で通行止め看板があった。 それに従い、路肩の私有地と思われるちょっとした広場に車を止める。 当然迷惑なので、紙に連絡先を書いて外から見えるようにダッシュボード上に置く。

林道を15分ほど歩くと堰堤となり林道は終わる。右側についている登りにくい梯子で堰堤を2つ越えると最初のゴルジュ。ここから遡行開始。
のっけからいい渓相で期待が持てる。
これを抜けてしばらく行くと、ちょっとしたゴルジュ&淵の奥に小滝。入水して腰までのヘツりで右のCSから滝を越える。その後もいい渓相が続く。
小滝を左壁から登ると、やがて大滝が姿を現す。
左から巻いて一段目と二段目の間の右岸一段上に上がる。ここで二段目落ち口へトラバース気味の登りを試みるがプロテクション取れず断念。
一段上の右岸バンド目指してザイル1P(20m)。さらに登りのバンドトラバースで1P(25m)。伊佐見が余ったザイルをフィックスしていたのでそれで懸垂して二段目の上に出た。滝上で休憩。天然林の間から光が差し、実にいい。

その後もいい渓相。よく覚えていないが左岸から1本入ったはず。
9時27分右から来る支流と出合う。すぐ奥に15mくらいの滝が見える。こいつは堰堤とぶつかる沢。水量2:1、右に行くと堰堤なので左に進む。
しばらく平凡な河原を進むと1つ目の二股。水量3:2?いかにも二股、という感じ。これまた右は堰堤らしいので左に進む。
渓相は再びよくなり岩盤や小滝が出るようになるが倒木がややうるさい。すぐに出合う10m滝は直登を狙ったらハマりかけた。伊佐見はよく沢タビであんなとこ登れると思う。

5mトイ状を越えて2つ目の二股。水量1:1。左股は大ナゲシの方から来ている沢で、3m滝をかけながら浅いゴルジュに落ちてきていて面白い地形だ。右のゴルジュに進む。
階段状で楽しい10m滝を越え、大休止入れてから進むと最後の二股。右股は滝となって出合っている。ヌメリの多そうな左に進むが、意外とヌメらない。ノーヤブコギで稜線へ。
ところどころ鹿の糞があったので食害だろうか。
だとするといずれこの界隈も妙義のようにヒルの巣窟となるのだろうか…

まだ早かったので大ナゲシをピストン。V-くらいの岩場が出てくる。ハイグレード過ぎる。
さらに赤岩山もピストン。こちらは左の落石しそうなガリーを詰めて回り込む感じ。
赤岩峠からの下りもややハイグレード、というより、難しくはないけどスリップしたら谷底まで行きそうなザレ場が多く油断できない。
チラッと大滝も見える。あの水量で凍るのだろうか?
見学を予定に入れていたが疲れたし上から見れたのでもういいということでさっさと下る。

駐車場に戻り、おそらくそこの所有者と思われる最寄りの民家に挨拶しに行くが、あいにく不在だった。
また、胡桃沢集落ではそこらじゅうに「入山するときはスリバチ荘に連絡を」みたいな看板があったので、風呂に入りがてら寄ってみるが、どうもそういう雰囲気ではなかった。
風呂にはなんとか入れたが…
それにしてもスリバチ荘も道の駅も、オーダーストップが早すぎる…
仕方なく飯は秩父で食べた。

※両神界隈で地主と登山者・沢屋がトラブっているので、注意深く行動すべし。もし届出とか必要なら教えてください。
※駐車場は私有地なので、林道の先まで進んだ方がいいかもしれない。車は乗り合わせて最小限に。ダッシュボードに連絡先くらいは置いておきたいし、できれば地元の方に挨拶しておきたい。

<アドバイス>

・結構ヌメりが多いのでフエルトの方が有利
・慣れている人ならノーザイルでもOK、持っていく場合も50m1本で十分。
・奥秩父風な暗ったい雰囲気があるが、奥秩父ほどではない。新緑の頃ならなお良いだろう。浸かるところも巻こうと思えば巻ける。

所ノ沢最初のゴルジュ ちょっと深い淵
左/入渓してすぐのゴルジュ 右/ちょっと深い淵。へつりで腰まで。伊佐見は滑って入水。

神流川支流所ノ沢の大滝
左/なかなかの渓相 右/所ノ沢の大滝

二段目の落ち口を狙う 右岸のバンドを辿る
左/大滝二段目の落ち口を狙うが断念 右/右岸のバンドを辿る

大滝上で休憩
左/大滝上で休憩 右/なかなかいいナメ滝

小滝 階段状の滝
左/大滝を抜けても飽きさせない 右/階段状の滝。楽しい。


源流部で休憩。暗い雰囲気だが明るい所も結構ある。

遡行図↓
神流川野栗沢川所ノ沢

記:ナベ