西上州/御場山西ルンゼ(アイス)


西上州/御場山西ルンゼ(アイス)
2016年2月11日 伊佐見・ナベ(記)
日帰りアイス


6:30入間市 9:00高立集落 9:30西ルンゼ取り付き 12:15 F3上部 13:10御場山山頂 14:20取り付きに戻る 16:30高立集落

御場山登山道は正規ルートと裏ルートがあり、西ルンゼは裏ルート側(昭文社エアリアマップでは破線か何かで載っている)。 国道から一段下がった集落に入るところで左の橋があり、御場山登山道方面の看板があるがこれは正規ルートなのでパス。そのまま畑の中の道を進むと高立集落。 集落のなかを進みT字路左に地元の方が登山者に解放してくださっている駐車場がある…のだが、その手前まで除雪された雪が、道を塞ぐようにバリケード状に固まっており、仕方なくその手前に駐車。地元の方が丁度通りかかったので迷惑にならないか伺い、問題無さそうだった。 川を挟んで対岸に小さいが立った山があり、あれが御場山の北ピーク。本峰は見えない。奥から沢が鏑川(の支流)に向かって落ちてきている。その沢に落ち込むルンゼは駐車場からも見えるが、氷は確認できない。

川沿いの林道を歩き、堰堤の先から対岸に渡り、作業小屋脇を通って下流に向かう林道を歩く。ハイボルダーがゴロゴロしている。 林道を暫く辿ってから適当なところで植林を突ききって支沢に入る。 右岸にスコットランド的なアイスが林立しており、下から数えて3本目くらいの、一番マトモなやつが西ルンゼ。ちょうど沢が二股になっている辺りだ。 ガチャを用意してリード開始寸前に別パーティが後続してきた。 あとで知ったがガイドの篠原さんで、我々の駐車が邪魔にならなかったか心配したが、T字路の右奥にいいところがあるらしい。 (※アプローチ概念図と地形図を下に張り付けているのでご参照下さい)

御場山西ルンゼ取り付き周辺 ↑スコットランド状態。確か奥が西ルンゼ。手前はもう少し発達すれば登れそうだが…プリボルトなら十分登れそう。

F1 40+5メートル 4級 ナベ

緩い傾斜の氷を登り、短い垂直部を越えて傾斜が緩んだのち、まだ成長中の氷が張った落ち口をミックス風に登る。 下部で足がパンプしてしまい、垂直部分前のスクリュー決めるときと、抜けたあとでスクリュー決めるときにフィフィテンション。 ビレイしてた伊佐見からは見えなかったらしいので黙っていれば良かったか(笑) とはいえ、垂直部分は本当に短くそれほど問題ではない。それよりも抜け口がヤバい。先週登った方の報告よりは落ち口は悪くなかったが、手袋を温存するために水流内のホールドを使わない、といった余裕はなかった。先週登った方のプレゼント(穴)が要所にあり、腕消耗を抑えられたので腕は楽だった。 ビレイは落ち口から少し奥の残置スリングのある立木。 伊佐見がフォローするや否や篠原さんがリードしてきた。流石早い。 F2まで5分ほど歩き、途中にナメ滝を二つほど越える。

御場山西ルンゼF1 F1全景
御場山西ルンゼF1をフォローする伊佐見
↑F1をフォロー

F2 15+5メートル 3級+ 伊佐見

あまり発達していない感じの氷を、「3級くらいかなあ」とか不満をこぼしつつ伊佐見がリード。フォローするとスタンスが見事に崩れた。 短い&真ん中にテラスがあるのでプレッシャーはないが、結構難しかった。 アイスは難しくても短ければパワーで押しきれるところがあるので、このくらいのグレードか。 ビレイは、落ち口から先の小滝にスクリューねじ込んで。

ここからF3まではちょっと遠い。10分くらいは歩いたか。 タイトル: 御場山西ルンゼF2 - 説明: 御場山西ルンゼF2をリードする伊佐見 ↑F2。スタンスがぼこぼこ崩れて怖かったが、伊佐見には物足りなかったようだ…

F3 30+10メートル 3級+ 伊佐見

立派な滝をサクサクと登っていく。ほどよい傾斜で初心者が始めてリードするのにちょうどいいと思われるが、伊佐見には物足りなかったようだ。 「シーズン初めに大谷不動登って、先週相沢奥壁だったからな〜」

御場山西ルンゼF3
↑F3をリードする伊佐見。

俺はここから懸垂して帰るものだと思っていたが、「えっ、上まで抜けないんですか?」と返される。 まあ、なんかすぐそこが稜線っぽいし、抜けてみるか。 途中二俣になり、楽そうだったので左俣に上がるが、こっちのほうが頂上から遠かった(途中地図なんか見なかったので…) ついでなので北峰も登るが何もなかった。今度は南に進んで、展望のいいピークには看板があった。 記念写真を撮り、赤テープに導かれてコルまで。左手に看板が見えたので行ってみると、コル付近まで林道が伸びてきていた。 これを下ると取り付きに戻れないので(荷物を一部残置していた)、右手の沢を下る。治田さんが見たという「100m」を探しがてら、ちょっとした氷をぶっ叩いたりして寄り道しながら下ったのと、途中ちょっとした巻きが少々いやらしかったりしたので時間がかかった。 取り付きに戻るとちょうど篠原ガイドパーティがF1を懸垂していた。 我々は治さんたちが昔登った、西ルンゼの1本上のルンゼでもう少し遊んでから下山した。

下山後は、またしても「大竹」へ。俺はヒレカツ、伊佐見はカツカレー。満足しました。

下山中に見つけた氷
↑下山中に見つけたミニ氷瀑にとりあえずアックスを叩きこむ伊佐見。
噂の100m?
↑噂の100m? こういうルンゼが下山中に何本かありました。ナメ氷がしっかり凍れば楽しそうですが、今年は未発達。
大竹のヒレカツ
大竹のヒレカツ。 カツが美味いのは勿論だが、小鉢や味噌汁といった脇役も美味い。米もいい。近所にあったら通っちゃうな〜
http://tabelog.com/gunma/A1005/A100501/10010826/
御場山西ルンゼ周辺概念図 御場山西ルンゼ周辺概念図

Pは今回停められなかった駐車場。T字路の右奥にもスペースがあるらしいです。山頂から降りるとき、コル左側に駐車場がありました。あれが正規登山道のPだとしたら、大分上まで林道伸びてますな。

御場山西ルンゼ行動図 ↑御場山西ルンゼ〜山頂〜下降。 こうしてみると北面のルンゼが気になる…
相沢奥壁アプローチ図 相沢奥壁アプローチ図

ついでに、先週行った相沢奥壁のアプローチも載せときます。簡単すぎますが…登山口から普通に登山道を登って、「相沢登山口30分」の看板から沢をトラバースして尾根をしばらく登り、最後尾根の左側の山腹をトラバースすると楽です。奥壁と言うだけあって、もうほとんど稜線直下です。ので、ちょっと遠いです。

記:ナベ