芝倉岳北西尾根 雪稜

 期日2003/1/31〜2/1  メンバー高橋(単独)

高橋です。

冬山ハイク班の活動を報告します。 隊員は、ん何年振りの雪の山中泊のため風邪をひいたようで、明日の集会に出られそ うもありません。

1月31日

早朝3時半国分寺を出発。6時土樽駅。
出発の準備をしていると3人組がハーネスに金具をちゃらちゃらさせてやって来た。
この時期、土樽駅からいったいどこに?思ったが、とにかく準備を進めていると、 向こうから聞いてきたので答えると同じ目的地とのこと。
マイナールートではないのかな?方向転換も頭をよぎるが、もしかしてチャンス!?
と思い直して、6時半軽い吹雪の中出発。駅から5分でワカンラッセルがはじまる。
途中追いつかれたので、ラッセル隊に組み込んでもらい4人で交替しながら歩を進める。
一日中雪の降るなかラッセルに明け暮れた。午後3時前に1400Mあたりでテンバ整備をはじめる。
向こうは来なかったので、もう少し下で泊まった模様。

2月1日

当初は同ルートの下降に不安があったので、できれば隣の茂倉新道か武能岳西尾根を 下降するつもりであったが、余力からして、テントそのままにしての頂上ピストンに きめる。
出発前のタバコをきめていると3人組みが今日もよろしくと通過。こちらこそよろしくお願いします。
6時半出発(その後時計が止まった)。ラッセルの跡をたどるとすぐに3人組がザイルを 準備していた(1450Mあたり)ので、最初に通過させてもらう。
それからは一人旅。1500M地点の壁っぽく見えていたところは、尾根状の簡単な木登り。
そこを終えると白い稜線がつづくが、途中のナイフリッジ(1650M)はザイルが欲しかった。
ホワイトアウトの中、高いほう高いほうと登り続けもうこれ以上高いところはないので山頂と判断し、 引き返すがちょっと下ると霧が晴れ、引き返した地点の先に茂倉岳がはるかにそびえているのを みてがっくり。
引き返し地点は国境稜線の1900Mピークであるのがわかった。
雪/風がなく踏み跡が消える恐れはなかったが、何も見えず、茂倉の先の一の倉岳まで登ってしまった かなとまで思っていたこの能天気さ。
北西尾根は完登ということで、まあしょうがないか。
帰路、1650Mのナイフリッジをぬけたところ(2ピッチある)で3人組が引き返すのに出会う。
聞けばトマの風のパーテイでした。
その頃から晴れて眺めも最高で土樽駅帰着午後4時半。駅の時計による。

以上、
ラッセル隊に恵まれ、1日目1400Mまで登れたのが僥倖でありポイントでした。

早々に退却をきめたときに備えて、転進用高級スキーセットも積んでいきましたが使 わないで済みました。

以上、会の山行ではありませんが情報の少ない北西稜の参考になれば。
日帰りは非常に難しく(隊員は無理-年末トライ済み)、またザイルを持っていったほうがいいと 感じました。