下降した黒又川は、薄チョコレート色に濁って増水し
ており、おかげで例年より長い距離をプカプカ泳ぎ下
ることができました。(スリリングでしたが)
また、鉄砲水の痕跡か、かなり高い位置の草が寝てい
ました。途中、白い息を吐く雪渓も残っていました。
この時期、黒又川中流部に雪渓が懸かっているとは、
正直のところ驚きでした。
赤芝沢は今年も期待どおり、私たちを楽しませてくれ
ました。今回は(アブはもちろんだけど)バッタの大
発生に遭遇し、これをエサに、何匹もの良型イワナと
戯れることができました。秋田小屋場沢までSBが一
箇所ありました。昨年、藤崎氏とビバークしたところ
です。15時頃から雷雨に見舞われ、秋田小屋場沢出
合いでビバーク、激しい雨は18時頃まで続きました。
翌日はパートナーが足の不良を訴えたため、未丈岳を
断念。峠の沢手前まで空身で釣りに出かけるも、途中
でズタズタのブロックとSBにはばまれ苦労しました。
帰路は秋田小屋場沢右俣を登り、四十峠越えの踏み跡
をたどって三又口へ。右俣は、高巻くのがしんどい大
滝がある左俣とは対照的に、何もない谷筋でした。
大増水でもない限り、赤芝沢のエスケープに使えると
思います。三又口でまた凄まじい雷雨。逃げ込むよう
に、16時には大湯温泉の人となりました。
日程が一日縮まったものの、存分に楽しんだ赤芝沢で
した。また、来年も行っちゃいそうです。