[大峰]上多古川 本谷〜阿古滝谷と上多古川 上谷
メンバー 山崎・奥村(山登魂)
日程 西暦2003年6月7日〜8日
昨シーズンは沢登りに行き損なってしまったので2年ぶりの沢登り。日程は2日取れたものの余りに久しぶりなので日帰りの沢を2本登ることにする。
金曜夜に奥村の最寄り駅で山崎をピックアップ。さあ出発と思ったら食糧・酒を積み込み忘れていることに気付いたので一度家に戻って再スタート。以前、モジキ谷に行ったときにかなり遅くなったので遠いというイメージがあったが今回は2時間ほどで到着。思ったより近い。今回は長谷川さんも参加の予定だったが急用で直前キャンセル。二人だけなのでテントも張らず車の中で軽く宴会して就寝。
6月7日
仕事の疲れもあってか8時過ぎまで寝てしまった。のんびり食事をして遡行準備。結局出発は午前9時15分。きちんと上まで抜けられるだろうか。
山道をたどって茶屋ノ谷出合いと思われる所から入渓。滝が大きく、直登出来ないのが多いので巻き道でどんどん巻いていく。洞門の滝は非常に立派。手元のガイドで巻き道上部はチムニーと書いてあるが行ってみると傾斜が緩くガリーかな? という感じ。水流に戻ると側壁が立った立派なゴルジュ。これが幸次郎窟だろう。ひとまず平流なので突っ込んで偵察。最初の曲がり角を曲がると立派な滝がかかっていて前進は無理。ただし一見の価値あり。戻って右から巻きあがる。煙突の滝というのはその名の通り。左から巻いたが落ち口へのルートがちょっと不安でさらに上がったら結局続く二つの滝も巻いてしまった。ここで11時30分頃。結構良いペース。多治良淵はなかなかルートが見つからず右から取り付く。しかし、しばらく登るとワンポイント怖いところがありシュリンゲをセットして何とか抜ける。その先で完全に詰まってしまった。懸垂で降りてもっと戻って大きく巻こうということになってザイルをセットしていると山崎が振り子で落ち口に降りるのを試すという。ザイルのセットをし直して山崎が降りていき、なんとか落ち口へ。その後ザイルをフィックスして降りたものの横に張られたザイルで移動するのは結構大変。かなり苦労した。この後は悪場もなく順調に通過。竹林院谷を分けると巨岩の中を水が流れるのを適当に越えていく。この頃から雨が降り始め、そのうち雷鳴まで聞こえてくる。どんどん高度を稼いでいくと前方に大滝が見えてきた。阿古滝で確かにすごい滝。ここで遡行終了。午後1時だった。登山道にでて所々迷ったものの車に戻ったのが午後2時30分。登山道は最後に矢納谷沿いに着いていたのでエアリアマップに載っていたものと少し違うようだった。
滝の眺めは素晴らしかったが登れないのがちょっと欲求不満気味の沢だった。
予想以上に早く下山できたので早速車の中で酒盛り。延々と夜遅くまで宴会を楽しんだ。
時間記録 9:15 林道行き止まり付近出発- 11:30 煙突の滝巻き終わり- 13:00 阿古滝 遡行終了- 14:30下山
6月7日
この朝ものんびり起床。前日の鍋の残りにうどんを放り込んで朝食とする。のんびりしているうちに8時半。車を上谷出合いに移動して着替えなど遡行準備をしているうちに結局出発は9時頃になってしまった。
山道を歩いて木の階段が川にかかるところで入渓。出だしはどうと言うこともなく適当に歩いていく。だんだん小滝などがでて来るが、さほど難しくもなくどんどん越えていく。快適快適と歩いているうちに鉄の橋が見えてきてそれを越えたところでちょっと休憩。快適に登れるのは楽しいが濡れるので少し寒い。時折でてくる大滝を巻く程度で直登出来る滝が多いのが楽しい。大岩の下をくぐって滝を抜けると目の前にすごい規模の滝。牛呼滝のようだ。登りようがないので巻くのだがルートがよく分からない。左側の壁を登れば道があるようだけど、ちょっと怖そうな壁。しかし他にルートもなさそうなので傾斜の緩いところを選んで登っていくことにする。登るにつれて傾斜もまし、高度感が出てきてかなり怖い。最後は山崎にザイルを出してもらってようやく上まで抜けた。ちょっと情けない。
遡行中は初心者を連れてくるのに非常に良い沢と思ったが最後のつめを考えるとちょっと怖い。別のルートがあるのか? ガイドにはこの上も書いてあったがナメ滝一つで結局この道に戻ってくるようなのでそのまま下山することにする。道に迷うこともなく無事下山。車に戻って着替えたり、好天の下ひなたぼっこして時間を見たら11時30分だった。遡行時間はすごく短かったようだ(この日は時計を携帯しなかったので時間不明)。途中温泉に寄ろうと言っていたのだが車に乗るとあまりの暑さに温泉に行く気を無くして結局温泉には入らずに帰ってきてしまった。