2019.02.09-11 橋本(L/記録)、長田、増田
2月の3連休で錫杖岳へ。天候も悪く、怒涛の3日間であった。
初日は、雪稜会~じーやの大冒険。
前衛壁までアプローチして、さてどのルートを登るか相談する。
まあ、とりあえず目の前のルートでいいんじゃない的な軽いノリで、上記ルートに決定。
なかなかワイルドな内容で(だから大冒険という名前と思った)、錫杖岳らしいルートとは言えないと思うが、フリークライミングのムーブが凝縮しており楽める。
途中にアイスセクションがあり(巻くことも可能)、岩ギア一式に加え、アイススクリューも2-3本あればより安全に登れる。
下降は、3ルンゼ側に下りれば60m x 2ピッチで下れる。
2日目は、1ルンゼ左ルート。
昨晩結構積雪があったので、取付きまではラッセル。
取付きは、左方カンテの10m右で、ワイドクラックと氷柱のミックスである。
上部まで見通せないので、ぱっとしないが、1ピッチ登ると上部までルートが見通せる。
傾斜が強く非常にかっこいいラインである。また核心のチムニークラックは、手応え十分であった。
この日は天気が悪く、スノーシャワーと寒さに耐えるのが最大の核心であった。
内容的にも難しさが各ピッチに分散しており、錫杖の中でも屈指の良いルートであると感じた。
3日目は、ダイレクトルンゼ。
傾斜のあるカッコいいルンゼを登るルート。ルンゼの取付きまでは、雪のルンゼを2ピッチで達する。
このルートはチムニールートを2ピッチ登って取付いて方が、内容的に充実すると思う。
下部はベルグラを使っての登りで、上部はチムニー登りとなる。
ルンゼ途中にビレーポイントがあったため、2ピッチに切ったが1ピッチで行った方が自然だと思う。
最終ピッチは、凹角からハングを右にトラバースする。
スタンスが少ないが、フッキングがばっちり効くので、そこまで難しくはない。
下降は同ルート下降したが、木が多くて引っ掛かりやすいので注意が必要(実際に捨ててある残置ロープがあった)。